島根県では、平成14年3月に、「廃棄物処理法」に基づく廃棄物処理計画であるとともに、「島根県環境基本計画」の廃棄物部門の実施計画や「循環型社会形成推進基本法」に基づく計画に位置付けた「しまね循環型社会推進計画」を策定しました。

　しかしながら、「低炭素社会」や「自然共生社会」に向けた取組とも統合した「循環型社会」への取組が求められるとともに、環境と経済成長が両立する「持続可能な社会」を創り上げる取組も必要となってきてことから、３Ｒ（スリーアール）の推進や廃棄物の適正処理を一層進めるため、平成22年3月に「第２期しまね循環型社会推進計画」を策定し、循環型社会の形成に取り組んできました。

　その後の様々な状況等を踏まえ、再生可能な資源を利活用しつつ、環境と経済が継続的に好循環して発展、繁栄する「しまね循環型社会」を構築することをめざして、このたび「しまね第３期循環型社会推進計画」を策定しました。

「第３期しまね循環型社会推進計画」

平成２８年度〜平成３２年度（５年間）

《基本理念》

「すべての主体の参加と連携により、低炭素社会や自然共生社会への取組と協調を図りながら、環境への負荷の少ない持続的に発展する「しまね循環型社会」の実現を目指します」

《島根県がめざす循環型社会》

　県民の環境保全意識の向上により豊かな環境を守り、はぐくむ社会が実現し、環境配慮商品の選択など循環型社会推進に対する行動が特別なものではなくなる社会をめざします。

　また、物を大切にしてごみを少なくすることや、繰り返し使うことなどの３Ｒの取組が県民生活に定着し、持続可能な社会システムづくりに事業者が積極的に取り組んだ結果、廃棄物の排出削減やリサイクル促進、最終処分量の削減が進み、低炭素社会や自然共生社会への取組とも協調が図られた社会の実現をめざします。

　特に、島根県が抱える問題として、人口減少と少子高齢化による諸問題に対する地域課題を解決していく視点を大切に、それぞれの地域資源を有効に活用した循環型社会が実現するよう工夫して、地域活性化の好循環を側面から支えることをめざします。

《計画の目的》

　「第３期しまね循環型社会推進計画」（以下「本計画」という。）は、再生可能な資源を利活用しつつ、資源採取、生産、流通、消費、廃棄などの全段階において、環境への負荷が環境の許容量を超えないよう、できる限り環境への負荷を少なくし、環境と経済が継続的に好循環して発展、繁栄する「しまね循環型社会」を構築することをめざして、現在取り組んでいる一般廃棄物及び産業廃棄物に関する減量化や再生利用など３Ｒの推進や適正処理を、さらに進めることを目的に策定するものです。

　また、本計画は、島根県における循環型社会の形成に関する施策の総合的、計画的な推進を図るため、県民・事業者・行政等が廃棄物の発生抑制、資源の循環利用、廃棄物の適正な処理を行っていくための行動指針・行動計画となるものです。

（１）一般廃棄物

　１）排出量：平成32年度の排出量を平成25年度に対して、５％以上削減する。

　２）再生利用率：平成32年度の再生利用率を２5％以上とする。

　３）最終処分量：平成32年度の最終処分量を平成25年度に対して、1２％以上削減する。

（２）産業廃棄物

　１）排出量：平成32年度の排出量を平成25年度に対して、増加を１％以下に抑制する。

　２）再生利用率：平成32年度の再生利用率を57％以上とする。

　３）最終処分量：平成32年度の最終処分量を平成25年度に対して、４％以上削減する。

（１）次世代を担う子どもへの環境教育

（２）リサイクル製品の研究開発、販路の拡大

（３）省資源・省エネ行動による２Ｒ(リデュース・リユース)の推進強化

平成２7年７月島根県環境審議会に諮問

平成２7年７月〜平成２8年３月環境審議会での審議（全体会3回、検討部会5回）

平成２7年１２月パブリックコメントの実施

平成２8年１月住民説明会（松江市、浜田市）の開催

平成２8年３月島根県環境審議会から答申

平成２8年３月計画決定

こちらからダウンロードできます。

本編

　表紙目次(PDF:900KB)

　第1章計画策定にあたって(PDF:1,031KB)

　第2章計画の現状と基本となる事項(PDF:8,171KB)

　第3章将来推計と目標の設定(PDF:2,842KB)

　第4章各主体の連携とそれぞれに期待される役割

(PDF:2,239KB)

　第5章県の施策の展開(PDF:11,534KB)

　第6章計画の進行管理(PDF:227KB)

　用語の解説(PDF:4,200KB)

　☆本編一括ダウンロード(PDF:31,678KB)

概要版

　第３期しまね循環型社会推進計画〈概要版〉(PDF:493KB)