一面に広がるチューリップ畑と風車は伯太町のシンボル
島根の鼓動・伯太町
島根の鼓動
昨年、合併50周年という
大きな節目をむかえた伯太町。
さらなる一歩を刻むために、
町民一体となった
まちづくりに取り組んでいる。


  伯太町マップ
チューリップとお茶のまち
 春になると、伯太町は色とりどりのチューリップで彩られる。
それに華を添えるのが、毎年4月に開かれるチューリップ祭。県外からも多くの人が訪れ、1週間で約3万人の人出を数える。
 花とともに伯太町の名を広めているのが茶葉である。県内一の茶の生産量を誇り、香り・色・味ともに品質には定評を博している。 町内最大規模の茶園のすぐ側には、人工芝スキー場やキャンプ場などが整った「上の台緑の村」もあり、家族連れがゆっくりと滞在して、自然を満喫する姿が見られる。
 豊かな自然から生まれる花と茶、そして家族の笑顔。伯太町には、心和む風景が多い。
町民による伝統文化の伝承
 
伯太太鼓の勇壮な響きに若い勇姿が似合う
  伯太町では、町民活動も花開いている。江戸時代から、町内で受け継がれてきた文化に、登り窯を特徴とする母里焼がある。
平成12年の鳥取県西部地震の際、母里焼の登り窯は全崩壊。その再建は容易なことではなかったが、町民の熱意によって新しい登り窯が見事に完成した。
 若者の活動も盛んだ。10年前、20代の若い有志が集まって発足した伯太太鼓は、今では町を代表する芸能としてしっかり根づき、町内外のイベントで勇壮な響きを披露している。
 古くからの文化に町民の新しい力が加わり、豊かな表情を持った伯太町らしい文化が生み出されている。
お年寄りと子どものふれあい
 
高齢者と子どもたちが助け合って行う植樹祭
  高齢化が進む伯太町では、早くから高齢者が暮らしやすいまちづくりを展開してきた。
 近年は、保育園と老人福祉センターを隣合わせで整備し、さまざまな行事を共同で行うことで、子どもとお年寄りのふれあいを深めている。
 また、定住化事業の一環として公営住宅を新築。今年3月、10戸に入居者を迎える。さらに平成16年度までに、計50戸が立ち並ぶ団地の整備を進める予定だ。
 町長は、「住民の方々には、伯太町の豊かな農村環境や自然環境の中で、健康的に暮らしてほしいですね。そして、歴史や文化、花などの資源を活用して、伯太町の個性をもっと引き出していきたいと思います」と語る。
 これから時代がどのように変わろうとも、伯太町は自らの個性を見失わないまちづくりを進めていくことだろう。

column 比婆山菜加工グループ
ひばさんさいかこうグループ
比婆山菜加工グループのみなさん  「千両なすのビール漬」「大根の葡萄漬」など、一風変わった漬物を販売している比婆山菜加工グループ。発足は平成元年、定年退職した地元の女性6人が集まり、近くの野山で採れる山菜で漬物を作ったのが始まりだ。
 あくまで地元にこだわった加工品と、意表をつく発想で開発した漬物は、おいしいと大好評。島根県の食品コンクールで奨励賞や優秀賞をはじめ、知事賞まで受賞した。
 新商品の開発では、地元の多くの住民が味見役となる。みんなで作り上げた味は、まさしく伯太町の“おふくろの味”である。

伯太町/美都町

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