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6月9日質問事項1

1原発(避難計画)

○山陰中央新報:知事、済みません、先日、島根原発の事故時の避難推計時間、公表なさいましたけども、結果として段階的避難よりも一斉避難のほうが避難完了が早いというような内容だったと思うんですけれども、今回の避難推計時間というのをどう受けとめてらっしゃって、今回の推計時間の結果を避難計画にどう生かしていくというふうなおつもりかというのをまず聞かせていただけますか。
○溝口知事:それは、一つの前提に基づいてやってますからね、実際にどういうふうになるかというのは予測がつかないわけでありますが、ある意味で、両方の端にある条件ですね、一斉にもう出ると、それからあるいは段階的にきちっと出ると。実際はその中間ぐらいになる可能性もあり得るわけでありますし、それから全体の一斉避難のほうが30キロ圏域から全体外に出る時間は短いですが、乗ってる時間は長いという。そうすると、乗ってる時間にいろいろな不自由があるわけですね。食事をしたり、あるいはトイレに行ったり、あるいは高齢の方なんかは気分が悪くなることはありますし、そういうもろもろの考慮しなきゃいかん要素がありますね。それからやっぱり万が一のときに放射性物質が飛散したような場合などを考えると、なるべく外にいなくて、避難所にいるほうが安全だということもありますしね。だから、そこら辺はいろんな要素を総合的に考えながら、それから状況によって違いますからね、夜中に起こるのかとか、昼間ですと連絡もつきやすいですし。2つをベースにしたシミュレーションもいろんな対応があり得るわけでして、どういう対応がいいのか、いろいろこれからよく勉強してやっていくということです。
○山陰中央新報:知事、済みません、一斉避難は時間がかかるということで、被曝のリスクというのも高くなるかと思うんですけれども、今、国は段階的避難ということで言ってるわけですけれども、住民にそれをどういうふうに伝えていくかということが物すごく重要になってくるかなと思うんですが、知事の中でどのように、伝える手段としてどのように考えておられますでしょうか。
○溝口知事:各周辺市、立地市ごとに避難計画をつくっていきますけども、それぞれの市の中で、どこに集まっていただいて、それでどういうふうにして、どういうルートで避難していくかというのをこれからさらに詳細を詰めていかなきゃいかんですね。例えば集まる場所ごとにどういう方が住んでおられて、支援が必要な人がどの程度おられるのかとか、あるいは自家用車などがどういうふうに利用できるのかとか、そういうことでさらに全体の計画から地域の計画におろしていくという作業をこれからやるわけですね。それでどういうふうにしたらいいのかというのをさらに詰めるということをやりますし、そういう意味で、今回のシミュレーションは非常にラフな計画といいますか、計画に基づく推計ですからね。それで今度は地区ごとに住民の方々にやっぱりよく説明をしていくという作業をしなきゃいけませんね。こういうふうな事態になると、こういう連絡が来ますから、こういうものを持ってここに来てくださいと。それで車のある人は、お隣の人とかを乗せられますかとか、そういうことを具体的に詰めていくということになりますね。それはそれぞれの市におきまして、そういう計画をつくると同時に住民の方に説明をすると、そういうプロセスで今あなたがおっしゃったような住民への情報の提供とか、あるいは行動の仕方とかを伝達していくと、そういうプロセスを通じて現実的で効果的な避難の計画を整えていくと。その作業がまだこれからずっと続いていくということです。

 

○山陰中央新報:知事、住民説明会をするっていうことですけども、なかなか行政として知らせましたと言っても、全員が来るわけでもないですし、例えば島大生なんかがいると自治会にも入ってないし、全員に伝えることっていうのは難しいかと思うんですけれども、そういう中で、一人一人に伝えることっていうのがどのようにあるべきかという。
○溝口知事:それをやりながら、こういうことが必要だというのもわかってきますからね。それをさらに詰めていくという、そのプロセスをずっと続けていくということですね。
○NHK:知事、済みません、先ほど段階的避難、一斉避難について、両方の中間になる可能性があるというふうにおっしゃられたかと思うんですけど、これは、知事としては、県は段階的避難というのを呼びかけてらっしゃいますけど、現実はやっぱり段階的避難を呼びかけても、なかなかやっぱりそうはうまくいかないというふうにお考えになってらっしゃるということ。
○溝口知事:両極端の、両極端というか、一斉にというのが、まずそんなにあり得ないわけですよね、情報の伝達が違うわけですから。それから情報はいろんなところから来ますからね。メディアからも来るし、行政からの情報だけじゃないでしょう。そうすると、きちっとした段階そのものが難しいでしょう。私が言っているのは当たり前の話として言っているだけでありましてね、そういう中でどういう対応がいいのかということをよく検討し、その対応に合った対策なんかをやっていくと。あるいは住民の方々にもいろんなチャネルを通じて説明をしていくと、こういうプロセスを重ねていくということです。
○山陰中央新報:知事、済みません、今回の結果も踏まえて、その避難計画というのがまだ、どういうところに課題があるというふうにお考えになりますか。
○溝口知事:避難計画の課題は、やはり避難所に集まる人々がどういう方々で構成をされているかというようなこと、これはそれぞれの市でやることになりますけれどもね、その中に例えば要援護でもいろんな援護の仕方がありますでしょう。本当に動けない人もいるし、足がちょっとぐあいが悪い人がおられたり、あるいは病気のある人もいますし。だからそれをやっぱり地域ごとに把握をして、それに対してどういう対応ができるかというのを詰めていくということですね。これが一つ。
それから、それとの関係で、自動車なんかがどの程度活用できるのか。あるいはバスなんかですと、2台要るのか要らないのか、そういうこともあるでしょうし、それから伝達の仕方ですね、行政の伝達もありますけども、今やインターネットでもテレビでも何でも入ってきますから、そちらのほうが早いでしょう。そうすると、そういう事態に対してどうするかとか、いろいろあり得るわけです。
それから、要援護者の方々については、特に5キロ圏域とか、近いところにおられる方々は、すぐに自衛隊の出動ということにならなくて、むしろ避難所あるいは介護施設におられたほうが安全だということがありますからね、健康上、あるいは被曝のリスクという面からも。そういうことで、これは国の交付金でやってますけれども、放射性物質が入らないような装置をつけるという作業を昨年度からやっていますけどもね、これも今年度続けるとか、そういうことがありますね。
それから、連絡体制が要りますね。特に要介護施設とか病院におられる人たちにどういう行動をとったらいいのか。いつ出たらいいのか、いつ来るのか。そういう連絡網が円滑にいくように器具なんかの整備が要りますね。例えば衛星通信とかね。あるいは消防署の人たちが手助けに行ったりしますね。これは事故の対応にもよりますけれども、福島のような例ですと、放射性物質が飛散をするというようなことになりますと、そういう人たちの安全も見なきゃいけませんから線量計のようなものを用意しなきゃいかんとかね、考えることはいろいろあります。
○山陰中央新報:知事、今、課題たくさん上げられましたし、今回の推計がラフなものだというふうにおっしゃって、これからそういう課題には対処して解決していくことになると思うんですけども、今後同じようなシミュレーション、解決していく中で、また同じように推計みたいなのをやっていくお考えというのはありますか。
○溝口知事:それは状況に応じて、そういう追加的なデータがあって、より詳細なシミュレーションが可能になれば、またそういうふうなことも考えられるでしょう。だけど、今の段階でどうするということまでは言ってません。

○山陰中央新報:先ほどネットで情報というのがあるし、聞いてることもできるということだったんですけれども、逆に言うと、ネットが入ることで、すぐに避難しないといけないと思うような住民の方もいらっしゃると思うんですが、結局何が大事かというと、段階的避難の行政の指示というのも大事なんですけども、その前に、どういう、放射性物質の特性とか、そういったものも事前に知っておくということも必要になるかと思うんですが。
○溝口知事:もちろんそういう知識も、いろんなそれぞれの地区ごとに説明会の中でもやっていくということですね。
○山陰中央新報:でも、その現状の中で、一斉避難というのはやっぱりまだ難しいと、一斉避難を防ぐということは難しいというふうに考えてますか。
○溝口知事:そこら辺は、今私が言うのもあれでしょうが、その中間にあるということでしょう。
○山陰中央新報:知事、済みません、それで、たくさん課題上げられましたけど、そもそも今、避難計画というのはまだ、ほんじゃあ実効性っていうところでいうと、まだこれから高めていかなきゃいけないっていうことがたくさんあるっていう。実効性はまだ確保され……。
○溝口知事:今申し上げたようなのが例えばあるでしょうということを言っているわけです。
○山陰中央新報:まだ実効性というのは、まだ担保されてないような状況だと。
○溝口知事:そこの評価は、私がすべきことじゃないですね。
○山陰中央新報:それは、ほんじゃあこれから島根原発の再稼働だとかということも、これから判断する時期も来ると思うんですけども、その避難計画というのを誰がほんじゃあ実効性が担保できてるかっていうのを判断することになるんですか。
○溝口知事:そこは担保とかという話じゃなくて、要するに避難計画は随時進行中であるということですよ。
○山陰中央新報:いつまでたっても、そしたら。
○溝口知事:それはいろんな精度を、どんどん確度を高くしていく可能性は残るでしょう。
○NHK:知事、済みません、今回の避難シミュレーションで、一斉避難より段階的避難のほうがトータルの時間は長くなってしまうけれども、やっぱり段階的避難のほうが車両に乗っている時間も短くできて、被爆するリスクも軽減できるということで、やっぱり段階的避難が好ましいというか、適切というか、そういう一つの結果が出たかと思うんですけど、ただ、段階的避難と言っても、今回のシミュレーションのように距離に、今回4つに分けてやっていましたけど、同心円上に避難するのか、あるいは今、国が示しているようにUPZ圏でOILという概念に従って、まずどこの地域が避難するのかという避難地域を定めた上で避難指示を出して、必要最小限に避難する人たちをできるだけ少なくして避難させるというふうなやり方も国のほうで考えられているようですけれども、今回、このシミュレーションの結果を、出た結果を県民の人たちが見ると、何かこう、距離に分けられて避難していくのかな、どういうふうに段階的避難といっても、どういうふうに避難するのかなというのがいまいちよくわからないと思うんですけども、そこら辺については、どのように今後取りまとめて県民に伝えていきたいとお考えですか。
○溝口知事:今回のはあくまでも想定ですからね、現実のこの場所に避難して、集まってこう行きましょうというようなところまでには行ってないわけですから、その話はもうちょっと後になりますね。これから各避難所ごとに地域の人の構成を把握したり、あるいは要援護者の方がどの程度いるかとか、そういうことも把握しながら具体的にやっていくと。その過程でいろんな説明もするというようなことを継続していくということでありまして、この時点になったら全て終了とかいうことにはなかなかなりませんね。
○NHK:鹿児島県や川内原発が今、安全審査を優先的に受けていて、もう数カ月後には規制委員会から審査が終わって再稼働の手続に入っていくというような段階に入ってきて、これから再稼働に向けて動く原発もふえていくかと思うんですけども、そういった中で、できるだけ早くそういった、どういうふうに避難するのかというのも具体的に決めていかないと、やっぱり住民も安心できないのかなと思うんですけど、いつぐらいにまでそういった避難のあり方みたいなのを決めたいとかっていうお考えはありますか。

○溝口知事:それは段階的にやっていきますから、そのプロセスが段階的に進んでいきますから、それがいつというのは申し上げるのは難しいですね。いずれにしても、さらにやらなきゃいかんことはいつの時点になっても残るでしょう。だから、その確度を低くしていくと、こういうことですね。あるいは円滑に進むようにすると。
○中国新聞:済みません、関連ですけど、段階的避難を明確に目指されるのかどうか、今の時点でですね。あのシミュレーション結果を見ると、移動時間というのは段階的避難のほうが少なくなるわけですけども、言ったように、やっぱり住民は実際取材すると、自分がどこに逃げるのかということすら、まだ知らない人もいっぱいいるような状況なんです。これ示してはおるんですけど、なかなかこれは伝わってないと。さらにそこにまた段階的避難というのが出てくると、かなり実際、それが理想なのかもしれないんですけど、ハードルは高いと思うんですけど、知事として、さっき中間だろうというふうに言われたんで、それをやっぱり少しでも段階的避難をする人が多い方向に持っていくのかどうなのか、そこを目指されるのかというところはどうなんですか。
○溝口知事:万が一の事態が生じたときの状況にも依存するでしょうからね。
○中国新聞:まあそうなんですけど。
○溝口知事:そこが一義的にいろんな状況によって違うでしょうからね。
○中国新聞:ということは、必ずしも段階的避難が有効ですよということを周知して、それを目指していくというわけじゃないということですか。
○溝口知事:いや、それもできるだけやっていくということでしょうが、そういうふうに連絡がぱあっといって、そこでできるかというと、そこら辺の評価もしなきゃいけませんね。それはこれからそういう住民の方々への説明をしたり、専門家の意見を聞いたり、いろんなことをしながら考えていくということだと思いますね。
○中国新聞:知事が、御自身があの試算結果を見られて、段階的避難のほうが有効だというお考えはないんですか、今回。
○溝口知事:それは実際に車などに乗っている時間が短くなるという意味では、それは一つのいい側面があるわけですけども、じゃあ現実にそういうふうにできるかというと、これはなかなか難しい問題があるでしょう。それは例えば周辺の人が30キロでなくても、福島のときは、もう東京あたりでもどんどん避難される方もおられたしね。だから今のところは30キロ圏内に限ってするとこうなるということでありますしね。それから万が一の事態も、本当に難しい事態なのか、そうでないのか、いろんなレベルもあるでしょうしね。だから、そこら辺はいろんなケースがあり得るので、一つのやり方だけということではないでしょう。
○中国新聞:そうすると、先ほど住民に説明をしていくと言われましたけど、今回の試算を踏まえて、何を説明していくんかということですけど。
○溝口知事:それは、情報はこういうふうにしていきますと、それからとりあえず避難するときにはこちらに集まってくださいとか、そういうことをしたり、あるいは放射性物質に被曝しないようにするためにはどういうことが必要であるとかね、いろんな基礎的な知識などを提供するというようなことですね。

それから、避難先が具体的に決まれば、こういうところに行くことになるでしょうとか、あるいはスクリーニングをしなきゃいけませんけども、スクリーニングは大体こういうところですることになるでしょうとかね。あるいは避難ルートは大体こういうことになりますよとかね。それもまだまだ改善していく余地がたくさん残るでしょう。
○山陰中央新報:だから、それを伝えるときっていうのは、県として一斉避難なのか段階的避難なのかっていうのが、まず前提があって説明しないと、なかなか理解しても難しいかなと思うんですけど。
○溝口知事:それは両方の、両極端の場合の話ですから、現実はその間だろうということですね。
○山陰中央新報:県としては、だけど段階的避難のほうをしてくださいということなんですよね。
○溝口知事:それは各市町村の意見なんかもよく聞きながら、どうするというのを考えますし、国ともそこら辺はよく相談しながらやっていくということじゃないですか。
○山陰中央新報:国としても、段階的避難というのが基本的ベースになっているのかなと思うんですけども、県としてもベースとしては段階的避難というところで今後、周知はされていくという。
○溝口知事:それも、要するに想定される事故の対応にもよるんじゃないかと。
○山陰中央新報:事故の対応というのは、事象のことですか。
○溝口知事:どういう局面にあるかということにもよるでしょうしね。
○NHK:知事、そうすると今回、要は段階的避難でも一斉避難でも、現時点としてどっちを呼びかけるということは言えないというか、自治体の人たちと、各自治体と……。
○溝口知事:そこはよく意見を聞きながら。
○NHK:聞きながらということなんですけれども、じゃあ現時点として、今回はこのシミュレーション結果出ましたけれども、このシミュレーション結果という、この結果を県民というか、住民の方々にどのように受けとめてもらいたいとお考えですか。
○溝口知事:シミュレーションの結果というよりも、それは一つの想定でつくった一つのものですから対応によって違うわけで、それよりももう少し原発についてのいろんな知識を提供するとか、あるいは避難するときに必要な事項をお伝えするとか、そういうことをやりながら、具体的な仕方についてもいろいろ意見も聞きながら、より適切なものを求めていくということです。
○毎日新聞:済みません、知事、先ほどからお伺いしてると、避難のシミュレーションを出されて、それでいろんな方法があるけど、いろんなケースがあり得るんでというようなところで、何か知事のお話聞いてると、行き当たりばったりのような感じの印象を受けるんですけれど、もう当然いろんなケースが想定されるのは、それは当たり前のことで、誰でもそういうふうに思ってると思うんですよ。一つの事故がどういうふうに動くかというのも、そのときそのときの状況で違うでしょうし、福島のようなケースもあれば、そうじゃないケースもありますし、そういうのはもう当然織り込み済みの話で、世の中全ての人がそう思ってると思うんですよ。その上で、じゃああの推計を見て、島根県としてはどういうふうにお考えなんですかというふうに、私もですし、各社とも聞いてると思うんですけれども、今のお話聞いてると、溝口知事としては、いろんなことがあった、事故があったときに、当然国、内閣総理大臣も原災法では長として全ての対応に当たるというふうになってますけども、当然地元である島根県の知事として、県民の命を守る立場にあると思うんですよね。そういうお立場として、そういう行き当たりばったりではなくて、どういうふうにお考えなのかというところを各社みんな問うてると思うんですが、改めてもう一度お話しいただけませんか。

○溝口知事:いろんなケースがあり得ますし、それからいろんな考え方もありますし、それから情報の伝達だとかの複雑な状況もありますから、だから現実の可能性ということも評価しなきゃいかんでしょう。だから、そこら辺はいろんな専門家の意見なども聞きながら、それから周辺自治体、立地自治体の意見も聞きながら適切なものを目指していくと、こういうのが現状です。
○毎日新聞:知事としてのお考えはないということなんでしょうか。
○溝口知事:今申し上げたのが私の考えですよ。
○毎日新聞:知事のお考えとしては、専門家などに聞いて、それで適切だというようなふうに進言があったものについて取り入れるという考えっていう。
○溝口知事:それはいろんな意見が違いますから、総合的に考えていきますということです。
○NHK:知事、済みません、いろんなケースがあるから段階的避難か一斉避難かというのは現時点では決められないとおっしゃったかと思うけど……。
○溝口知事:意見があるのは、例えば本当に皆さんいろんな情報が入ってくるわけでしょう。それに対してどう反応するかというのが一片の連絡というようなものだけじゃできないでしょう。
○NHK:いろんなケースがあるから決めれないとおっしゃったんですけど、例えばじゃあ一斉避難をしたほうがいいというようなケースは、どういったケースだとお考えですか。
○溝口知事:それは、非常に全体が早く県外に出たほうがいいというような状況であれば、そういうことがあり得るでしょうね。しかし、むしろ車に乗ってる時間が長過ぎると、そこでいろんな問題が出てきますでしょう。そういうものをやっぱりどう評価するかという問題にもかかわるわけです。それで、その評価は、簡単にはできませんね。それはやっぱり人によって意見も違うでしょうし、専門家によっても違うでしょうし。
○山陰中央新報:じゃあ、今回のシミュレーション……。
○溝口知事:私どもは、そういういろんな状況に対応できるようないろんな仕方をやっぱり研究もし、検討もしなきゃいかんということでしょう。
○NHK:知事、この避難の仕方というのは、ある意味答えがないというか、もういろんな人、いろんな専門家でいろんな考え方があってばらけると思うんですけど、じゃあ、それをどういうふうに最終的に島根県としてはこうするというのを提示されるんですか。
○溝口知事:そういういろんな意見とか評価をやっぱり総合的に判断するほかないでしょうね。一つでぱしっと決まらないでしょう。
○NHK:済みません。先日、松江市長会見でもこの話になったんですけども、松江市さんの場合ですと、5キロ圏内という一番直近の人たちがいるわけで、そういう人たちが逃げおくれてしまうと被曝率が高まっちゃう、そういう目に見えた危険があるので、今回のシミュレーション結果はあくまでも数字として目安にはなるけれども、特に一斉避難なんかで渋滞が起きた場合には、その5キロ圏内の人たちが逃げることもおくれてしまうっていうのが一番危惧されてるということだったんですね。ということで、今ある広域避難計画で5キロの人たちを守る方法というのを今後ブラッシュアップさせて計画でも高めていきたいというようなお話をされてたんですけれども、そういったお考えは。
○溝口知事:それは当然あるでしょうね。当然ある、必要なことでしょう。
○NHK:なので、一斉避難がいいか段階的避難がいいかというよりは……。
○溝口知事:要するに事故の対応によって、風向きなんかによっては違う、30キロというのもこれ、一つの、とりあえずの想定にすぎませんからね、福島の例のようなことですと、いろんな飛散の状況なんかも違いますしね。だから、そこは一義的に今の段階でこうだというふうに決めるのは難しいんじゃないですかということを言ってる。だから、いろんな状況も想定しながら、いろんな状況に対応できるような方法もこれからよく考えていこうと。そして、そういうものについては意見がいろいろ違うでしょうし、評価も違うでしょう。だから、そういうものをいろいろ聞きながら、私が決めるわけじゃないですよ、皆さんと周辺5市、あるいは国の専門家などともよく相談しながら、合理的で適切なものを目指して、これからも作業を行っていくというのが現状だと思います。

○NHK:それと住民の受けとめ方としては、受け入れ先はもう決めているよと、そういう避難計画については知ってもらいたい。ただ、その避難の順番とか方法、何ですかね、避難してくださいという指示のタイミングとかは、これから国なりが決めていくことなので……。
○溝口知事:それもいろいろあり得るわけですよ。5キロ圏内、あるいは10キロ圏内だけ先に行くということもあるでしょうし、いやいや、5キロも10キロも同じということになれば、なかなかそうはいかないでしょうし、それから現実に人々の行動を通知だけで、あるいは計画だけで制御できないでしょう。そうすると、どういう事態が生ずるかということもいろいろ考えたりしながら、現実的なものをやっぱり模索していくと。そういうプロセスになるということで、今の段階でこうするああするということは、必ずしもそういうことをお示しするのがいいのかどうか、適切かどうかというのは、また別の問題でしょう。
○山陰中央新報:原子力災害対策指針では、5キロ圏内の要援護者を先に逃がしてと、その次に5キロ圏の住民を逃がしてというEAL1、EAL2、EAL3という段階があるんですけど、それがまさに段階的避難なんじゃないかなと思うんですけども、知事の言われてるのは、それ以前の問題で、それも一から状況によって考えましょうということなんですか。
○溝口知事:それはありますよ。5キロ圏内の要援護者の方などは、例えば自衛隊の出動なんかが必要だということになると、そういう車両の確保だとかいろんなこともあるでしょう。むしろそういうものがきちっと来るまでの間は、介護施設にとどまっていただいたほうがいいということもあり得ますからね。だから、そういうときの被曝防止のための防護工事をやったりしているわけですよ。

○山陰中央新報:済みません、くどいんですが、避難のことなんですけども、一斉避難というのが、行政がまだ指示してないところで住民が自主的に避難していくということだと僕は思っているんですけれども、地域としては、住民に対しては行政の指示に従ってちゃんと逃げてくださいよということは求めていくわけですか。
○溝口知事:現実の問題として、いろんなチャネルで情報は全国流れてますからね、だからどういう方法でやったらいいかということは、状況によってもいろいろ違うでしょうからね、そこはいろんなケースを考えながら、いろんなケースに対応できるような準備をしていこうというのが現状だということです。

○NHK:済みません、知事、またちょっと避難の話に戻るんですけれども、今回、避難シミュレーションを行って、いろいろまだまだやっぱり課題があるということが改めてわかったと思うんですけども、先日、東京のほうで中国電力の苅田社長が東京の経団連会館で会見をしまして、その中で、避難計画についてはあくまで自治体が今主導的にやっているので、現段階として我々は口出すことはできないけれども、イメージとして、原子力要員でない社員を使って避難所の支援とか、そういった形で自治体と協力していろいろ避難の応援をしていきたいというような形で、でも、今は県を初め主導的に行政がやっているので、まだその要請もないので、我々からどうこう今は言わないけども、そういうイメージを持ってるというふうにおっしゃってたんですけれども、今後、いろいろ課題が山積していく中で、島根原発を所有する中国電力のほうに何か避難計画の、実効性のある避難計画にしていくために協力を要請したりするお考えというのはありますか。
○溝口知事:ええ、中国電力のほうは原発に関連したいろんな技術者もおられますからね、そういう面で必要な支援というよりも、協力は当然あり得るでしょう。
○NHK:具体的に何かこう、そういった話し合いとかですね。
○溝口知事:それはまた時期を見まして、やっていくことになるでしょう。
○NHK:それはやっぱり再稼働の判断が行われるまでに話を詰めていくというような感じなんですか。
○溝口知事:できるだけ早くと思っていますけれどもね。
○中国新聞:それは、どういうふうなイメージですかね。中国電力に……。
○溝口知事:イメージは、だから、よくわかりませんよ、住民に対する原発についての説明などは、それは中国電力の専門の方などにしてもらうということはわかりやすいですわね。あるいは原発に関して、例えばいろんな基準があるでしょう、線量の何とかシーベルでどうだとかね。そういう全般的な話を住民の方々にしていただくということは必要なことですね。それから、あるいは原発の被曝を避けるためにはどういう対応がいいんですよとか、やはり屋内なんかにいて、むしろ外に出たりしない場合がいい場合がありますね。そういうことについての説明だとか、いろんなことで専門家の実践的な経験からくる知識なんかを住民の方々にしていただくとか、あるでしょう。

○中国新聞:それは、何か起きたときの避難に向けた協力ということはないんですか。今……。
○溝口知事:それも対応によりますけども、まあ、どうですかね、専門家のスクリーニングなんかは大勢の人がやってくださるわけでありますけどもね、そういうときの要員なんかも、あるいはあり得るかもしれませんね。わかりません、そこは。
○中国新聞:今知事が言われたのは、どっちかというと、起きた場合にどう動くんですよというのを事前に説明会なんかで来て話してもらうということであって……。
○溝口知事:が一つですね。
○中国新聞:事故が起きたときにどういうふうな協力をしてもらおうかという、何か、その事故は中国電力が起こすっていうか、中国電力で起きるわけですから、中国電力として協力するのは当然だと思うんですけど、その辺、改めてこういうふうに協力してくださいっていう……。
○溝口知事:避難をどうするかというような話は、中国電力なり電力会社が政府とやはり密接な連携のもとにどうするかというのを、やはり専門家の間で、それから政府自身が指揮をしなきゃいかんことでしょうからね。そういう面で我々とやるというよりも、もちろん情報が錯綜しないように、こちらに早く来るということは大事なことでありますけれどもね。
○山陰中央新報:先ほどスクリーニングのことを触れられましたけど、昨年の原子力防災訓練でも、奥出雲への住民避難のところで、中電の方が初めてたしか参加をされて、お手伝いをされてたんですけど、知事の中でそういったことも、例えば要請とか、実際起こったときのために要請とかをする可能性もあるということですか。
○溝口知事:要するに必要な協力はお願いするつもりでおりますけれどもね。まだ具体的にどうするということについては、これからです。
○山陰中央新報:知事、去年の原発の訓練でも、関係の自治体の首長から、実態に即した訓練にする必要があるんじゃないかというような声も出てましたけども、今回のシミュレーションを受けて、ことし秋にもやられると思うんですけども、その訓練の内容の見直しとかっていうことも必要かなと思うんですが、その辺いかがでしょうか。
○溝口知事:それはいろんな御意見もあるでしょうからね、そういうものを取り入れていく考えです。
○山陰中央新報:見直しも検討して。
○溝口知事:それは随時検討するということです。
○山陰中央新報:訓練もということで。
あと、避難計画がどれくらいになれば再稼働できるかっていう、その辺のところというのはいかがですかね。再稼働を判断するに当たって。重要な……。
○溝口知事:抽象的に言うのは難しいですね。
○山陰中央新報:重要な判断材料にはなるということですか、再稼働に当たって、避難計画がどこまでできているかというのは。
○溝口知事:それは重要ですね。だけど、それは、どうしたらどうというのは、もうちょっと……。
○山陰中央新報:いや、わかりますよ、それはわかるんですけど、どこまで行っても終わりはないと思うんで。
○溝口知事:それはないわけですけども、それはできるだけやっていくということでありましてね。
○山陰中央新報:だから、それがどこまで行ったらというのを誰が判断するのか、それで誰が責任をとるのかっていうのが。
○溝口知事:判断というよりも、評価が難しいわけですよ。いろんな事態があるわけだから。それは、総合的に考えるほかないでしょうということです。
○山陰中央新報:ただ、総合的に知事が判断。
○溝口知事:知事じゃないですよ、それは私が全部の判断、いろんな情報も聞き、県としてどう判断するかということでありますし、それから政府にももちろんおありでしょうね。
○中国新聞:知事、今回の避難シミュレーションの結果について、先ほど、実際はそういうふうに一斉避難とか段階避難とか、そういうふうにはいかないだろうということであれば、今回のシミュレーションはあくまでその一斉避難した場合何時間、標準的というふうにした段階的避難だったら27時間50分と、こういう時間になってきたわけですけど、ということは、このシミュレーションの時間で30キロ圏外に皆さんが脱出するのは、現時点では非常に難しいんじゃないかというふうに思っておられるということですか。

○溝口知事:どういう意味ですか。
○中国新聞:知事がさっき言われたのは、現実的、現実にはそんな両極端にならない、その中間のようなところでいろんな対応をする人がいるだろうと言われたんで、今回のシミュレーションというのはあくまで一斉避難したら何時間とか、段階的に避難したら何時間というのを出したわけですよね。だから、そういうふうにならないということであれば、実際にはですね。今回のシミュレーション結果の、例えば標準的とした27時間50分で30キロ圏外に皆さんが逃げるというのは、現実、現段階ではやっぱり難しいんじゃないかというお考えですか。それにはいろんな課題があるということですよね。実際の対応、もしその段階的にならないだろうということであれば……。
○溝口知事:その前提が何というか、単純なモデルですからね。あくまでも推計、一つの条件を設定したらこうなるということですから、例えば今回ですと、交通信号なんかで警察官の人たちがどういうふうに指揮をされるかとかいうようなことは織り込んでないはずだったと思いますけれども、そういうことをどうするのかとか、じゃあ、混雑するところがわかると、じゃあそれを迂回するには、ほかの道もあるわけだし、そこで例えばこっち側から逃げるほうの、避難するほうの時間を多くとれば、また変わるかもしれませんしね。だからいろんな対応があるわけでありまして、そこは今回のあれはそんなに大きな、要するに大きな傾向を見るだけでありまして、そこで現実にそうなるというようなもんじゃないですよ。
○中国新聞:私もそれはわかりますけど、ということは、少なくともそれより時間がふえることはあっても、少なくなることっていうのは、現時点の計画に基づいてやる以上はないかなというふうに。
○溝口知事:いや、それはわかりませんね。
○中国新聞:それは、27時間50分よりも……。
○溝口知事:それは予測できない事態がいろいろあり得るわけですから。
○中国新聞:それよりも、じゃあ短縮できるということもあり得ると。
○溝口知事:あり得るのか、わからないでしょう。そういうもんだと考えといたほうがいいと思いますね。
○NHK:済みません、また避難等の話で恐縮なんですけども、先ほど知事がおっしゃられた中で、一斉避難だとか段階的避難だとかということについては、専門家や周辺自治体の意見を聞きながら適切なものを求めるというふうにおっしゃられたんですけども、その一斉避難がいいか段階的避難がいいかというのは、知事がというか、県がそう決められることではないと思うんです。あくまでもできるのって避難計画を充実させるとか、さっきおっしゃられたような要援護者の避難、受け入れについてどうするかとか、受け入れ先自治体との調整をどうするかとか、そういったところだと思うんですが、改めてこのシミュレーション結果を受けて、県として力を入れなければいけないところ、その一斉避難がいいか段階的避難がいいかという評価ではなくて、県として広域避難計画について精度を高めなければいけないとか、何か県としてやらなければいけないことっていうのをもう一度ちょっと聞かせていただけますか。
○溝口知事:もう一度。
○NHK:ええ。その一斉避難がいいか段階的避難がいいかっていうところについては、恐らく県としてコメントできることではないと、国が決めることだと思うので。
○溝口知事:わかりました。例えば長時間継続する渋滞箇所なんかがありますね。それをどういうふうにして緩和できるかとか、そこで警察の人が行って一方方向の信号を長くするとか、いろんなことがあり得ますわね。それから、冷静な行動をとるほうがいい場合があるわけですね。病人の方を抱えておられるような場合には、すぐに時間のかかる避難をするよりも、状況に応じますけれども、応じてですけども、屋内で待機をしながらやっていくとか、そういう啓発活動も必要ですね。それから今申し上げましたバスが避難所ごとにどれだけ要るかというのは、また状況によって違いますね。そういうことを確認をして、実態を把握しなきゃいけませんね。あるいはスクリーニングの体制ですね、あるいは除染をする体制ですね、それから行ったところの避難所の運営の仕方とか、いろいろありますね。そんなようなことです。
○NHK:そういったことを充実させていきたいと。
○NHK:知事、済みません、スクリーニングの体制は、そうすると、じゃあ県が考えるべきことだっていうふうに御認識ということでよろしいですか。
○溝口知事:県が言わないといけませんね。言っていかないと。県というか、まあ県でしょうね。
○NHK:県が考えるべきだと。国じゃなくて、県がしっかりと体制をつくっていくべきだということですか。

○溝口知事:いやいや、それは県と国、一緒ですからね、今、作業チームでやってますから、県の実態なんかをこういうふうに避難すると、こういうところに要るんじゃないかというようなことは、国と県、あるいは周辺自治体とのチームの中で検討していくということですね。


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