特集 しまねのボランティア・シーン
人は皆、一人で生きていくことはできない。お互いに支え合い、助け合って暮らしている。
そして、助け合うことから"やさしい心"や"よろこび"、"悲しみ"という豊かな感情が生まれ育つ。
ボランティアは、特別なことではなく、自然にあふれ出た気持ちが、行為となって現われたもの。
困っている人に、手を差し伸べることがあたりまえにできる、そんな人がたくさん住んでる島根がいい。

■島根のボランティア活動
このところ島根県では、ボランティア活動や福祉教育を積極的に進めていこうという動きがある。これは、文部省の生涯学習審議会の答申や厚生省のボランティア活動に関する指針という時代的な要請を受けたものであり、また昭和52年度から始まった「福祉教育推進事業」から発している。そして各市町村では、人とのつながりが希薄になりがちな現代において、高齢化、過疎化、少子化などさまざまな問題を克服するために、地域ぐるみで取り組むボランティア活動の重要性に目を向けている。
例えば、弥栄村では平成5年度から3年間、県から「地域ふれあい学習推進事業」の指定を受け、社会福祉協議会、公民館、小中学校が協力し合って、高齢者と積極的に交流。それが村全体の活性化につながっている。出雲市では、毎年開催される視覚障害者参加の「くにびきマラソン大会」にボランティア(「愛走(あいそう)フレンズ」)が伴走している。また、人材教育にボランティア活動を取り入れる企業も出始めた。近年、特にボランティアと行政が手を携えた積極的な活動が展開されようとしている。
ただ、ボランティア活動は、とかく自分を犠牲にして相手に尽くすこと、特別なことと受け取られがち。けれども、お互いに喜びを与え合うこと、笑顔一つがボランティアと胸を張る人たちもいる。今回は、多くのボランティアグループがある中で3カ所を取材し、喜びに満ち、生き生きと活動する様子を紹介。ボランティアを通して、地域や人々の心の「内側」を見つめる。
瑞穂町 手話ボランティア
ゆびの輪会

松江市 日本語指導ボランティア
しまね国際研修館の
日本語講師たち

松江市 高齢者在宅福祉サービス
まごころサービス松江センター
社会福祉大会で手話劇を上演
社会福祉大会で手話劇を上演

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