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知事定例記者会見(5月22日)

質問事項

6.橋下大阪市長の慰安婦発言

○中国新聞

 もう1点、大阪の橋下市長は、当時、従軍慰安婦は必要だったなどという発言をされてます。国内、海外からも批判が上がってるんですけれども、その発言についてどういうふうにお感じになられましたかというのを、まず。

 

○溝口知事

 橋下さんはいろんなことを言っておられますから、どこをとらえて言うのかは別として、難しいですよね。だけど、どういう発言をしても、彼全体の言っていることが報道されるわけじゃありませんから、多くの方がコメントを出されていますが、どこをとらえてコメントされているのか、そこら辺がちょっとわかりませんので。いずれにしても、事実関係が必ずしもみんなよくわかっているわけでもありませんしね。ただ、日本政府としては、過去において村山談話など、一応の集約をしているわけですから、そこが私は基本だろうと思いますね。だから、そういうものと違った見解を言われるということはそれぞれ立場があってあり得るとは思いますけれども、こういう問題は、その人の言っていることが、なかなか全部正確に理解をされるというのが難しいですよね。だから、そのために真意が伝わらないとか、あるいは誤解が生ずるとか、あるいはそれによっていろんな批判が出るとか、いろんなことになりますから、やはり慎重にやっていくということが大事なんじゃないかと思いますね。

 それで、基本は何かというと、やはり日本全体といいますか、日本政府としては、過去のそういう整理がありますから、そういうもので対応すべきでしょうし、違う意見があるんなら、そこを誤解がないようにいろいろ言わないといかんのじゃないかと思います。説明をよくするということが大事じゃないかと思いますね。

 私自身は、議会で過去においても聞かれたことがあって、村山談話と私の考えの変わるところはありませんということを答えております。

 

○中国新聞

 結局、橋下市長のコメント自体はかなり誤解を与えるものだというふうに御認識されてるということですか。

 

○溝口知事

 いや、橋下さんがしゃべったこと全部が伝わっているわけじゃありませんし、報道を通じて出る分は、それぞれの要約によって伝わっているわけですから、御本人の言いたいことが全部取り上げられているということでもないかもしれません。だから、私自身も全体像を知っているわけじゃありませんから、余り具体的なコメントは差し控えます。

 

○中国新聞

 報道を通じて端々が伝えられるということで、真意はわかりかねるということですか。

 

○溝口知事

 いやいや、真意がわかりかねるというか、全体像をよく知りませんと。

 

○中国新聞

 全体像がわからないということですね。

 

○毎日新聞

 例えば橋下市長の発言なんかでいうと、これはかなり新聞やテレビやインターネット上なんかでも、かなり多くしゃべっている内容の全文なんかが載ってたりするものもありますし、そういうところで知ることはできる部分ではあると思うんですけれども、例えば銃弾が飛び交う中で命をかけて走っていくときに、精神的に高ぶっている集団に休息をさせてあげようと思ったら、慰安婦制度が必要なのはだれでもわかるというような発言を橋下さんはしてらっしゃるわけですが、この橋下さんの発言を見れば「だれでもわかる」の「だれ」の中には、多分「だれでも」というぐらいなので、これ、わかってるでしょというのは、それは溝口知事もこの「だれ」の中には入るんではないかなと思うんですけれども、知事もだれでもわかるようなもんだと、それは思われますか。

 

○溝口知事

 ただ、橋下さんの説明が足らなかったとかね、何か外に対する配慮が足らなかったと、いろんなことも言っておられますからね。

 

○毎日新聞

 外の配慮が足りないという部分は、そこの部分ではなく、沖縄の風俗を活用すべきと、そういうような発言の部分だと思いますけれども、ここの発言については、知事はどう思われるんですかと。

 

○溝口知事

 いや、だから、どういう文脈で、いつも申し上げているが、どういうことで言っているかというのをこっちが詳細を知っているわけじゃありませんから、よく知らない、把握してないことについて言うことについては、私はいつも慎重に対応しておるということなんです。

 

○毎日新聞

 例えば私ども、うちの新聞で恐縮ですけれども、過去に報道された記事なんかを見ると、愛知、宮城、滋賀、香川、熊本、鳥取、三重、北海道、山梨、埼玉、広島なんかの、かなり多くの知事さんが否定的にとらえてらっしゃったりとか、苦言を呈されたりとか、そういうふうに知事レベルでもいろんな声が出てるようなんですけれども、それでも溝口知事は全体像がわからない、そこの部分だけ聞いてもよくわからないから、理解できてないから発言はしないということなんですね。

 

○溝口知事

 コメントは遠慮しましょうということですね。

 ただ、そこは皆さんそれぞれお感じになっているわけでしょうから。発言についていろいろ修正もされていますしね、そこら辺のところが正確にわかっているわけじゃありませんからね。反省もされている点もあるわけでしょうから。

 

○中国新聞

 繰り返しになりますけど、村山談話の政府の見解というのと知事の見解というのは、知事の、見解に従うということですね。


○溝口知事

 そうですね。

 

○中国新聞

 そのスタンスであるという。

 

○溝口知事

 知事としては、そういうふうに考えています。

 

○朝日新聞

 知事、意見を言う、その可否、是非は人それぞれ、おっしゃるように違う見解があるというのはおっしゃるとおりだと思うんですが、今、このタイミングで橋下さんの発言が出ることによって、例えば日韓関係や日中関係、ひいては対米関係においても、竹島問題を踏まえて日韓関係の対話の進展を求めている、この地元の首長としては、いかがですか。こういうふうに取りざたされて波紋を呼んでいる、このことに、その発言、中身はともかく、こういうタイミングでこんなふうに取りざたされてしまうというのは、いかがでしょうか。

 

○溝口知事

 そこは、さっきから申し上げているように、橋下さんが市長であると同時に政党の党首でもあるわけですからね、そういう意味で、一定の立場をとられると、市長としてでなくてですね。それはおありになることでしょうが、そういう発言が国際的にもいろんな影響を及ぼし得るわけですからね、そういう点について、やはり慎重にいろんな対応をするということは当然求められることだというふうには思いますよ。

 

○毎日新聞

 済みません、橋下市長さんの発言でもう一つ、先ほど私も少し言いましたけれども、沖縄の米軍は風俗業をもっと活用すべきだというような趣旨の発言があったと思うんですけれども、知事も当然、その発言があったことは、これだけ報道があってるんで把握はされてらっしゃると思うんですけれども、そのことについては、どういう御見解を持ってらっしゃいますか。

 

○溝口知事

 その点についても正確じゃありませんけども、橋下さんも自分の考えが必ずしも、たしか米国の考え方とか言っておられましたか、よく承知をしてなかったというような発言をされていますしね。だけど、いずれにしても、今回のこのやりとりはいろいろ変化もありますから、どの部分をどうと断片的に言うというよりも、やはり政党の党首であるわけですから、日本のことについてやはり外で受ける反響とかに対しても慎重にやっていかなきゃいかんというふうに思いますね。

 

○毎日新聞

 知事は海外でお仕事をしてらっしゃった経験もあると思うんですけども、こういう発言というのは、アメリカには受け入れられる発言だと思いますか。御経験からも考えて。

 

○溝口知事

 それは何といいますか、受け入れられるというよりも、違う考えだなと思う人が多いでしょうね。

 

○毎日新聞

 違う考えだなというのは、それなりに冷静に対処される話だということですか。それとももうちょっと怒りが伴うものなのか。

 

○溝口知事

 いや、私が言わなくても、それはもうそういう論評はいろいろ出ているわけですよね。

 

○毎日新聞

 いや、私が言わなくてもではなくて、政治家である溝口善兵衛さんとして、そのことをどう思っているのかというのは、他人の論評に乗っかるんではなくて、政治家としてどう思うのかというのは、政治家というのは多分言葉で、言葉の重みで仕事をしているお仕事じゃないかなと思うんで、そこについては他人の論評に乗らずに、自分の発言をしてください。

 

○溝口知事

 ここは知事としての会見ですからね、私の余り個人的な考えを言うよりも、知事としては、やはり村山談話、あのような考えで対処を私はしていますし、そういう考えが適当じゃないかと思いますね。

 


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