ヘッダイメージ
鬼の舌震  成功目前にして罪を犯した若き天才ピアニストの心の澱。そして、その事件を捜査する二人の刑事の執念を描いた松本清張原作の推理小説『砂の器』。―物語のカギを握る「亀嵩」(仁多町)という地名は、昭和四九年の映画化によって日本中でクローズアップされました。そして、今年の1月〜3月、同作品がテレビドラマ化されたことで、再び奥出雲地方が脚光をあびています。
 亀嵩、出雲三成、鬼の舌震…etc.いくつかのロケ地を訪ねながら、私も全国から訪れる『砂の器』ファンと一緒に、ドラマの余韻を楽しむ旅に出かけました。
旅のレポーター澤井 真希子
旅のレポーター
澤井 真希子(さわい まきこ)
しまね観光大使。昨年、早くも「冬のソナタ」(韓国のTVドラマ)の大ファンに。その最中、10月に観光大使として韓国を訪れる。慶尚北道で開催された『世界文化エキスポ』のイベント“島根の日”に参加し、想い出に残る4泊5日を過ごした。松江市在住。

山並み迫るJR木次線をトロッコ列車でのんびり進む

次々と変わる風景をデッキから楽しむ  物語のカギを握るのは、“カメダケ”という地名でした。二人の刑事がJR木次線の「亀嵩駅」に降り立ってから、ドラマは急展開を遂げることになります。―そこで私は、まず木次線沿線の風景を、列車の旅で楽しむことにしました。
 単線が続くJR木次線を時速約40キロでガタゴトと揺れながら走るトロッコ列車は、中国山地の山並みを縫うように奥へ奥へと進んで行きます。窓枠のない木造デッキ風の座席では、沿線に生い茂る木々が間近に迫り、自然とじかに触れ合っているような開放感に包まれます。
列車から望む奥出雲おろちループ橋  下久野〜出雲八代駅間では、全長2.2kmの長いトンネルを通過。およそ2分間、真っ暗な車内では車両中央のイルミネーションが和ませてくれます。「おろち」が描かれた電飾灯がクルクルと色を変える様子には、思わず見入ってしまいました。出発後、約40分で「出雲三成駅」へ、その10分後には「亀嵩駅」に停車します。亀嵩周辺の散策は、帰りのお楽しみ。ホームで買った名物のそば弁当を楽しんでいると、列車は、徐々に険しくなる山並みを登っていきます。
 トロッコ列車のハイライトは、出雲坂根〜三井野原駅間から眺める「奥出雲おろちループ」と、3段階スイッチバックの線路です。標高差が167mもある二重ループ(らせん状)の道路を列車から見下ろすと、まさに八岐大蛇がとぐろを巻いているように見えました。
停車中の亀嵩駅ホームで名物のそば弁当を購入  また、中国山地の分水嶺に位置する「三井野原高原駅」(標高727m)の手前に来ると、トロッコ列車は、ジグザグの線路を2度折り返しながら急勾配の坂道を進んでいきます。これが3段階スイッチバック!険しい坂道を安全に上りきる方法に感激するとともに、中国山地の山越えには難所があることを実感しました。
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