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しまねに輝く企業

(株)島根富士通(斐川町)

古代ロマンと豊かな自然環境に恵まれた斐川町は、
日本一のノートパソコン生産を誇っている。
それを支えているのが島根富士通である。

ノートパソコンの一大生産拠点

世界をリードする製造会社を目指し挑戦を続ける島根富士通

 通信システムや情報システムなどの製造・販売で知られる富士通グループは、「株式会社島根富士通」を設立して斐川町に進出。パソコンの生産拠点として平成2年10月から操業を開始した。
 当初はデスクトップ型のパソコンも製造していたが、平成7年からはノートパソコンだけの生産にシフト。現在は、富士通グループの主力パソコンであるFMV―BIBLO(ビブロ)シリーズなどを年間約200万台製造している。
 多くのパソコンメーカーが人件費の安い中国などの海外に生産拠点を移転する中で、島根富士通はあえて国内生産にこだわっている。というのも、海外からの製品輸送コストやお客さまへの納品スピード、そして品質を考慮しているからだ。
 「パソコンは生鮮食品と同じで、いかに旬なものを早く提供できるかが重要です。工場を日本に置くことで富士通での開発と、当社での製造が一体化します。また、生産調整もしやすいので、在庫を抱えることが少ないんです」と語るのは、山森章朗社長。
 短期での製品開発・製造を成功させている富士通のノートパソコンの99%は斐川町にある島根富士通から送り出されている。

朝注文を受けると、夕方には出荷

約1500名のスタッフが4班3交替制で24時間稼動するライン。ここで製造されたノートパソコンが全国に届けられる

 製品のリニューアルが早いパソコン業界では、新製品をいかに早く納品するかも大きな課題となる。この点、島根富士通は山陰道の宍道インターチェンジのすぐそばに立地し、配送力にも優れている。
 また、工場内にプリント板の生産ラインを置く一貫した製造により、朝注文を受ければ、その日の夕方にはもう出荷できるという。
 「ノートパソコンに特化した当初の1日2500台製造から、今では1日13000台を達成しています。年間300万台までは製造が可能です」と、山室要課長は説明する。
 工場の一局集中化はリスクを負うことでもある。しかし、島根富士通は立地条件の良さを優先し、敷地の地盤が頑強で地震に強いことから工場棟の増築を進めた。その結果、日本一の生産拠点へと成長したのである。

東京への日帰り出張にも便利

「個人向けのパソコンは年3回、企業向けは年2回も新製品を提案する当社にとって、斐川町の便利さは替え難い」と語る山森章朗社長

 全国の拠点を見てきた山森社長は、斐川町の工場を地理的な条件の良さでは日本でも有数と評価する。出雲空港から島根富士通までは車で約10分。東京まで飛行機で1時間なので、本部との打ち合わせも日帰りでできる。
 「商品開発などにおいては、やはり顔を向かい合わせて協議・制作していくことが大切です」と山森社長。
 斐川町に根を下ろした島根富士通は、「雇用維持と増加を高め、地域に貢献していきたい」とする。ここ島根で、「世界をリードする製造会社への挑戦」は続く。

斐川町の企業立地案内

 八岐大蛇退治の神話で有名な斐伊川に囲まれた斐川町は、「斐川西工業団地」「斐川南・中央工業団地」「坂田工業団地」と、3つの工業団地を備えています。優遇措置も整い、各種融資のほか、斐川町助成金として「工場設置助成金」「緑化環境整備助成金」なども用意されています。

●工場設置助成金
固定資産税額に相当する額の助成(3年間)
●緑化環境整備助成金
工場などの緑化環境整備費の15%の助成(限度額100万円)
●お問い合わせ先 斐川町商工観光課
TEL0853-73-9240
e-mail:shoukou@town.hikawa.shimane.jp
ホームページhttp://www.town.hikawa.shimane.jp/
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