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知事定例記者会見(2月3日)

質問事項

1.再生可能エネルギーについて

 

○山陰中央新報

 中国電力さんが先日、山口、宇部の方にメガソーラーの設計計画ですか、明らかにされまして、それに加えて電源開発さんなんかも風力の新設等に意欲を示しておられまして、福島の事故で改めてそういう再生可能エネルギー普及への取り組みというのが進んでおるんですけれども、そのあたり、知事として島根県としての再生可能エネルギーの普及の見通しであったり可能性であったり、あるいはさらにいえば県内への誘致等を含めて、どういった取り組み等、ビジョン等をお考えか、お願いできますでしょうか。

 

○溝口知事

 島根県は、地域資源ということであれば森林がありまして、バイオマスを活用した再生可能エネルギーを利用していくと。これは中国電力の三隅火力発電における混焼ですね、そういうものをふやしていくと。木材チップにしまして、燃えやすい状況にして石炭と一緒に混焼すると、そういうことでかなりの電力の供給に寄与しておりますけれども、そういうものをさらに進めると。

 

 それから、県内各地で、例えば雲南市などは総合特区を設けてそういうプロジェクトを進めようとしていますし、あるいは津和野でありますとか、いろんなところでそういうバイオマスを活用したエネルギーの創出をやっておりますが、そういうものを県などが支援をしていくというのが一つですね。

 

 それから、風力発電は、県自身もやっておるのもありますけども、民間で出雲の風力発電とか、これは全国的にも相当規模の大きいものでありますけれども、そういうことをやったり、風力については浜田市の方において民間でそういうプロジェクトを進めようという動きもあります。風力を活用するというのも一つの分野ですね。

 

 それから、3番目は太陽光発電ですね。これは大きくいって2つの分野があるわけですけども、個人の方々が住宅など、あるいは公共施設などもありますが、パネルと申しますか、太陽光発電を、屋根などを利用してやると。それも、これは市町村でいろんな支援をしていますから、県はそれにさらに加えて支援をするというようなことを過去にやっていますが、そういうことも引き続きやっていきます。

 

 それから、メガソーラーというような、たくさんの太陽光パネルを並べてやると。これも今の中国電力などもありますし、あるいはソフトバンクの関係のものでありますとか、民間でもいろんなことをやっています。それも場所を相当確保しませんとできませんから、そういうものも各地でやっておりまして、県もできる支援をしようと。来年度の予算におきましても、そうした再生可能エネルギーの振興を行うための予算措置も考えているところです。

 

 それから、若手の職員に昨年、エネルギー問題を勉強してもらいましたが、その中で、島根の中でどういうことができるのかという提案などもまとめてくれました。一つは、小水力ですね。農業用水を使うために水路がいろいろあるんですけれども、大体6,000キロぐらい島根県の中にあって、島根は山から水が流れてきますから、その高低差を利用して小水力を活用すると。

 

小水力は、一つ一つは大きな発電量にはなりませんけれども、地域の人たちが一緒になって管理をするとか、それによって公民館などの電力供給を賄うとか、地域の活性化にもつながるということがありまして、そういうものも進めていこうと。来年度はそうした小水力とかバイオマスとか、どういう可能性があるかというような調査などもやります。この問題は長い課題ですから、じっくりやっていきたいというふうに思っています。

 

○山陰中央新報

 実はその中電さんの現状を見ると、やはり発電量に占める割合、1%前後だというところが現状でありまして、まだ普及というか、主力と見るには、まだ、さっき知事がおっしゃったように長期的なビジョンというか、長い目が必要になろうかと思うんですが、それは先ほどおっしゃったように、来年度はまだ調査を進めるというふうな......。

 

○溝口知事

 いや、個別の各市町村などでやっていますから、そういう支援を行っていくということです。

 風力なども騒音の問題があったり、それから風がやっぱり安定しないと、とまったりして、つくっても必ずしも採算がとれるわけじゃないという問題もありますしね。それから太陽光は、まだコストが非常に高いということもありますから、そういうこともにらみ、そして国自身がいろんな支援を行いますから、そういうものを見ながらやっていきたいというふうに思っています。

 

○山陰中央新報

 関連ですけど、太陽光とか、さっきおっしゃったようにコストとか日照時間とかの影響で、山陰地方は必ずしも中国電力の方が建設地を選ぶときは、どうしても福山とか宇部とか、山陽側になってしまうと。そういうことをいろいろ考えると、バイオマスあたりが、この島根の特性を生かした、産業として成り立つかは別にして、発電のあり方になるのかなという、優位性みたいなのは知事は感じておられますか。

 

○溝口知事

 それはあると思いますね。それから、それは地域資源を活用しますから、エネルギーの供給と同時に、地域の資源を活用することによって、それはバイオマスなんかですと木を切るということがありますね、伐採、運搬、そして製材、それをペレット状にするとか、地域の活性化にも役立つという側面も配慮しながら、いろんな振興を進めていったらいいんじゃないかなというふうに思っています。

 

 ただ、全般的にコストが、助成がないとなかなかうまくいきませんから、そこは再生可能エネルギーをやればすべていいということにはなかなかならないので、そういうことも見ながらやっていきたいと思いますが、いずれにしても、民間でありますとか市町村でありますとか、市町村の中のいろんな地域がそういう自分のところに合ったような活動をしておられますから、そういうものを我々は促していくというか、支えていくといいますか、そういう方向が必要でしょうし、県としては、その方向についてのいろんな考え方などを示していきたいと。それで助成をしていきたいというふうに思います。

 

○中国新聞

 先ほど言われましたように、津和野であるとか雲南であるとか、そういう自治体が主導でやっている動きが、ちょっと最近活発になっていると。県としてはやっぱり、手っ取り早く今できることとしては、それらをサポートしていくというか、そういうお考えで。

 

○溝口知事

 そうですね。県も企業局が風力とかやっていますけれども、公が直接やるというよりも、そういう民間なり地域なりのエネルギーを引き出すように県が支援をしていくというやり方を中心に今考えています。

 

○朝日新聞

 先ほど来年度の予算でも振興を行うための予算措置をとおっしゃいましたけど、それが今おっしゃったようなことでしょうか。

 

○溝口知事

 そうですね。

 

○山陰中央新報

 出雲の方でメガソーラーの予定中で、県有地にメガソーラーを建てると民間企業が言っておるのが去年の秋ぐらいにあったんですが、それは初期コストがかなりかかるようで、援助をというような声が出ているようなんですが、そうした予算措置なんかも、メガソーラーの設置、新規設置の支援等とかはどうでしょうか。

 

○溝口知事

 メガソーラーの方はソフトバンクの関係の動きがありましたから、それを機に県内各地で市町村がこういう候補地があるという調査などをしておりますが、出雲市の案件もその一つでありました。ソフトバンクとは関係なく、民間の会社といろいろ協議をしておりましたけれども、日照時間等の関係もあり、今のところプロジェクトとしては具体化はまだする状況にありません。これから引き続きやっていくと。

 

○山陰中央新報

 来年度予算の中で、そのメガソーラーへの予算、支援措置は入っておるんですか。

 

○溝口知事

 いや、予算の具体的な話はいずれ発表しますから。今のところは、大規模なものをということは入っていないと思いますけど。

 

○中国新聞

 バイオマス発電の課題というところで今、どういうふうなところだとお考えですか。

 

○溝口知事

 バイオマスは、今の火力発電と混焼するというのは大きなエネルギーの、ほかのものと比較すれば供給に役立ちますね。バイオマスの活用量でも大きな材料を使うということになりますが、ほかでは地域でいろんな公共施設などの、例えば温泉などのお湯を沸かすためのエネルギーに活用するとか、そういうものもありますし、そうした大規模なものじゃなくて、地域地域の施設に対して電力を供給すると。地産地消といいますか、そういう考え方のものが中心だろうと思います。いろんなやり方があって差し支えないんじゃないかと思います。

 

○中国新聞

 その課題というか、難しい点というか、クリアすべきこともいっぱいあると思うんですが、その辺は。

 

○溝口知事

 やっぱりコストでしょうね。結局通常の電力より高いと、長期的にはそういう技術開発などを通じましてコストが下がっていくということはありますけども、やはり通常の電力のコストよりやっぱり低いものでないと、実質的な経済的な価値を創出するということにならないわけですね。

 

○中国新聞

 その辺でやっぱり県が支援をしていく意味というのもあるわけですか。

 

○溝口知事

 それは助成をすることによって、そういう取り組みを通じていろんな知識の集積もあるでしょうし、技術進歩にも役に立つでしょうし、そういう考え方で開発支援と言ったらいいんでしょうか、あるいは初期段階でのサポートといいますかね。

 

○山陰中央新報

 そうすると、どちらかといいますと産業振興の側面もあるんでしょうけど、集落維持、あるいは森林整備ですね、間伐の適正化とか、そういうものの観点から、やっぱりこのバイオマスの振興が有効だと、そちらの観点がどちらかというと、ひいては。

 

○溝口知事

 産業振興になるわけですよね、地域の活性化という。地域の活性化というのはちょっと広い概念ですけども、産業振興にもなるし、それからさっきの小水力なんかですと、みんなが集落で小水力の発電施設を管理、保守をするとか、あるいはそれを使った電力、使うのは公民館だとか集落とかですけれども、そういうことで活動が活発化するという効果ですね。

 

○山陰中央新報

 次期の総合発展計画の実施計画の中で再生可能エネルギーを新しく盛り込んで、参考数値を目標として、発電量もあると思うんですが、知事として、これは将来的にどのぐらい、県内の発電の例えば何%が再生可能エネルギーというふうな、どのぐらいの割合を占めたらいいなというふうな、知事として目標、目的、目標というのか、イメージは。

 

○溝口知事

 まだそこまではありませんね。

 

○山陰中央新報

 風力発電についてなんですが、県の企業局の中でやっているものは割と思わしくない現状があると思うんですが、今後も何かこれを増設していくというような方針を先ほどの話では。今後、これをふやしていくというような、要は風力発電施設をふやす、県自体が企業局が今やっているようにふやす方向性というのは、ちょっと考えにくいでしょうかね。

 

○溝口知事

 風向きが安定をしないと、なかなか稼働率が上がらないという問題がありますから、それは技術進歩にもよるでしょうから。ただ、現状では全国的にさほど稼働率は高くないですね。それでいろんな国の助成だとか、いろんなことがあって回っているという状況ですから、将来的にはそういうことを通じて技術進歩が行われるとかいうことになる効果はあるんだろうと思いますから、それは引き続きやる必要もあるでしょうが、どんどんそれをやれば済むというような話じゃないですね、まだ。

 

○朝日新聞

 再生可能エネルギーの振興のところで、地域の活性化や産業振興になるというふうにおっしゃっていましたけど、原発に頼らなくてもやっていけるように地産地消のエネルギーを進めるとか、そういうようなお考えも背景にはあるんでしょうか。

 

○溝口知事

 いや、全部地産地消というわけにはいかないでしょうね。しかし、助成があるにしても、その地の資源を使うということになりますから、それは地域の活性化なり、あるいはバイオマスのような場合ですと、ほかの産業も活動することになりますから、そういう意味で、地域の産業振興にも資するということを申し上げているんですね。

 

○朝日新聞

 地域の産業振興にも資するということですけど、エネルギーをなるべく地元でつくりたいというような、そういうようなものが理由にありますでしょうか。

 

○溝口知事

 いや、産業振興の方に重点があるわけですね。

 

○朝日新聞

 そうですか、はい。

 

○溝口知事

 それはコストがね、要するに県なりいろんな助成がないと、なかなかそういうプロジェクトを進めることが難しいけども、だからやるのは適当でないということではなくて、それに伴って産業振興というような効果もありますから、そういうことも総合的に勘案してやっていこうというのが私の考えですと、こういうことを申し上げたわけです。

 

○山陰中央新報

 関連して、中心的な場所になるというのは、完全に中山間地域ということでよろしいんですかね。

 

○溝口知事

 いや、それはいろいろあると思いますね。

 

○山陰中央新報

 都市部でもあり得るんですか。

 

○溝口知事

 都市部というか、都市も広いですから。

 

○山陰中央新報

 都市も中山間地域ということになるんですか。

 

○溝口知事

 そういうことではなくて、それは地形とか、いろんなことによるでしょうね。中山間地域というくくりではないでしょう。

 

○日本海テレビ

 全県って、済みません、ある面、地域の特性を生かして、若手の報告も聞かせていただきましたけども、地域の特性を生かしながら、基本的には県内全体で取り組んでいくという見方でよろしいですか。

 

○溝口知事

 全体で、それぞれの地域でね、いろんな計画なんかができて......。

 

○日本海テレビ

 できることから。

 

○溝口知事

 進めようということになりますと、支援をしていこうと。

 

○日本海テレビ

 じゃあ、県内全体でできることからみたいなとらえ方でよろしいですか。

 

○溝口知事

 そういうことです。

 

○日本海テレビ

 中山間地ももちろん大きなポイントであると。はい。

 


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