県の花「ボタン」
春もたけなわの4月下旬、中海に浮ぶ大根島(八束郡八束町)はボタンが咲き揃い、甘い香りで包まれる花の島へと姿を変えます。
ボタンは昭和28年に県の花に指定されました。そのボタンの一大産地、大根島にボタンが伝わったのはおよそ300年前。もともと薬として、江戸時代に静岡からもたらされたといわれています。
太古の昔、海中火山だった大根島の土はボタン栽培に適しており、次第に島のいたる所で栽培されるようになりました。その後、品種改良が進み、現在では約300種を栽培、国内のほとんどのボタン苗を生産し海外へも輸出するほどになったのです。
こうして広く知られるようになった大根島のボタンですが、その背景には大正時代から日本中をボタンの行商で歩いた農家の女性たちの努力もありました。
人々のふれあいが育んだボタンは、今や町中のボタン園で大輪の花を咲かせ、県民や観光客に華やかな春の一日を過ごさせてくれます。
しまねこぼれ話5

ボタン


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