しまねこぼれ話7
日本一の高さを誇る
「出雲日御碕ひのみさき灯台」

(大社町)

島根半島の最西端、奇岩や絶壁が見事な日御碕に、ひときわ鮮やかにそびえ立つ白亜の塔、出雲日御碕灯台。その美しさと、最上部からの雄大な眺めで人々を魅了します。
明治36年に設置されたこの灯台は、八束郡美保関やつかぐんみほのせき町産の石材と煉瓦を用いた二重構造。外国にはなく国内でも珍しいこの造りは、地震国日本用に開発されたといわれています。また、日御碕が低い台地のため、灯台の光が遠くまで届くように高い塔に設計されました。こうして、すべて人力で行われた3年の大工事の末、高さ43.65メートルという石造りとしては日本一の灯台が誕生。外国の技術を取り入れつつも日本人のみで設計・施工された出雲日御碕灯台は、日本における灯台建築技術の到達点を示しています。
外国貿易が盛んになり、また、鉄道が未整備だった明治時代、汽船は唯一の大量輸送機関でした。灯台は日本の近代化に、そして、島根の発展に欠かせない施設として大きな役割を果たしたのです。
現在も航海の安全を見守り続ける出雲日御碕灯台は、平成10年、世界の歴史的灯台百選(国際航路標識協会)に選ばれ、文化遺産としても世界的に評価されています。

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