島根の鼓動
中海からの恵みを受け、豊かな暮らしと工業や産業を育んでいる東出雲町
中海からの恵みを受け、豊かな暮らしと工業や産業を育んでいる東出雲町
東出雲町マップ
住環境と子育て支援の充実
季節の遊びを取り入れた「親子で遊ぼ!」
季節の遊びを取り入れた「親子で遊ぼ!」
 島根県の東部に位置し、東は安来市、西は松江市に接した東出雲町が目指すのは“暮らしやすい町”。特に近年は、高速道路の開通、土地区画整理事業での宅地供給、下水道の普及などが進み、一昨年は2000人規模の新しい市街地も形成した。    
 住環境だけでなく、子育て支援事業の充実も目を見張るものがある。町では20年前から幼稚園と保育園の枠を取り払った交流保育を開始。幼稚園と保育園の子どもたちが互いの園を行き来して、一緒に遊ぶ時間を共有するなど、積極的に交流を図っ
ている。さらに入園を待つ待機児童をなくすことを目指し、民間保育所の認定制度の導入により、現在は見事に実現している。 幼稚園や保育園に通っていない幼児に対しては、保健相談センターを拠点とする親子教室「親子で遊ぼ!」を開催。小学校教育では放課後児童クラブを町内にある3校すべてに開設するなど、地域全体で子育てを支え合っている。
「おちらと村」の3世代交流
郷土料理づくりで世代を越えた交流
郷土料理づくりで世代を越えた交流
 高齢者にとっても、東出雲町は暮らしやすい。昨年、高齢者の生きがいと健康づくりの増進を図るための体験型施設として、介護予防拠点施設「東出雲おちらと村」が開村した。
 この施設には、いろりのある交流ホールなどをもつ「ふれあい館」、木工などを体験できる「手づくり館」、調理実習ができる「ふる里あじわい館」があり、各地区の高齢者クラブが趣味や創作活動などに利用して好評を得ている。
 「おちらと村」は青少年の社会教育の一役も担い、地域の人たちが主体となって、そば打ち体験や竹とんぼ作りなどを行っている。イベント開催時には、世代を越えて多くの町民が訪れ、3世代交流も盛んである。
共同受注ネット「コア21」が始動
今後の展開に注目が集まる「コア21」
今後の展開に注目が集まる「コア21」
 東出雲町は、大手農機具メーカーを中心に機械・金属加工分野では高度な技術をもつ「ものづくりの町」として発展してきた。しかし、近年は景気の長期低迷により、中小製造業は伸び悩みを見せている。
 そのため昨年12月、「コア21東出雲共同受注ネットワーク」を発足し、41社(内3社は町外の企業)を結ぶ共同受注体制を整えた。「コア21」は全国的にも先進的な事業で、発足から3カ月間で全国から30件近い問い合わせがあり、今年度は大口の受注も予定されている。
 「暮らしやすさは、これで満足というものではありません。今よりさらに評価が高くなるように“飽くなき挑戦”を続けていくのみです」と語る石原真一町長のもと、東出雲町は豊かな未来に向けて大きく羽ばたくことだろう。

column まる畑ほし柿生産組合
まる畑ほし柿生産組合  東出雲町上意東の畑地区は、江戸時代中期から干し柿の里として知られ、西条柿が実る晩秋の景観は「美しい日本のむら景観コンテスト」で優秀賞も受賞している。この畑地区のほぼ全世帯が干し柿生産組合の組合員で、炭焼き、菖蒲園づくりなど、地域づくり活動と一緒になった組合活動により、地域の豊かな伝統文化を継承している。

東出雲町/匹見町

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