写真 【知事対談】
世界に羽ばたく人づくり
澄田信義(島根県知事)
ハンス・J・A・ファン・ヒンケル(国際連合大学学長)
宇野重昭(島根県立大学(仮称)初代学長予定者)
通訳/佐藤英夫(国際連合大学学長上級顧問)

写真左より佐藤英夫氏、ハンス・J・A・ファン・ヒンケル氏、澄田知事、宇野重昭氏

島根県立大学(仮称)を北東アジア研究のメッカに

知事 ヒンケル学長には、10月に行われる日本国際政治学会で、島根県においでいただきますね。我々一同、心から大歓迎いたします。
ヒンケル 国連大学では、地方とのコンタクトを非常に重要視しています。島根県は国際化のために努力されているということで、私も関心を持っています。
知事 ありがとうございます。島根県では今、特に北東アジアいわゆる環日本海諸国を中心に交流を進めていて、韓国の慶尚北道、中国の吉林省、寧夏回族自治区、ロシアの沿海地方と交流協定を結んでいます。また平成12年に浜田市に開学する島根県立大学でも、国際交流に力を入れていきたいと思っています。
ヒンケル 島根県はアジア大陸に面していて、アジアとの交流の拠点になりやすい場所です。国連大学はどちらかというと太平洋の方を向いていますから、島根県と協力することによってより広い視野を持つことができると思います。大学をどこに設置するかというのは重要な問題ですが、欧米諸国の例を見ても、小さな町にある大学のほうが重要というケースも少なくありません。
知事 県立大学を浜田市につくろうと決めた理由の一つは、島根県は高等教育機関がすべて東部に集中しているからです。県の西部には大学が一つもないので、若い人たちはみんな東京や大阪あるいは広島といった県外の大学に進んでしまいます。しかもそのまま県外で就職してしまう。そこで県の西部に魅力的な大学をつくって、人材を育てようと思ったのです。さらに県立大学には北東アジア全体から研究者や留学生を呼んで、北東アジア研究のメッカにしたいと考えています。

澄田信義
すみたのぶよし
島根県知事
島根県出雲市出身
東京大学法学部卒
和歌山県警察本部長、
日本国有鉄道常務理事を経て、
1987年より現職。
現在3期目
澄田信義 宇野重昭 宇野重昭
うのしげあき
島根県立大学(仮称)初代学長予定者
社会学博士
島根県西ノ島町出身
東京大学博士課程修了
外務省アジア局中国課勤務を経て、
成蹊大学法学部教授、
学長などを歴任し、
1998年より成蹊学園専務理事を務める。
著書に『中国と国際関係』など多数。
ハンス・J・A・ファン・ヒンケル
国際連合大学学長
社会科学博士
オランダ出身
オランダ・ユトレヒト大学学長
などを経て、1997年より
第4代国際連合大学学長を務める。
'94年「オランダ獅子勲章」を受章。
ハンス・J・A・ファン・ヒンケル 佐藤英夫 佐藤英夫(通訳)
さとうひでお
国際連合大学学長上級顧問
政治学博士
群馬県出身
国際基督教大学卒、シカゴ大学博士課程修了
アメリカ・エール大学助教授などを経た後、
筑波大学において
大学院国際政治経済学研究科長などを歴任する。
著書に『対外政策』など多数。

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