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歯周病唾液検査

島根県では事業所に歯科健診を普及を図るため、島根県歯科医師会と島根県環境保健公社と協力し、歯周病唾液検査の実施体制を整備しました。

 

歯周病唾液検査のお問い合わせは、

  • 公益財団法島根県環境保健公社

健診事業推進0570ー085ー111(ナビダイヤル)

または

  • 一般社団法島根県歯科医師0852−24−2725

 

☆リーフレット「~事業主の皆様へ~歯科健診をすすめましょう」はこちらからダウンロードできます

 

 

1.歯周病とは

 

  • 歯周病菌の感染により、自覚がないうちに進行する病気です。
  • 初期は、歯ぐきが赤く腫れ、歯みがきなどで出血がみられます。痛みなどの自覚症状はないことが多いです。
  • 進行すると、歯ぐきが大きく腫れて痛みが出ます。また進行すると歯槽骨が破壊され、歯が浮いた感じになったりグラグラします。
  • 急性炎症を起こすと、歯肉に膿が貯まり、大きく腫れ、痛みが出ることがあります。
  • 糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞や認知症などと関わりが大きい病気です。歯周病の予防に加え、早期発見・早期治療することが重要です。

 

歯周病のしくみの図解

 

2.働き盛りの歯や口腔の状況

 

  • 抜歯の原因となった歯の病気について、最も多いのは「歯周病(37.1%)」であり、次いで「むし歯(29.2%)」、「歯の破折(17.8%)」、「その他(7.6%)」となっています。(公益財団法人8020推進財団「第2回永久歯の抜歯原因調査」より)
  • 市町村が実施する成人歯科健診を受けた県民において、29歳以下及び30歳代では30%弱、40歳代で約46%、50歳代以降で約60%の方が歯周病にかかっていました。(「H30年度島根県市町村歯科保健評価表」より)

 

 

3.歯を残すことの重要性〜歯の数が多いと医療費が少ない!

 

65歳以上の人を対象に、歯の数と医科と歯科の1か月の医療費の関係を調べたところ、歯の数が少ないほど医科の医療費が高く、歯の数0〜4本の人は20本以上の人と比較して、医科医療費が約1万円高いことがわかりました。(香川県調査)

働き盛りのときから歯周病を予防し、多くの歯を残すことで医療費を少なくすることができます。歯周病の早期発見・早期治療のため、職場で歯科健診を行いましょう。

歯の数と医療費の関係

 

4.歯周病唾液検査とは

 

学校で行う歯科健診を除くと成人になってからは歯科健診を受ける機会がほとんどありません。

そこで、「歯周病の検査を簡単にできないか?」という思いから、歯周病唾液検査が開発されました。

 

(1)検査項目

 

歯周病唾液検査は、唾液中のヘモグロビン(Hb)と乳酸脱水素酵素(LDH)を測定するものです。

唾液検査項目

 

(2)検査結果の見方

 

「Hb(ヘモグロビン)値2(μg/ml)以上」または「LDH(乳酸脱水素酵素)値350(U/l)以上」が「要精密検査」です。

 

○この検査は、検査を行った時点での歯周病の活動性をはかるスクリーニング検査です。
○検査結果が「要精密検査」の場合は、歯科医院を受診し、歯周病検査、レントゲン検査などにより精密検査を受けていただきます。

 

(3)検査の流れ

 

検査キットには次の物品が入っており、説明書に従い、受診者本人が家庭や職場で唾液を取ります。

1.提出用袋

2.無糖ガム

3.コップ

4.スポイド

5.透明容器(液体入り)

6.黄色容器

7.氏名ラベル(2枚)

8.説明書

(検査キット)

唾液採取キット

 

(唾液採取方法)

唾液採取方法

(例)一般定期健康診断やがん検診と併せて行う場合

(検査の前日)

  • 就寝前に歯磨きをします。

(検査の当日)

  • 自宅で起床直後唾液を採取します。
  • 午前中に健診受付に唾液を採取した検査キットを提出します。

  • 保冷剤入りクーラーボックスに検査セットを保管しておきます。
  • 検査機関がクーラーボックスを回収します。

  • 検査機関でHb、LDHを測定

(検査後1週間程度)

  • 検査機関から個人結果通知【検査結果報告書】が届きます。

 

5.歯周病唾液検査の感度

 

歯周病の重症度が上がるにともない、検査陽性率が上がります。また、特異度は100%、敏感度は73.0%とスクリーングとしては良好な検査です。

 

特異度=陰性のものを正しく陰性と判定する確率

敏感度=陽性のものを正しく陽性と判定する確率

唾液検査感度

 


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お問い合わせ先

健康推進課