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知事定例記者会見(7月22日)

質問事項

2.原発関連について

 

○朝日新聞

 知事、先日、被災地の方を視察をされたことだと思うんですけども、これまで報道とか映像でごらんになったものと、実際、被災地を御自身の目で見られて、率直にお感じになったこととか、エポックメーキングというか、島根県にとって何か学ぶべきこととか、知事御自身が思いを新たにされたことなど、もしあればお聞かせいただけませんか。

 

○溝口知事

 秋田の知事会の後、岩手県の陸前高田市に行きました。最も津波の被害の大きかったところですね。そこは奥まった入り江が、多分川の土砂で堆積をして、沖積平野といいますが、できておりまして、かなりの人口があったわけです。で、漁港があると。それで、津波の経験もありますから、大きな防波堤も築いておったわけですけども、それを乗り越えて来たわけですね。

 

 それで、湾の奥地、かつての湾ですね、奥地の方は小高い小山になっておって、平地の部分は本当に津波がずうっと来て、津波の圧力に耐える建物だけが残って、あとのものは全部流されたというようなことでしたね。大きな建物は、やはり4階ぐらいから上ぐらいの建物ですね。市役所だとかホテルだとか、しっかりした建物だけですね。

 

 最初は中学校へ行きまして、中学校は小山の上にあるわけですわ。それで校長先生から話を聞きましたが、20メーターぐらいの津波がやってきて、小山にどんと当たったというような感じだったということですね。それで、その校長先生からお聞きした話では、津波の被害に遭った方々は、海の近くの人は放送によりましてすぐ避難をしていたと。しかし、中学校があるところは海岸から2キロぐらいのとこなんですね。だから、そこら辺ですと、そういうところまでは来ないだろうというふうに思われる人もいて、被害に遭った人は海辺よりも、そういう奥まったところが多かったというようなお話を聞きまして、やはり住民の方々の防災の意識、あるいはそのための啓発、訓練、そうしたやはり、いざというときにはふだんからの、防波堤をハードとしますと、ソフト面での対応も大変大事なんだなあということが一つありました。

 

 それから、町の中は大体瓦れきは整理をされている感じでした。一面瓦れきというか、自動車だとか木造の家の残骸だとか、そういうものはなくなって、道路もちゃんときれいになって走れるようになってますけども、復興をどうするかという問題は、やはりまだ平地を活用するというんであれば、防災、防波堤が必要なわけですけども、その防波堤をどの程度のものにするかということが決まらないと、町の計画をどうするということが立てられないということで、まだ計画をつくることも非常に難しい状況だということですね。やはり時間のかかる問題ですね。

 

 その間、訪問しました中学校の校庭には、集合住宅ができておりまして、そこに住んでおられました。そういうものを校庭を活用したりしてますから、子供たちが運動したりする場所が制限されているというような状況でした。

 

 それから、あの日は学校の体育館がたしか完成した日でして、その行事が行われておって、生徒たちは大体学校にいたということですね。病気でありますとか、そうでなくて自宅にいた生徒さんが、少数だったと思いますけれども、犠牲になったというような話もありました。そういう意味で、津波のすさまじさがよくわかりましたし、また、いろんな対応、現在抱えている問題なんかもいろいろ把握することができました。

 

○読売新聞

 よろしいですか。原子力発電所の話で伺うんですけれども、先日、中国電力が1号機のひびが入っていた配管を取りかえる工事をしますというようなことがありました。それに伴って、その工事が年内かかる、12月末までを見ておられるということで、少なくとも年内の再稼働というのはないんだというお話になっているんですけれども、差し当たって地元としてもすぐに再稼働の判断をする必要はなくなったのかなと。まずこれについて、どういうような見解をお持ちか。年内の再稼働がなくなったことは......。

 

○溝口知事

 それは、いずれにしても原発が動く状況になりませんと再稼働はあり得ないわけでありまして、そういう推定がされるということでしょう。

 だけど、それはまだ定期検査中ですからね、国のストレステストもやらないといけませんわね。多分定期検査が終わって稼働し得る状況になっている原子炉は第1次の評価を行

うということですね。定期検査がまだ終わってないとか、あるいは停止中のものは2次評価を行ってということになりますから、だから、国の方のチェックの体制がどういうふうになるかということも、今の段階でははっきりしておりません。

 

ほかにももちろん、それは原発の安全性、現地における対応ということでしょうが、地元の了解を得るためには、やはりそういう現地の安全性と同時にいろんな対応もしっかりできているのかというようなこともチェックをしないとできない話でありまして、まだ、だから再稼働の問題を現実の問題として検討する段階にはないということですね。

 

○毎日新聞

 一つ前の話、被災地の視察の件なんですけれども、追加でお伺いしたいんですけれども、今回、秋田で知事会があったということで、それで岩手の方に、陸前高田の方に行かれたと思うんですが、島根県、原発立地地という現状を考えると、福島の状況を知事が実際に目で見られるというようなことがあってもよかったのではないかなという気もするんですけれども、福島に行かれるというふうな判断というのはされなかったんでしょうか。

 

○溝口知事

 それも考えましたけれども、現場の近くまでは、まだ行けないようですから、現地で福島の知事にいろいろ話を聞いたりしまして、それから今後、原発の安全対策としてどういうことが必要かという問題については、私どものスタッフがそう遠からず、現地まで入れるかどうかわかりませんけども、関係の市町とか、そういうところに話を聞き、もちろん県にもあれしますが、そういうことを考えております。

 

○毎日新聞

 福島の知事とお話しされたというのは、それは秋田でということですか。

 

○溝口知事

 秋田です。

 

○毎日新聞

 どういったお話をされたんですか。

 

○溝口知事

 どういう問題があって、どういう状況になっているかといったようなことが中心ですけどもね。

 

○毎日新聞

 そのお話を聞かれて、知事は、島根県でもし、万が一同様の事態が起こったときに、何かこうしなければならないというふうに考えられたものというのはありますか。

 

○溝口知事

 万が一のような場合に、福島などでは避難の連絡などについて、あるいは起こっていること自体が政府の方で十分把握できていませんから、そういう連絡体制の不備だとかありましたね。そういうことを言っておられました。やはり福島の事態に十分な準備を国ができてないわけですね、東京電力もできてなかったわけでありまして、そういうことを踏まえて対応をしっかり考えていかなければならないというふうに感じています。

 

○毎日新聞

 原発について、国の政策についてですけれども、13日に菅首相が脱原発を会見で表明されましたけれども、その件についてどう思われるかということと、あと数点あります。それ以降も国会で核燃料サイクルについて見直しも含めて検討をすべきだ、議論すべきだというような発言もしてらっしゃいます。その点については、県としては2006年、平成18年に島根原発2号機のプルサーマルについて了解してらっしゃると思うんですけれども、その了解について、国の核燃料サイクルの見直しであるとか、そういうふうなところの議論というのが進む、今、そういう議論が出ている段階で、何か判断に影響するものはあるのか。もしくはその核燃料サイクルの現在の見直しというものについての知事の御見解をお伺いしたいと思います。

 

○溝口知事

 第1点目は、菅さんの発言ですね。菅総理自身が言っておられますけれども、御自分の考えを示したものだということでありまして、どのような方法で脱原発を進めていくのか、あるいはどういう期間でどうするという具体的なことがまだはっきりしません。つまり総理御自身の考えであるということと、それから具体的なところがはっきりしませんので、やはり政府・与党でしっかりした具体的な案をお決めになって、そういうものを提示して国民的な論議をしてコンセンサスを形成していくように努力される必要があるんじゃないかというふうに思います。

 

 それから、核燃料サイクルの話も、まだ政府自身、どうするかということがわかりませんから、そういうことを政府がやはりよくお示しにならないといけません。それもエネルギー政策全般の中で、まず原発をどうするかということが決まらないといけないでしょうし、そういう動きをよく見ていきたいというふうに思いますし、それから、島根原発2号機の関連では、準備をする段階に、いわゆる準備をされることは了解しましたけれども、その後、いろんな問題といいますか、いろんな知見なんかが出てくれば、それに応じた対応はとっていくということでありまして、そこら辺はまだ、今現在でははっきりしたところはわかりませんから、我々も例えば福島の3号機がどういう状況であったのか、そういう点もよく国が発表されて、専門家の意見もよくお聞きになって、プルサーマル自身について国がどうするということをお示しになることが大事じゃないかというふうに思います。

 

○毎日新聞

 非常に具体的にどういった方向で進めていくのか、具体的なことがはっきりしてないというふうにおっしゃいましたけども、脱原発という菅総理の考えそのものについては、知事はどうお考えですか。

 

○溝口知事

 そこは難しいですね。脱原発というのがどういうものを意味しているのか。その場合には、やはり日本のエネルギーを将来どういうふうに確保していくかという対案がないと、この議論は難しいですね。原発で3割弱ぐらいですか、今。将来の計画としては2030年に50数%でしたか、60%ぐらいでしたか、ちょっと正確な数字は覚えていませんけども、そういうことを前提としてエネルギーの供給計画というのがあるわけでありますけども、それを見直そうとしているわけですから、一部だけじゃなくて、全体をどうするということがないと、整合的な論議というのはできないんじゃないかと私は思います。

 

○山陰中央新報

 今、島根県として、原発がある地元の住民としても、知事が再三おっしゃっているように、求められているのは先ほどおっしゃったように政権与党が具体的な案を提案して、コンセンサスが得られる案を政権与党の案としてきちんとまとまったものを出してほしいというふうにずっとおっしゃってるわけで、そのときに自分の考えを示されるというのは、記者会見して一国の総理が、たまったもんじゃないというような考えはないですか。

 

○溝口知事

 それは、総理はそれは指導者だからね、自分の考えはこうだから、その方向でまとめてくれと言うのも、それは一つの手法でしょう。だけど、それがまとまらんようじゃ、それはいかんわけですね。

 ただ、これまで政府のいろんな運営について問題がありますから、そういうものの一環というふうにとらえられているという面があると思いますね。

 

○山陰中央新報

 原発について、ストレステストに関しても、もう近く保安院が電力会社に実施を求めていくような流れ、段に来ておりまして、また一方で、島根原発については、ちょっと1号機がああいうふうな状況にもなっておるんで、ちょっと先ほどおっしゃったように1号機の再稼働を議論するのはもう少し先の話になるやもしれませんが、知事、こういう段になっても安全性とか電力需要、そういったものを総合的に勘案して1号機の再稼働を決めると、その辺については、それこそ総理の脱原発発言等を受けてもお変わりはないというふうなことなんでしょうか。

 

○溝口知事

 変わりませんね。

 

○山陰中央新報

 あと、電力問題につきましても、かなり全国的には、中国管轄外で逼迫してくるような状況になってきておりまして、関西等を含めてですね。そのあたりがまた、島根原発の再稼働問題に、また判断、影響を与えてくる部分というのは、どうなんでしょうか。電力不足の問題が。

 

○溝口知事

 そこら辺はまだ予測がつきません。

 

○山陰中央新報

 一応その節電の、電力の関係で、中国電力管内のいわゆる予備率というのは2.8%、予備率ですね、最大需要に対する供給能力の差が一応2.8%という数字が出てまして、まだ中国電力は供給に余力があるというふうになってますが、節電を呼びかけるスタンスというのも知事、従来そう、ピークをどうするかということをずっとおっしゃってて、特に庁内でも今までどおりということをおっしゃってきたんですが、その会合の数値を見て、改めて節電に対する取り組みというか、今後、近く変化するとか、そういう可能性は。

 

○溝口知事

 節電と申しますか、CO2削減のためのいろんな活動とか、これはしっかりやっていかなきゃいかんと思います。それは変わりないと思います。

 もう一つ別の問題は、電力の需給からくる節電という問題があります。それはやはり管内における電力供給、そしてそれを担われる電力会社の、まず対応をよく聞かなければいけませんけれども、私どもが聞いてる段階では、今夏の電力需給については当面の、これまでの対応でやっていけるということでありますから、そういうことだというふうに思っていますけど。

 

○山陰中央新報

 おっしゃったように、福島の方に原発安全対策で何かスタッフを送るというふうにおっしゃいましたか、何か具体的に......。

 

○溝口知事

 ええ、調査に。

 

○山陰中央新報

 遠くないうちって言われましたか。

 

○溝口知事

 遠くないうちに。

 

○山陰中央新報

 それはもう7月中とか。

 

○溝口知事

 いやいや、そこはわかりませんけどもね、いずれにしてもやっぱり福島の状況なんかをよく見て、我々も対策とか考えなければいけませんからね。当然だと思ってます。

 

○山陰中央新報

 福島県は、そういう調査的なことを経験的に伝えるという余裕というか、そういう受け入れというのは。

 

○溝口知事

 そういうこともあるわけですね。そういうことも聞きながら考えていきます。

 

○山陰中央新報

 福島の中の。

 

○溝口知事

 原発じゃなくて......。

 

○山陰中央新報

 東電さんの方にということですか。

 

○溝口知事

 いやいや、福島県とか市町村とか、関係のとこですね。はい。

 


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