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島根大学材料エネルギー学部

島根大学に「材料エネルギー学部」が誕生

島根大学に今春、材料エネルギー学部が発足しました。温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現など、世界的なエネルギー問題について「素材・材料」の視点で解決策を研究する全く新しい学部です。地域に貢献できる人材の育成、地元企業との共同研究を進め、県内産業の振興に貢献します。

学部の特色

社会に生かせる最先端の学び

身に付けた専門知識・技術を社会にどう生かすかを考える社会実装教育「アントレプレナーシップ」を柱に、材料科学とデータサイエンスを融合させた学び、研究ができるのが特徴です。

材料科学の専門知識

社会や生活の基盤となるさまざまな「材料」の専門知識を習得します。また、エネルギー課題への関心を高め、材料分野に期待される役割を理解します。

マテリアルズ・インフォマティクス

実験を繰り返しながら試作を進める従来型の材料開発ではなく、AI等の情報技術を活用し、スピーディーな材料開発を可能にするための手法を身に付けます。

グローバル

海外大学から講師を招き、材料に関する英語授業を提供します。


【連携大学】
●オックスフォード大学(イギリス)
●ケンブリッジ大学(イギリス)
●ヘルシンキ大学(フィンランド)


アントレプレナーシップのイメージ


多様な研究

幅広い分野の教授陣

先端金属材料、ナノ・機能性材料、バイオマテリアルといった広範な材料分野の研究者やデータサイエンス(※1)の専門家など世界に誇れる教員がそろっています。金属に限らず、多様な研究に取り組めます。
※1:大量のデータから有益な知見を引き出す学問領域


多様な研究のアイコン(金属組織分析/超合金、非破壊検査/超音波、機能性材料、有機材料、エネルギー/燃料電池、バイオマテリアル、データサイエンスAI・IoT)


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新入生の声

高度な学びができる

元々、化学が好きで「新しいことをやるのは面白そう」と思ったのが入学のきっかけです。やりたかった物質の内部の構造を学べています。必修科目「アントレプレナーシップ」では社会課題をどう解決するかグループで考えます。知識以上に応用力が求められて難しいですが、高度な学びができていると感じています。みんなが知らないことを知りたいという人はぜひ一緒に学びましょう。


山田蓮瑛さんの写真
山田蓮瑛(やまだれんえい)さん(広島県出身)


就職に役立つ研究も

世の中を変えるような材料の研究に関心がありました。「材料エネルギー概論1」という授業では社会課題について先生方がどのような研究をされているのか分かり面白いです。地球温暖化などの問題は一つの視点では解決できないため、いろんな分野の知識を深めながら原因を解明してみたいです。商品開発の研究もあり、社会に出てから即戦力になれる学びができるのもこの学部の魅力です。


山根吹実さんの写真
山根吹実(やまねふくみ)さん(出雲市出身)


学部棟の建設

専門的な学びを支える新棟

材料エネルギー学部の学部棟が令和6年度末に完成予定です。5階建てで、延べ床面積は4,096平方メートル。大型の機器を扱う実験室を備えるほか、地元企業との交流拠点「産学共創スペース」を設け、学生の専門的な学びを支えます。


学部棟のイメージ画像
学部棟のイメージ図


特色ある入試制度

意欲ある学生を募集

島根大学初の女子枠「学校推薦型選抜2」や、山陰両県出身者枠を設けた「へるん入試」といった入試区分があります。


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岸田首相が視察

注目される研究と教育

7月には岸田文雄(きしだふみお)首相が島根大学を訪れ、最先端金属素材の研究拠点「次世代たたら協創センター(NEXTA)」を見学。材料エネルギー学部の1年生と意見交換しました。産学官が連携して進める島根大学の人材育成を高く評価されました。


岸田文雄首相と1年生の意見交換の様子


学部長インタビュー

地域を巻き込み社会に役立つ研究を

Q1:学部の特色を教えてください。

A1:材料科学とデータサイエンスを融合させた材料開発などの最先端の研究・教育を行います。また、身に付けた知識・技術をいかに社会に生かすかを考える社会実装教育やオックスフォード大学などと連携したグローバル教育も大きな特色です。


Q2:素材研究の魅力は何ですか。

A2:産業の発展には材料や素材が重要な役割を担います。例えば開発が困難とされた青色LEDの実用化が、光の3原色を用いたLEDの活用を可能にしました。スマホや照明器具等の光源として使われ、省エネにも貢献しています。私たちの生活を飛躍的に豊かにし、社会課題の解決にも貢献できる喜びが素材研究にはあります。


Q3:地元企業との連携はどのようにお考えでしょうか。

A3:共同研究を通して、中小企業が元気になってもらえればと考えています。企業との共同研究には県の補助があり、共同研究費の負担軽減の支援が受けられます。今後はさまざまな企業とも一緒に研究に取り組んでいきたいと考えています。


Q4:育てたい人材や求めている学生について教えてください。

A4:オリジナリティーをもった人材を育てたいと思っています。未知の壁にぶつかっても面白いと思って乗り越えられる人です。失敗を恐れず、意欲を持って新しいことに挑戦できる学生を待っています。


Q5:県民の皆さんへメッセージをお願いします。

A5:本学は地域を巻き込んで材料系の学びを行う特色ある地方大学として全国に旗揚げしました。社会で活躍する人材の育成に努め、材料エネルギー学部の存在感を高めていきますので県民の皆さんも注目してください。

 

三原毅学部長の写真
三原毅(みはらつよし)学部長

 


●問い合わせ先
産業振興課(TEL:0852・22・6694)
島根大学(TEL:0852・32・6100)



お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
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【電話】0852-22-5771
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