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知事定例記者会見(9月5日)

質問事項

1.「はだしのゲン」閲覧制限撤回

 

○山陰中央新報

 知事、済みません、先週の話なんですけど、漫画の「はだしのゲン」が松江市教委の話し合いにおいて要請が事実上というか、撤回という形になりまして、で、新聞社が行った調査と報道に基づきますと、原状に復帰した学校がほとんどということですけど、この結果について、知事としてどういうふうに考えておられるかというような所感をお願いします。

 

○溝口知事

 この点は、松江市の教育委員会が指導されて、その指導の仕方等につきまして、改めて市の教育委員会がレビューをされ、多くの方々の意見も多分勘案されて、そういう決定をされたということでありますので、市教委の決定に沿って各小・中学校で対応されるというふうに期待をしております。

 

○山陰中央新報

 2週間前の段階では所見を明らかにされませんでしたが、今こうして結果が出てみると、やはり市教委の要請という行動にやはり問題があって、今の現状が当初からあるべき姿だったというふうに思っていらっしゃるのでしょうか、その辺のところの所感をお願いします。

 

○溝口知事

 そこは、私の意見というよりも、やはり問題を指導の仕方、程度等について、やはり各界の意見を聞いてね、あるいは最初の指定の指導の仕方などもよく分析をされて、調査もされて決められたんですから、適切な対応をされたというふうに思われます。

 

○山陰中央新報

 適切な対応というのは、その問題が発生して、その後の対応が適切だったというふうな御発言ですけど、そうすると、そのことをお伺いしていると同時に、やはり自由に読まれるという開架という姿があるべき姿だったかどうかというのをお伺いしたいんで、その辺の所感はどうでしょうか。

 

○溝口知事

 あるべきというか、そういう問題は、やはり個々の学校で判断されることが適当だろうというふうに私も思っております。

 

○山陰中央新報

 そうすると、振り返れば市教委の要請というのは不適切だったというふうに結論づけられるというお考えでしょうか。

 

○溝口知事

 いや、内容はそれぞれあるわけですから、それは見解がいろいろ違ったということでしょう。

 

○山陰中央新報

 見解が違うというのは、誰と誰の見解が違うということですか。

 

○溝口知事

 それは当初された教育委員会の人々ですね、それと、教育委員会に諮ってなかったという問題もあったわけでしょう。

 

○山陰中央新報

 はい。

 

○溝口知事

 だから、そういう点なども考慮されて、お決めになったということでありまして、こうした問題は、こうだという基準がなかなか難しいわけでありまして、そういうことよりも、各現場で、学校の現場で校長先生以下、相談をされて決めていくというのが普通のやり方だろうということです。

 

○中国新聞

 知事、関連ですけども、この問題でいろいろ、教育的配慮というのはどこまでやるべきなのかとか、図書館の自由というのがあるんだけども、学校の図書館に。それはどうあるべきなのかとか、子供の知る権利の問題とか、いろいろ大きなテーマがはらまれていたと、含まれていたと思うんですけども、改めてどのようなところに市教委の要請について問題があったというふうにお考えでしょうか。

 

○溝口知事

 一つは、やはり教育委員会の中の手続の問題がありましたね。委員の皆さんの意見をみんなお聞きになったわけではないような、はっきりはレポートを見ているわけじゃありませんからわかりませんけれども、そういうことが指摘されています。ということと、教育について、表現の自由とか、そういう問題は客観的に、こういう場合はいけないとか、こういう場合はいいとか、なかなか決めがたい問題ですからね、それについていろんな意見もあるわけでしょうから、それはやはり現場で、現場の判断でやっていかれるということがまず第一でしょう。

 

○中国新聞

 一般の図書館と学校図書館というのは違うところがあると思うんですけど、市教委のほうは要請撤回をされましたけども、その後でも、学校図書館においては、教育上の配慮というのはやっぱり必要な場合があるというようなことを教育長さんは言っておられるんですけども、知事、今お聞きすると、基本的には学校現場で判断されるのが望ましいというお考えのようですけども、教育上の配慮から、例えばそういう出版物の閲覧を制限したりとか、そういうことは誰が判断するかというのはおいといて、あり得ることなのかあり得ないことなのかというのは。

 

○溝口知事

 そういう仮定の話は難しいですね。それはいろんな意見がありますから、保護者とかね、いろんな方からも意見が出たりするわけでしょうが、そういうものを総合的にやはり学校の現場で判断をしていくということは適当なんだろうと思いますね。

 それで、教育委員会で何かを決める場合も、そうしたもろもろの意見をよく聞いたりしないと、慎重にやらなきゃいかん問題だろうと思いますね。こういう問題につきましては、人々の考え方も違うわけですね。それから客観的に、これならいいとか、こんなのはだめだというものがあるわけじゃなくて、そういうものはやはり現場での積み重ねによって自然と社会の中で形成されたり動いていったりするもんですからね、そういうやり方が適当だろうというふうに思います。ただ、それは教育委員会がやはり責任を持って判断をすべきことですね。

 

○中国新聞

 それというのは何ですか。

 

○溝口知事

 いや、そういう問題について、どういうふうな対応をされるかということについては。だから、それを教育委員会でおやりになったというふうに理解をしておるということです。

 

○中国新聞

 おやりになったというのは、要請した段階の話ですか。昨年12月の。

 

○溝口知事

 いえ、今回の決定。

 

○中国新聞

 あ、撤回のことですか。

 

○毎日新聞

 知事、済みません。関連の質問で、今回の「はだしのゲン」の問題ですね、スタート地点で「はだしのゲン」の内容で、いわゆる歴史認識であるとか、そういう部分での指摘が外部からあったというところが発端になっているというのは報道なんかで御存じだと思うんですけども、その歴史認識の部分なんかでいろんな意見がある本というものを教育現場から取り除くという行為ということについては、知事はどういうふうにお考えになりますか。

 

○溝口知事

 それはやはり、いずれにしてもそういう問題はいろいろ意見がありますから、教育委員会の中でしっかり議論をされるなり判断をされるべきだったということでしょう。

 

○毎日新聞

 で、その行為については、撤去してくれというような声がまず一番最初にあったというところが発端なんですけれども、そこについては、知事はどういうふうに、そういう撤去してくれという声に対しては、知事はどういうふうにお考えでしょうか。

 

○溝口知事

 それは、個々人の立場としていろんな見解を持たれるのは、それはあるでしょうね。思想の自由、表現の自由ということですから。ただ、そういう中で、教育の場でどうするかということについては、やはり教育委員会が責任を持って対応すべきことだというふうに思います。それで今回の場合は、教育委員会に十分諮らないでなされたということで教育委員会全体の意見と違うということが判明して撤回をされたというふうに思います。

 

○毎日新聞

 いや、そこの部分ではなくて、そもそもの発端のところで、歴史認識の部分を捉まえて、特定の、今回の場合だと「はだしのゲン」という本について教育現場から撤去してくれというような要請があったところが発端なわけですよね。その何らかの、知事、今、いろんな見解があるのは思想信条の自由があるから、それは当然だという話でしたけれども、じゃあ、そういう思想信条の自由に基づいて、そうやって撤去してくれといった行為ということについては、知事はどういうふうにお考えになりますかというところを私は聞いたんですけれども。

 

○溝口知事

 いや、意味がちょっとわかりません。

 

○毎日新聞

 いや、だから、特定の本について、内容に問題があるというふうな主張から、この本を撤去しろというふうに要請するという行為そのものについては、知事はどういうふうにお考えでしょうかと。

 

○溝口知事

 あの行為も何か、ある新聞では教育長さんのインタビュー記事なんかも出ておりましたけれども、何といいますか、御自分で読まれたりして判断をされたというようなことがありますね、これは報道ですからよく知りませんけれども。だから、そこの詳細まで私が承知しているわけじゃありませんから。ただ、手続として、そういう問題は教育委員会で、全体として議論をしてやらなきゃいかん問題だったわけでしょう。そういうことをされておらなかったという問題があったということじゃないですか。

 

○毎日新聞

 知事、済みません、ちょっと私の質問に対する回答とちょっとかみ合ってない部分があるんで、改めてお伺いしますけれども、今回、発端として、当時、松江に住んでらっしゃった方が、「はだしのゲン」の歴史認識の部分について問題があるというふうにお考えになって、それで教育現場から撤去してくれという要請があったと。そこから先、知事がおっしゃっているような教育委員会の話があるわけですけれども、私が聞いているのは、そこの教育委員会が考える以前の、そこの要請をしている部分についてのことであって、そこについてなんですけども、その歴史認識なんかに基づいて特定の本を撤去してくれというような要請、そういう要請というものについて、知事はどういうふうにお考えですか。ありていに言えば、そういう声はあってもしかるべきというふうにお考えなのか、それとも......。

 

○溝口知事

 いや、そうじゃなくて、そういう問題は慎重に取り扱って、現場で判断すべきことじゃないですかということを言っているわけです。

 

○毎日新聞

 いや、その現場で判断すべきことですけど、知事としては、そのことについてどういうふうにお考えなのかを私は聞いています。

 

○溝口知事

 だから、そういう手続を踏んでおりませんからね、適切でないでしょうね。

 

○毎日新聞

 いや、つまり適切に手続を踏んでいれば、歴史認識の部分で問題があるというふうな要請を受けた本を教育現場から撤去することは問題ないというふうに知事はおっしゃっているんでしょうか。

 

○溝口知事

 いや、するかどうかはわかりませんけど、いや、するかどうかじゃなくて......。

 

○毎日新聞

 いや、今の知事のお話だと、そういうふうにとれるんですが。

 

○溝口知事

 それはそういう問題、個々の問題について、それはよく慎重に考えてやらなきゃいかん問題でしょうね。

 

○毎日新聞

 いや、知事はどうお考えなのかを聞いているんです。

 

○溝口知事

 いや、だから、さっき申し上げたとおりでありますね。

 

○毎日新聞

 いや、あの、知事がどういうふうに考えているかが全く答えの中に入っていないんですが。

 

○溝口知事

 ただ、御本人とか詳細を知りませんから、はっきりしないことについてコメントいたしませんけどね。私の考えは、そういう問題は教育委員会にも諮り、慎重に対応すべき課題だというふうに思います。基本的にはやはりそういう問題はどこまでがよくて、どこまでがいいとか、なかなかそういう基準があるわけじゃありませんしね、また、そういうことをつくるのも難しい話ですから、それは現場の判断に委ねていくのが適当だろうというふうに思います。

 

○毎日新聞

 お答えいただいてませんよね、私の質問に対して一切。

 

○溝口知事

 まあ、それはまた後で。

 

○毎日新聞

 後で何ですか。後でどうしていただけるんですか。また後でと今おっしゃったけれども。

 

○溝口知事

 もしお話がしたいんであれば、後でしましょう。

 

○毎日新聞

 じゃあ、お願いします。

 

○溝口知事

 はい。

 

○山陰中央新報

 その後、県立高校の状況ですとか対応というのは、どのようにお聞きになっていますでしょうか。それから対応されたのかというのもまた。

 

○溝口知事

 県立高校の状況は、まだよく聞いておりません。そういうことがあるという話は聞いておりません。

 

○山陰中央新報

 前回の会見で調べるというお答えだったかと思うんですけれども、その後の状況はまだ入ってないということですか。

 

○溝口知事

 まだ十分聞いてません。

 

○山陰中央新報

 対応としては今、状況を把握しているというところなのか、どういう状況なんですかね。

 

○溝口知事

 それは後で教育委員会のほうに連絡させます。

 

○山陰中央新報

 済みません、委員会の事務局から、委員会自体を議論として飛ばされて、その要請があったということ......。

 

○溝口知事

 ん。

 

○山陰中央新報

 事務局からですね、要請が、委員会で諮らずに、要請があったということに関してなんですけれども、そもそもこういった問題というのが、委員会、教育委員会の制度として何か問題としてあったのか、そういったところはどういうふうにお考えでしょうか。

 

○溝口知事

 それは実態がどうだったというところまでは承知しておりませんね。当然教育委員会としてやるべきことでしょうね。

 

○山陰中央新報

 問題の本質から少し外れるかもしれないんですが、知事、かねてから学校図書館の機能に大変注目されてて、子供が本に触れる機会をできるだけふやしていただきたいということで、学校司書の配置に、直接は市教、個別の市町村の教育委員会等が考えることですが、予算措置して配置されて、ほぼ小・中学校に全校に司書がいるという状況の中で、やはりこうして一つ一つ問題が起こってみると、知事が現場というふうにおっしゃいましたが、一義的には校長先生、あるいは教員の方たちですね。ただ、学校図書にふだんからかかわっている者として、学校司書の方も当然こういう問題に直面する可能性があるということで、かといって、現状の待遇を見ると必ずしも、時間が短かったらいけないということではありませんが、まだまだきちんとした処遇がなされてない面もあるというふうに思いますが、これを機会に改めて学校司書の、配置をしたという第一歩から進んで、待遇とか状況とか、個別でどういう問題を抱えているかとか、ふだん聞いておられると思うんですけど、改めてその辺のところを点検されたりするお考えはありませんでしょうか。

 

○溝口知事

 司書さんは、制度からいうと市町村がおやりになるわけで、学校間に格差がありますからね、できるだけ県もしようということで、その範囲内で県もお手伝いをさせていただいていると。それ以上のことは、やはり各市町村でお考えになる必要があると思いますね。

 

○山陰中央新報

 ただ、今、ちょっとそういう称号がはっきりあるかどうかわかりませんが、僕は、自負というか、気持ちの中では学校図書の先進県になりつつある、学校図書をめぐる状況は先進県になりつつあるというふうに理解をしているんですけど、そうした中で、個別の市町村とはいえ、そこには施策を知事が就任なされてリードしていかれた立場から、もう一つ全体的に学校司書の機能について、もう一段政策というか、個別の政策の実行は市教委ということは重々承知でお伺いしているんですけど、その辺のところの充実の必要性というのを、この件に勘案してお考えになられたような御感想はお持ちじゃないですかということです。

 

○溝口知事

 教育の現場ではいろんな問題がありますからね、そういう総体の中でそういう問題をどう位置づけていくかということなので、それはやはり市町村の教育委員会、あるいは県の教育委員会等でまず検討も願いたいと思いますけども、教育の現場、定員の問題とかいろいろあるわけでして、そういう中で最善のことを今後もやっていきたいということで、今、具体的にどうこうということは難しい。

 

○山陰中央新報

 まあそうですね。ただ、今回の案件で個別の司書の方も問題に直面して、実際悩まれた方もいらっしゃるし、これからそういうことがあるかもしれないと思って構えておられるという司書さんも個々には当然おられるし、取材の中ではそうした声も散見されますので、そういった声を聞かれる機会を知事御自身がお持ちになるのもいいのではないかなと思って、今の質問しただけです。

 

○溝口知事

 わかりました。

 

○山陰中央新報

 関連して、学校図書館の司書についてですけれども、図書館運営のあり方について、26日の松江市の教育委員会が終わった後で、知事のコメントの中にも、子供の学習の場として、より充実をしてほしいというような言葉もあったわけですけれども、先日来、市長会ですとか町村会も学校図書館司書の県の後押しを来年度以降もぜひお願いしたいというような要望があってるわけですけども、そういう、その現場に充実を求める中で、それからこうして「はだしのゲン」をきっかけに学校図書館のあり方がまたクローズアップされる中で、県として来年度以降、こういう学校図書館とのかかわり方をさらに進めていくのかというか、この制度自体をまず継続していくお考えは、今のところあるのかどうなのかというところをまず一つ教えてください。

 

○溝口知事

 そこは教育委員会とか、これからよく話をしていきます。

 

○山陰中央新報

 現時点では、来年度以降は。

 

○溝口知事

 今、そういう具体的なことまで言える段階では、これから、いずれにしても、ああいう制度について市町村からも継続の要望が強いのは事実ですからね、そういうことも踏まえ、よく検討していきたいということです。

 

○山陰中央新報

 済みません、知事としては、今の現状として、ずっとその施策を進めてきて、今の評価というのはどういうふうに。

 

○溝口知事

 司書の話ですか。

 

○山陰中央新報

 そうですね、はい。

 

○溝口知事

 学校図書館を活性化しようということについては、予想よりも多くの学校において、図書の充実を図るとか、あるいは子供に対する指導でありますとか、あるいは教育の中で学校図書を使うとか、いろんなことがありますし、図書館自体を子供たちが来やすいものにするという努力が各地でなされておって、一定の効果があるようですし、また、そういう観点から市町村のほうからも充実を願う声も多いというふうに考えています。

 

○山陰中央新報

 それはもう評価、高い評価をしておられるというふうに受けとめてもいいですか。

 

○溝口知事

 そこら辺は、何というか、私が言うことじゃありませんね。

 


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