島根新百景
出雲ドーム
(出雲健康公園)
県内最大の広さをもつ出雲平野に現れた巨大な「出雲ドーム」。
地元のシンボルとして住民の期待にこたえている。
出雲ドーム

島根県中央部の出雲市に位置する出雲健康公園「出雲ドーム」。間近で見るドームの姿は、遠くから見た滑らかな半円状の曲線的な美しさとはまるで逆の、ごつごつとした骨っぽい迫力があって重圧感がある。平成4年に完成した全天候型スポーツ・レクリエーション施設は、世界一の高さの木造ドームとして全国から注目を浴び、出雲市のPRにも大きな役割を果たしている。ドームが出来たことで、各種スポーツやイベント、展覧会などが天候に左右されることなく開催できるようになったのが何よりも大きい。周辺は公園になっており、芝生広場、円形ゲームコート、展示館などがあり、人と人、人と自然が触れ合う場にもなっている。

アメリカンフットボールIN出雲ドーム
アメリカンフットボールIN出雲ドーム

完成から3年目を迎え、この白く巨大な建物は周辺地域にどのような影響を与えたのだろうか。ドームの運営、管理を行っている出雲市教育文化振興財団の飯塚啓二さんに聞いた。
「竣工して半年くらいは休みも無くて寝る間も無いくらい忙しかったし、戸惑うことも多く大変でした。今では全国各地からのさまざまな来場者と接するのが楽しみです」。稼動率は常に約90%で、これまでアメリカンフットボールや大学対抗ラグビー、大相撲、全国太鼓フェスティバルなど多彩な催しが行われている。
利用者数をみても平成5年度で約42万人。出雲市の人口が約8万5000人だから人口のおよそ5倍の人が出雲ドームを訪れたことになり、周辺観光地などヘドームが引き金となってもたらした経済効果は大きい。
「多くの人がこの出雲市を訪れ、県外の人と触れ合う機会が増えたことで、私も含めて地元への愛着や誇りも増したと思いますよ」住民の意識の変化ももたらしたようだ。
現在、出雲市を中心に周辺市町村では出雲地方拠点都市地域として整備が進められている。出雲ドーム周辺を「健康と福祉の里」と位置付け、保健・医療・福祉拠点として、県立看護短大の建設や県立中央病院の新築移転等が予定され、関連して道路整備なども計画されている。建設の目的でもあった全国への情報発信基地へ、また老若男女を問わず、スポーツ、レクリエーションを楽しみながら心身ともにリフレッシュできる「全年齢型」の施設づくりへと着実に歩みを続けている。
地図 ◆出雲ドーム
 TEL0853-25-1006

〒693島根県出雲市矢野町999
開館/9:00〜17:00 見学料/大人150円・小中生70円
※出雲空港から車で約20分、JR出雲市駅から車で約8分。
ドームの運営・管理に携わる飯塚さん
ドームの運営・管理に携わる飯塚さん。

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