「オオハクチョウ」
夕陽の名所で名高い宍道湖は、西日本最大級の野鳥の越冬地としても知られています。
飛来する野鳥は、キンクロハジロをはじめとするカモ類や、ユリカモメ、天然記念物のオジロワシやマガンなど、確認されただけでも実に約170種類。県民はもとより、全国から訪れるバードウオッチャーたちを楽しませてくれます。
中でも、ハクチョウは古くからこの地方に渡来していたらしく、『日本書紀』や『出雲国風土記』にもその名が見られる、島根県に縁りの深い鳥です。
昭和39年に県の鳥に指定されたオオハクチョウはシベリア東部で繁殖し、冬季になると南へと移動。翼を広げると1.5メートル以上になり、日本に飛来するハクチョウ類中、最大型を誇ります。宍道湖は「南限のハクチョウの湖」でもあるのです。
現在、宍道湖一帯で見られるのは、ごくわずかですが、冬の使者として飛来し、季節風がさざ波を刻む湖面を優雅に舞う姿は冬の寒さをひととき忘れさせてくれる光景です。
しまねこぼれ話4

オオハクチョウ


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