シマネスクギャラリー
時代の流れの中で島根の先人たちが築き上げてきたドラマ。
1つ1つ紐解くと、幾多の謎が見えてくる。
謎多き島根の歴史に出会える資料館をご紹介しよう。
フラッシュ
出雲の原郷館(斐川町)

 
出雲の原郷館外観
 「出雲の原郷館」は斐川町にある荒神谷遺跡(国史跡)を中心に整備された公園内にあります。荒神谷遺跡は358本の銅剣、銅鐸6個、銅矛16本が出土。弥生時代に巨大な勢力が出雲に存在した説を全国に知らしめました。
 「出雲の原郷館」館内には遺跡から出土した銅剣や銅鐸など、弥生式青銅器のレプリカを数々展示。展示施設入り口にすえられた銅鐸は、自由に鳴らすことができます。また、ビデオの放映や358本の銅剣の重さを体感するコーナーなど、さらに理解を深めることができます。
 また、荒神谷に関する様々な資料が購入でき、情報収集の場ともなっています。現在、北は北海道から南は沖縄まで年間約5万人の古代史ファンが訪れています。
 同館のもう1つの魅力は窓辺から見渡す四季の移ろい。新緑、古代ハス、古代農耕地の古代米の稲穂。紅葉、雪景色。2度3度と季節を変えて訪れる人の姿も見られます。
 出雲の原郷館では希望者には地元ボランティアガイドも手配します。同館を拠点に古代出雲の謎を探ってみませんか。
 
荒神谷遺跡(国史跡)
 
弥生式青銅器のレプリカが並ぶ出雲の原郷館館内
●DATA
所在地/簸川郡斐川町大字神庭873番地 休館日/年中無休
開館時間/午前9時〜午後5時
(入館は4時30分まで)
●お問い合わせ
0853-72-9044
海士町歴史民俗資料館(海士町)

 
海士町歴史民俗資料館外観
 後鳥羽上皇の配流の地、隠岐郡海士町海士。後鳥羽上皇に関する史跡が点在するこの地に海士町歴史民俗資料館があります。主な展示物は後鳥羽上皇に関する資料や上皇を祭神とする隠岐神社宝物など。町内で出土した考古資料(縄文、弥生、古墳時代)、近世の流人資料、民俗資料(民具)を取り揃え、海士町の歴史を垣間見ることができます。
 後鳥羽上皇に関する資料は後鳥羽院御手印御置文(複製)、熊野懐紙(複製)、遠島御百首(巻軸仕立て)、愛刀家で目も高かった後鳥羽上皇にちなんだ来国光の太刀などがあります。
 また、後鳥羽上皇がご使用になった薬茶碗など数々の遺品も陳列され、上皇の海士での暮らしぶりを伺い知ることができるでしょう。
 考古資料は町内の遺跡出土品を陳列。隠岐特産の黒曜石製の石鏃も展示されています。また、流人資料として蹴鞠の名手飛鳥井少将雅賢の遺品を展示。飛鳥井少将が海士の村上助九郎に贈った蹴鞠の免許状は、島民との交流の一場面を物語っています。
 海士町歴史民俗資料館は歴史の狭間で織りなされた様々なドラマを今に伝えています。

 
御手印御置文ごしゅいんごおきぶみ
後鳥羽上皇が崩御となる13日前に書かれ、
朱色で上皇の手形が押されている。
 
鞘に装飾が施された来国光(らいくにみつ)銘の太刀
●DATA
所在地/隠岐郡海士町中里
開館日/3月21日から11月20日まで
(期間中無休)
閉館日/12月〜3月
開館時間/午前9時〜午後5時
●お問い合わせ
歴史民俗資料館
08514-2-1470

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