松江養護学校安来分教室
◇11月15日(木)松浦造園株式会社の見学
松浦造園株式会社は、造園業に加え、その業務から出る木くずを原料として堆肥の生産をしたり、また、その堆肥を利用した有機農業を行うなど、資源の循環に取り組んでいます。
今回は、堆肥化施設、茶畑などを見学しました。
堆肥化施設からスタート!
〇木のチップ
木の手入れなどで出た、木の枝や幹を細かくしてチップにしたものを発酵させます。発酵中のチップの温度は、約50度で、湯気が出ていました。
〇クリーンコンポ
木のチップに動物性残渣を混ぜることで、更に発酵を促し、松浦造園土独自の有機肥料『クリーンコンポ』を作ります。
〇有機農業
有機肥料『クリーンコンポ』を使って、様々な種類のお茶や、野菜、柿、ブルーベリーなどを栽培しています。特別に、紅茶の試飲と、干し柿を試食しました。紅茶は、苦みがなくスッキリとした味わいで、干し柿は甘味があり、とても美味しかったです!
〇お茶畑
まとめ
☆担当の方のお話☆
「きれいな環境を守ることは、自分たちの体を守ることにもつながります。また、暮らしている地域に、環境を守る仕事があるということを知っていてほしいです。」
担当の方のつ・ぶ・や・きPart1
松浦造園には、お茶の葉を加工する工場もあります。お茶工場で使われている水は、松江市大庭町にある、空山の地下水を汲み上げた井戸水が使われています。「水、空気、土、栽培方法、それぞれの条件が良くないと有機のものは作れない」という担当の方の言葉がとても印象に残りました。生徒さんも、有機肥料『クリーンコンポ』を使って、農作物を作っています。有機栽培は、根をはる力が強くなり、虫がついたり、病気になっても元気に育つそうです。農作物の成長が楽しみですね。
◇11月16日(金)しまね環境アドバイザーの授業
しまね環境アドバイザーの常國文江先生を招き、間伐材を使ったマイ箸作りを行いました。
最初に、3R(リデュース・リユース・リサイクル)について、お話を伺いました。
それでは、マイ箸作りスタート!
○材料
〇木を削る、紙やすりで磨く
小刀は親指をつけて持ち、木の先端をゆっくり少しずつ削っていきます。
木を黙々と削る生徒や、「太いかな?」「削りすぎたかな?」「先生、これでいいですか?」など、確認しながら削っていく生徒がいたりと、各々が、好みの形や細さに削っていきます。
木を削ったあとは、紙やすりで滑らかになるまで磨きます。
〇完成
紙やすりでツルツルになった箸に、ツヤを出したり、防水効果がある、”みつろう”または”サラダ油”を塗って完成です。
〇箸袋に入れる
まとめ
☆常國先生のお話
「箸だけに限らず、マイバック、マイボトルも使っていただいて、3Rを日々の生活に取り入れてください。」
☆生徒の感想
「エコで実用的な物が作れたので良かったです。」
☆裏側
小刀の使い方を生徒に教えた先生。実は事前に、常國先生から、小刀の使い方のレクチャーを受けていました。
担当者のつ・ぶ・や・きPart2
常國先生をはじめ、先生方に教えてもらいながら、段々とコツをつかんで木を削っていく生徒の皆さん。太さも形も違う、世界に一つだけのマイ箸が完成しました。
本来、捨てられる端材を活かしたマイ箸作り。生徒さんが感想を述べたように、とてもエコで実用的です。皆さんも、作ってみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ先
環境政策課
〒690-8501 島根県松江市殿町1番地 TEL:(0852)22-6379 FAX:(0852)25-3830 E-mail:kankyo@pref.shimane.lg.jp