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2月6日質問事項2

2.平成31年度当初予算関連、財政運営

○山陰中央新報:山陰中央新報の高橋です。知事、よろしいですか。

 来年度の当初予算案についてお伺いしたいんですけれども、総枠で前年度に比べて、今年度に比べて3.7%増額の予算を組まれたわけですけれども、知事の御退任を踏まえて、骨格編成にされていないという御認識でよろしいですか。

○溝口知事:どういう意味ですか。

○山陰中央新報:知事選を控えた予算編成の場合、政策的な経費を余り多く盛り込まない骨格編成にされるケースがよくありますけれども、今回は骨格編成ではないという認識をさせていただいてもよろしいですか。

○溝口知事:骨格というか、必要なことをやっていくと。今回の場合は特別な事業費として、大規模な災害がありましたから、そういうものを手当てするということは骨格予算ではなかなかできませんからね。それは事情に応じてやればいいんで。

○山陰中央新報:加えて、先ほども初めのコメントのとこでありましたけれども、人口減少対策は最終年度に当たるので、そこの部分でもしっかり予算をつけていかれたという御認識をさせてもらってもよろしいですかね。

○溝口知事:数字の上ではちょっと僕も確認してませんけどもね。

○山陰中央新報:前年度に比べて伸びている現状がありますけれども、そういう認識をさせてもらってもよろしいですか。

○溝口知事:ええ、それはいいでしょうね。

○山陰中央新報:はい、わかりました。

 今回、知事が御退任される知事選を控えて骨格編成にされなかった理由をちょっとお伺いしたいんですけれども。

○溝口知事:先ほど申し上げましたように、いろいろ手当てすべきものが放置できない状況にあるからということですよね。

○山陰中央新報:それをいつごろ決断されましたでしょうか。

○溝口知事:いつごろというか、これに間に合うようにということですね。

○山陰中央新報:1月の10日だったと思いますが、自民党議員連盟の中村先生と原先生が知事のもとに要望に来られたときに、骨格とか本格編成とか、分けてやるような必要はないというふうにお話をされてましたけれども、大体そのあたりで、やはりそういうふうに必要なものはつけなければならないという御認識をされたという。

○溝口知事:一つは、全国的に大きな災害が頻発してますから、そういう中で、国土強靱化のための予算を増額するということが必要でありますし、それは島根県だけじゃなくて、ほかの県でも同様ですね。そういうことで、大きな災害が発生したことを踏まえまして、国がいろんな、そのための復旧の支援をしてますから、そういうものがちゃんと県の予算の中でも実行できるような体制に、我々としてはしなければならないわけです。そういう事情ですね。

○山陰中央新報:一方、人口減少対策では、新たに7事業ほどを新規で立てられまして、拡充の部分で、去年に比べて1億7,000万円ふやされるような形になって、こちらも増額をされた形になりますけれども、やっぱり人口減少対策については、早く切れ目なく進めなきゃいけないという御認識ですか。

○溝口知事:ええ。総合戦略は来年度が最終年度ということになっておりまして、重要な年ですから、総合戦略に盛り込んだ事業については、今年度と同程度の予算を確保したほうがいいだろうという判断をしたということですね。

 これらの点につきましては、県議会各派からも同様の意見をいただいておりまして、骨格予算として編成するのではなく、県民の生活や経済活動に支障が出ないよう、必要な予算を措置をしたということであります。

○山陰中央新報:人口減少につきましては、最近、社会増が少しずつ県内でも見えてくるようになってきて、だんだん改善の兆しが見えてはきているのかなというふうに思う一方で、なかなか自然減がこれとまらなくて、人口全体ではだんだん減っている状況がありますけれども、対策は順調に進んでいるとお考えですか。それとも、まだもうちょっと必要だというふうな御認識でしょうか。

○溝口知事:やはり島根などは人口が少ないわけですから、この人口の減少が続かないように努力をしていくということは県全体、あるいは県民の多くの方々もそういうお考えであろうと思いますね。やっぱり人口が減って、いろんな事業が少なくなるとか、あるいは地域、もともと住民の方が少ないとこではいろんな行事ができないとか、いろんな問題がありますから、やはり人口の減少というのは、その県の一つの大きな課題でありまして、我々としてはそれを、人口の減少が進まないような努力をしていくということが必要だろうと考えます。

○山陰中央新報:それは、今後もやはりやっていくべき。

○溝口知事:やっていくべきでしょうね。

○山陰中央新報:一方、公共事業については218億円という形で非常に大きく伸びた形になりますけれども、国の国土強靱化の予算がついたとはいえ、やはり県としても、公共事業のある程度のボリュームを確保しなきゃいけないということは、やっぱり今回認識をされて、意識して予算組みをされたという認識ですか。

○溝口知事:それは、その前にね、出雲でありますとか大田方面でありますとか山間部でありますとか、いろんな災害が起こってるわけですから、そういう災害の復興をしていかなきゃいけないわけでして。

○山陰中央新報:やはりその復興というのがまずあって、必要な公共事業を予算組みしたところ1,000億円を超えてきたと。

○溝口知事:それから、国のほうもそういうものにね、最初は島根なんかが先でしたけども、全国的に見ると、ほかの県でも同じようなことが起こってますから、国としてそういう対応をしなきゃいかんというふうに判断されてるわけでして、我々はそうした判断に基づいて予算の編成なんかもやってきているということです。

○山陰中央新報:公共事業、今回1,000億円を超えるような予算組みになったんですけれども、中山間地域とか離島にも建設業者さん、たくさんあられて、除雪作業であったりとか、災害復旧も含めて、いろいろ住民の生活の下支えも担ってらっしゃるというふうに思うんですけれども、やはりそういう意味で言えば、公共事業、ある程度ボリュームを確保して、そういった地域で暮らしていかれる方々の生活も支えているという御認識で今回つけてらっしゃいますか。

○溝口知事:一番のあれは、やはり災害などでお困りになった家庭等が多いですから、それをやはり支えていくということがベースにありますね。

○山陰中央新報:一方で、かなり額がふえて、事業もこれから多くなるんじゃないかと思うんですけれども、建設業者さんからすると、今、人手不足で結構お困りの企業さんが多い中で、これだけの事業を消化できるのかどうなのかというのは疑問としてありますが、知事はその点についてどのようにお考えでしょうか。

○溝口知事:それはできるだけの努力をお願いしたいと思いますし、いずれにしても、もうそういう予算が必要なわけですね。それは若干おくれるというようなことはあっても、そうした問題が解決するように努力していく必要があろうというふうに思います。

○山陰中央新報:続きまして、数値のところについてちょっとお伺いしたいんですけれども、今回も財政調整基金を50億円、それから減債基金を43億円取り崩して予算を組まれた格好ですけれども、やはり予算組みの段階で基金を取り崩さないとなかなか予算編成が難しいというような御認識ですか。

○溝口知事:それもあるでしょうね。

○山陰中央新報:そうなると、知事がずっとおっしゃってこられた、単年度で収支均衡の予算組みというのは、ちょっとできてないんじゃないかという指摘もありますが、その点についてはどのような……。

○溝口知事:詳細はわかりませんけども、優先すべき事業はやっていかなきゃいかんでしょう。それから、家屋等が損壊を受けてる人々も、早く直さなきゃいかんわけでしてね、そういう事情なども配意する必要があろうと思いますね。それから、国自身もそういうことに対して支援をしようということですから。

○山陰中央新報:では基金を取り崩してでも、やはりやるべき事業というのはしていかなきゃいけないという。

○溝口知事:ということですね。

○山陰中央新報:住民の暮らしを守っていかんといけないという御認識だということでよろしいですかね。

○溝口知事:ええ。

○山陰中央新報:それから、12年間、財政再建に取り組んでこられたと思うんですけれども、歳出の削減であったりとか、産業振興によって県税をふやして自主財源をふやすことであったりとか、国からの交付金をどういうふうにふやしていかれるかとか、いろいろ取り組まれてこられたと思うんですけれども、何がうまくいったというふうに知事はお考えで、12年間の財政再建で、どの部分はうまくいったなというふうにお感じになられてますか。

○溝口知事:私が知事になったころは、単年度で200億円台後半の収支不足が見込まれるという、かなり財政の状況が悪くなってますから、それは、一定の期間は県債を出せばできますけども、それは解決にならないですわね。だから、そのためには行政の効率化とかスリム化とか、あるいは事務事業をよく検討して、必要なものは見直しをするとか、そういうことをやる必要がある。そういうことで、私が知事になったのは平成19年ですけども、財政健全化基本方針というものをつくりまして、これによって県の財政が平成29年度に収支均衡までなりまして、基金も160億円ぐらい確保することが可能になったということでございます。

 また、県債残高も毎年縮減してきたことによりまして、公債費は非常に減少しております。また、職員の定員も削減を進めておりますし、その理由によりまして職員給与も大きく減少しております。例えば公債費は、平成19年に975億円でありましたが、平成31年度には748億円となり、227億円ぐらい減っております。給与費につきましては、19年から31年の間に95億円ぐらい減っておりますね。いずれにしても、財政の健全化は相当程度進んで、財政の自由度も高くなっておると思います。しかしながら、県財政は依然として自主財源が低いわけです。交付税をたくさんもらわなきゃいかん。あるいは国の補助が必要だということであります。県債残高の縮減を図っていくということは必要なことであります。

 こうした中で、将来にわたり収支均衡を維持しながら地方創生とか人口減少対策など、重要課題に的確に対応していくということが必要でありまして、そのためにも基金の確保でありますとか県債残高の縮減を図りながら、安定的な財政運営を行う必要があろうというふうに考えております。

○山陰中央新報:先ほど自主財源が少し少ないというお話がありましたけれども、今後、次の知事、今、どなたがなられるかわかりませんけれども、次の知事には、やはり自主財源を伸ばす取り組みをしていただきたいというお考えでいらっしゃいますか。

○溝口知事:自主財源は、何か簡単にふえるわけじゃないわけですよ。人がふえたり、働く人がふえたり、あるいは工場がふえるとか、そういうことをしないとできないわけでして、あるいは観光で多くの人が来られるとか、やはり島根県が活気のある県になるようにいろんな努力をしないと、借金をするか全然何もできないかっていう選択になっちゃう。そういうことですかね。

○山陰中央新報:山陰中央新報、片山です。

済みません、関連してなんですけど、先ほど自主財源の確保が簡単ではないっておっしゃっておられましたけど、でもやっぱり知事のその後の発言を聞くと、やっぱりそこを何とかふやしていくなりしていかないと、国からの補助金とかもやっぱり今、減っていく中で、大切なんじゃないかなと思うんですが、そこら辺はいかがでしょうか。

○溝口知事:そのとおりですね。例えば企業が、企業誘致、島根県でもやってますけれども、企業が進出するとかいうことになれば、外から人も入ってこられるでしょう。それからいろんな物資も入ってきますし、それで売り上げも出てくるということですね。そういうことは私に限らず、ずうっとやっているわけですけれども、さらに努力をしていかなきゃいけないということです。一つの課題として、島根とか地方についても外国人が来るとか、あるいは東京、遠いところからもこういうところへ行ってみたいという人もおられますから、そういう活動が島根でさらに広がるように努力していくということが大切なことですね。

○山陰中央新報:知事がおられたときも、今の任期中もそうかもしれませんが、これからっていうところは、さらに人口減少というところもなかなか歯どめがかからない中で、プラス、国からの交付金も減る。財政の安定化もしていかないといけない。いろんな、新しいリーダーには課題が山積みになってくるかなあと思っているんですけど、そこら辺、知事はどう思われますか。

○溝口知事:そこはやはり御自分でよくいろんな人の話を聞いたり、県庁内のいろんな意見を聞いたりしながら、やはり主張として考えていく必要があるでしょうね。

○山陰中央新報:やっぱりそこ、一番は県民生活に支障がないような県政運営というところを望むというふうな……。

○溝口知事:県民生活というよりも、何といいますか、もちろん県民生活は安定しなきゃいけないですけども、島根の経済がいろんな面で、広い意味で活動が大きくなると、そういう努力をしていくと。企業の進出もあるでしょうし、先ほど申し上げましたように、観光でこちらに来られる方がおられるでしょうし、あるいは船などでも来られる人もおられるわけですから、そういうことを地道に積み上げていくということは大切だろうというふうに思いますね。

○山陰中央新報:それと、済みません、もう一つなんですけど、総合戦略の来年度が最終年度に当たる年で、重要な年だというふうにおっしゃってましたけど、どうしてそこが重要な年になるのかっていうところを教えていただけないでしょうか。

○溝口知事:今申し上げたような、島根県自身が直面している状況をよく見たり聞いたり教えてもらったりして、自分の考えを整理をしていく必要がありますね。

○山陰中央新報:その総合戦略の最終年度というのは、やっぱりいろんな目標を掲げている中で、その集大成となる年度だから、やっぱり重要な年という位置づけになるんですか。

○溝口知事:それで終了しますけども、そのまま終了するのか、ほかの対応を国に各地、各県一緒になってお願いをするとか、いろんなことがあるんだろうと思いますね。

○山陰中央新報:それはいろいろ、これまでの5年間の成果であったりとかの検証も含んでくるからっていう感じですかね。

○溝口知事:それはあるかもしれませんけどもね。

○山陰中央新報:山陰中央新報の多賀です。

 関連して、行政の効率化やスリム化の観点で、自由な財源を生み出すために30年度からスクラップ・アンド・ビルド、事業見直しについて取り組まれてると思うんですが、今回は見直した結果、2億円の財源を捻出したということです。これについての評価はどのようにしておられますでしょうか。

○溝口知事:一定の役割が達成されたと思いますね。こうした努力をさらに継続してやっていくということは大事だろうと思います。

○山陰中央新報:その額面のボリュームとしてはいかがですかね。

○溝口知事:いや、それは、多々ますます弁ずということですね。

○山陰中央新報:昨年度が捻出した額が6,700万円で、今回2億円で、こうふえています。例えば自由に使える個別調整経費がどんどんこれから減っていく中で、そういったスクラップ・アンド・ビルドというのはより重要になると思うんですが、そのあたりの御認識はいかがでしょうか。

○溝口知事:スクラップ・アンド・ビルドもあるけども、外から観光客がふえるとか、あるいは工場が進出をされてこられるとか、そういう方面のほうが大事でしょうね。そちらのほうが進みやすいと思いますね、総体的には。

○山陰中央新報:そうした攻めの予算とか事業費を確保するためにも、そういった事業見直しとか、そういった取り組みの重要性っていうのは、例えば今後のスクラップ・アンド・ビルドの手法として、例えばもうちょっとスクラップをふやしていかなければならないとか、そういう、もうちょっと大胆な方策っていうのも必要になってくる可能性は。

○溝口知事:そこは、それはやるべきでしょうが、どうしてやるかは、やはり県内のいろんな意見を聞いたりしてやる必要がありますね。県だけのあれではいけませんね。

○中国新聞:知事、よろしいですか。中国新聞の秋吉といいます。

 知事、今回の当初予算編成は、当初予算としては12回目の編成、知事としては、だったと思うんですけども、今回の予算編成、過去と比べて、あるいは御自身の中で、満足のいくものに仕上がったという感じでしょうか。

○溝口知事:ええ、それは必要があったから進んでいったということですよね。いろんな災害があったりして、それは放っておけませんから、対応する必要があるわけです。それも県だけではできませんから、国のほうも行うと。島根で起こったようなことは、広島とか岡山とかでも起こり、東北でも起こり、似たようなことがあって、国のほうで特別な対応をされてきておるということです。

○中国新聞:国のほうの事業を盛り込みながら、今回の予算編成されたとは思うんですけども、そうした国の動向に左右される部分というのは除いて、県としていろいろできること、あんまり幅はないかもしれませんけど、その中でやれることというのは、知事のやりたいことというのはそこに十分反映できた予算ということですか。

○溝口知事:と思いますね。

○中国新聞:特にどういったところ。

○溝口知事:それは、損壊を受けたいろんな建物の整備だとか、そういうことは国のほうでも進めることになりましたから。

○中国新聞:いや、国土強靱化の関係は国の事業の関係もたくさんありますけど、県の事業のほうです。

○溝口知事:県の事業というか。

○中国新聞:まあ生活再建支援の、去年、いろんな拡充はありましたけども。

○溝口知事:だから、それは必要なことはやってまいりますけども、国の支援もお願いをしてきたということですね。

○中国新聞:もう一方の柱になってる人口減少対策、総合戦略の実行ということですけども、これまで、今回が5回目ですから、もうさまざま、事業を追加していって、かなりのメニューがふえたと思うんですけれども、現状の今回の予算というのは、ある意味、知事が総合戦略を実行する上で、メニューとして完成版というか、そういったふうに思っていらっしゃいますか。

○溝口知事:いや、今回のは、やはり特別な事情があって、その対応を放置できないんで、国の支援もいただきながら取り組んでおるというふうに考えるほうがいいと思いますね。

○中国新聞:国の、だから話というのは国庫補助事業であったり災害対策のほうの事業だと思うんですけど、僕が言ってるのは総合戦略の実行で、子育て支援だとか中山間地域対策だとか産業振興だとか、パッケージにしてる政策がありますよね。これにいろいろこれまで追加してきて、今回の当初予算でも幾つか新規事業が計上されてますけども、こうしたメニューで、もう一通り、知事としてできることはやったと、そういうふうに。

○溝口知事:やはり各市町村でどうするかということをよく考えていくということが大事ですね。それで市町村の活動が円滑に進むように、県としてできることは支援をしていきたいというふうな考えでおります。

○中国新聞:あともう1点、今回の当初予算、ほぼ毎年度編成してるものと同じように、フルの事業を連ねてると思うんです。一方で、ただ、知事も任期満了で交代するということで、次期知事が色を出せるような財源というのが余り確保されてないんではないかというふうな指摘もあると思うんですけども、そこについてはどうお考えですか。

○溝口知事:それは、知事になってよく話を聞いておやりになることが必要ですね。私の場合は、借金がたまり過ぎてるから、それを直していこうということをやりましたけども、それと似たようなことでしょう。やり方はいろんな問題があるでしょう。

○中国新聞:やり方はいろいろと多分、次の知事も考えられると思うんですけど、次の知事が何かやろうとしても、元手が必要なわけで、その元手というのが、もう今回、当初予算でかなり組まれちゃってますから、できない部分が多々あるかもしれないですけど。

○溝口知事:当座はそういう予算を活用して事業が行われますから、県のやることとしてはかなりできることになるでしょうし。その後は、次の知事さんがいろんな人の意見を聞きながら対応する必要がありますね。

○中国新聞:やはり最終年度になる総合戦略の実行というのを31年度はしっかり考えて、それをまずやっていくという予算であるということですね。

○溝口知事:ええ、それは私がどうこう言うことではありませんが、こういう状況になってるということはお伝え、当然しますわね。それで、自分でいろんな人の意見を聞きながら考えていくということじゃないですか。

○中国新聞:わかりました。

○朝日新聞:済みません、朝日新聞の内田です。

 知事、就任当初から借金をどんどん返されていって、ただ、この最後に組まれた予算では県債が、国土強靱化の影響が大きいにせよ、増額されてるかと思うんですが、それについての受けとめはいかがでしょうか。

○溝口知事:余り関係ないですね、それは。

○朝日新聞:国土強靱化を進めるというか、災害を受けての対応であるから仕方ないという。

○溝口知事:仕方ないじゃなくて、当然やらなきゃいかんわけです。

○朝日新聞:わかりました。

○中国新聞:済みません、中国新聞の岡田ですが、今回、知事として編成された最後の予算になると思うんですけど、どういう、知事としての県の将来への思いとか県民へのメッセージというのをこの予算に込められたんでしょうか。

○溝口知事:今回は、やはり災害でありますとか、そういう突発的なことが起こったものに対応するということ主体だと思いますよ。それから全体をどうするかというのは、今私がやる話じゃないですね。

○中国新聞:ただ、災害というのも当然必要な対策なんでしょうけど、県民がこれから暮らしていく上で、明るい将来を描くためにも、県がどういう方向を向いて施策を打ち出していくかって大切なことだと思うんですけど、その点については。

○溝口知事:そういう全般的なことで言えば、さっきから申し上げましたように、企業体が大きな県の活動を担っておられるわけですから、そうした企業体が大きくなって、人口もそれによってふえるとか、そういうことをやらなきゃいけませんね。それから、観光とか、そういう形で島根県に来られる方もおられますから、そういうことを進めるということは大事ですね。それから、海の幸、山の幸、ありますからね、島根は。そういうものを市町村などとも、あるいはいろいろお聞きをしながら企業体といいますか、いろんな活動が活発になるようにやっていくということが一番大切なことでしょう。

○中国新聞:そのための後押しなり直接の下支えというか、そういうのができるような予算を今回組めたという感触はありますでしょうか。

○溝口知事:いや、今回のは、非常に短いものですね。

○中国新聞:それは今後も引き続き、不断の努力というか、やっていく必要があるという。

○溝口知事:予算は、何をやるからということから決まってくるんで、何をやる必要があるから決まってくるんで、それで、それがフィージブルなのかどうか、効果的なのかどうか、よく勉強し、よく経済界の方とかいろんな方の意見も聞きながら、それは自分で考える必要がありますね。

 

○山陰中央新報:知事、よろしいですか。山陰中央新報の高橋です。

 ちょっと当初予算の話に戻って恐縮なんですが、県の貯金である基金のことについてお伺いしたいんですけれども、財政調整基金を今後も、財政見通しで今後も9億円ぐらいずつ積み増していく一方で、減債基金のほうは借金の返済に使われて、どんどんどんどん額が減っていくという状況で、県全体の基金の額が今後、減少傾向にあるんですが、その状況について、知事は今どういうふうな御認識をお持ちでいらっしゃいますか。

○溝口知事:財政調整基金につきましては、当初予算段階で50億円の取り崩しを行いますが、例年、2月の補正予算で積み戻しております。決算段階では収支均衡になるようにしております。

 それから、減債基金については43億円取り崩しておりますが、これは将来の債費の縮減に充てるために積み立てたものでありまして、今後も計画的に取り崩すというふうに考えております。当面は減債基金を取り崩しながら収支均衡を維持すると、そういう考えです。

○山陰中央新報:それで、この2つの基金を合わせた場合、財政調整基金はだんだん額が上がっていくんですけど、減債基金のほうはどんどん減っていって、2つを合わせた場合に、県の基金全体が少しですが減っていく傾向にあるんですけれども、やっぱり全体的に見ると貯金を取り崩して予算を組んでいるというような現状じゃないかと思うんですが、その点についてはどういうふうに御認識していらっしゃいますか。

○溝口知事:それは、現時点の見込みでは、平成31年度には取り崩しは40億ぐらいあるようですけども、そして年度末の残高も84億ぐらいありますから、その後どうするかというのはこれから考えていけばいいと思います。

○山陰中央新報:今の、来年度のところで2つの基金を合わせて250億円程度あると思うんですが、この状況については、基金としては十分だという御認識なのか、やはりもう少しため込んでおかなきゃいけないなという御認識なのか、その点についてはいかがでしょうか。

○溝口知事:財政調整基金は、財政運営指針における目標として、平成34年度末に200億円程度を確保するということとしております。それから、31年度当初予算の段階では、31年度末の基金残高は166億円ぐらいになるだろうと。今後、決算剰余金を活用して、毎年度、基金を計画的に積み増すことにより、現時点では目標を達成できるというふうに考えております。いずれにしましても、引き続き予算執行の段階で節減や予算を上回る歳入の確保の努力が必要だろうというふうに思います。

○山陰中央新報:財政調整基金は、どれぐらい積み上げれば県の財政状況としてはいいかなというふうに、今、御認識はお持ちでしょうか。

○溝口知事:それはちょっと、担当のほうに聞いてみて。

○山陰中央新報:はい、わかりました。

 あと、済みません、12年間で取り組まれた知事の財政再建の総括を一言言っていただければどうだったかなというふうに思うんですが。

○溝口知事:簡単には言えませんね。簡単には言えませんが、島根県として必要な施策の展開は大体行われてきたんではないかというふうに思います。ただ、問題はやはり全体の話でして、人口の減少がとまるということにはなかなかなりませんから、これはいろんなことをやりながら、今後も引き続き対応していく必要がありますね。そのためには、やはりさっきから言ってますけども、企業としては、外から企業が入ってくると。それから人としては、観光等でこちらに来られるということ。そういうことを基本にしてやっていく必要がありますね。

○山陰中央新報:マイナスシーリングを就任当初からやられて、そういう部分についてはいかが評価してらっしゃいますか。

○溝口知事:これは、そんなにはないと思いますね。

○山陰中央新報:山陰中央新報の片山です。知事、済みません、関連してなんですが、先ほどの財政再建の話の中で、知事が就任された当初というのは、もう危機的な状況だった中で、収支均衡まで戻されたというのは、やっぱり一定の成果が出たっていうような認識をお持ちなんでしょうか。

○溝口知事:出たというか、そうしなければならなかったと、こういうことじゃないですかね。

○山陰中央新報:最初、そこを、財政再建を使命にいろいろ、就任されたと思うんですけど、そこの中で、やっぱり収支均衡まで持ってこれたっていうのは、何ていうんですかね、御自身では。

○溝口知事:それをしないと、いろんなことが難しくなりますわね。私の前の代からいろんなことをやってこられた。これはこれでいいことなわけですよね、市町村ごとにいろんな事業を行うとか。しかし、その副作用として公債費がふえて、借金の割合が歳入と比べてアンバランスになると、それを長く続けるということができませんから、そういうことをやる必要があるわけですけども、そういうことを勘案しながら県財政、県経済を県として適切な対応をするようにやっていく必要があろうというふうに思います。

○山陰中央新報:質問がかぶるようで申しわけないんですが、これまでに出た質問と。総合戦略を策定されて、これまで実質4年間ですかね、取り組んでこられたと思うんですけど、その中で、知事自身は今、着実に総合戦略が進んでいるという思いをお持ちなのか、やっぱりまだまだ成果が出てなくて、最終年度、来年度に向けてしっかりやっていかんといけんという話なのか、そこら辺はいかがでしょうか。

○溝口知事:人々の活動を見たりしますと、やはり自分のところに企業誘致をしようとか、あるいは中山間地域などにおいてはやはり観光に力を入れるとか、それぞれの対応をされておられますね。そういうことは引き続きやらなきゃいけませんね。そういう中で、大きな課題がある程度達成していくということじゃないかと思います。やっぱり地道にやっていかないと、そう短期間でぽっぽっとは変わりませんね。

○山陰中央新報:山陰中央新報の高橋です。そういう意味で言えば、今後もやっぱり人口減少対策っていうのは切れ目なく、継続して、知事が御退任された後も、次のリーダーも進めていかなければならないということですか。

○溝口知事:ならないと思いますね。ただ、それによって、県民の方々が不安になるようじゃいけないわけですよね。やはり県全体としてこういうことが必要だから、こういうことをやっていきましょうというようなことが大事でありますし、そういうことじゃないでしょうか。

○山陰中央新報:片山です。いろいろ総合的に考えて進めていかんといけんという話なんでしょうか。

○溝口知事:はい。

 それからやっぱり、県民全体がそういう気持ちになっていくと、市町村ごとにそれぞれの地域が元気になるようにし、それが市町村の中でもいろんな活動が起こるというふうにやっていかないといかんでしょう。

○山陰中央新報:やっぱりまだ課題は山積みだというような状況なんでしょうか、思いなんでしょうか。

○溝口知事:だから、それは人口の減少は続いてますし、それは短期間では解消はできませんね。

○山陰中央新報:ありがとうございました。

○溝口知事:よろしいですか。

 どうぞ。

○毎日新聞:毎日新聞の根岸です。

 念のための確認なんですけれども、今回の予算案で、来年度の県政運営の方向性をある程度示されてると思うんですけども、次の知事候補について、溝口知事から指名はされないということ、今回、2候補ですね。

○溝口知事:私は場違いですね。

○毎日新聞:なるほど。誰がなったとしても、1年間はこの方向性でやってほしいということですかね。

○溝口知事:いろいろ、就任されますと、私も会う機会があろうかと思いますから、状況をお話ししたり、いろんな人の話をお聞きになって対応される必要があろうと思いますね。

 よろしいですか。

 それでは終わります。 


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