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10月(第2回)定例記者会見(10月29日)

質問事項

5.関西広域連合及び広域連携のあり方について

 

○新日本海新聞

 関西広域連合のことについてお伺いしたいんですが、年内にも発足する運びになってまいりましたが、まず知事はこの取り組みについて、地方分権が進まない中で突破口になるんじゃないかという見方があるわけですけども、知事御自身はどんなふうにこの取り組みを見ていらっしゃるんでしょうか。

 

○溝口知事

 やはり関西地区というのは、一つの大都市圏として一体化しようとしているという動きが一つ背後にはあるということですね。大きな経済的な相互依存ですね、それからそれの背後には、さらに地形的な理由ですね、河川等について共通の利害を有するとか、それから関西圏についてはやはり東京都の場合は大きな都が全体的なことをやっておられたり、それから首都圏の知事さんたちの連携というのも随分進んでいますわね。

 

 そういうようなことを参考にしながら、東京の首都圏と似たような連携なり、あるいは政令市が幾つかあるわけでしょう、大阪市、京都市、それから神戸市もそうですかね。その政令市があると、かなりの重要な仕事は政令市が行うということになるんですよ。県の方はむしろ周辺部というようなことになって、府であるとかいっても、町の中心のところをどうするかというところについてはいろんな限界を感じられるというようなことがあるんじゃないでしょうか。

 

 そういう話は、知事会なんかに出ますと、ほかのところでもお聞きしますね。だから、そういう問題も背後にあるんじゃないかと思います。実態は私もよくわかりませんが、いきなり合併をするとか、道州制にするとかということでなくて、そういうものが念頭にあるにしても、できる協力をできるところからやっていこうというような現実的な活動をされておられるんじゃないかなというような感じがしますね。

 

 だから、理念先行で大きくなるのはいいことだというようなことじゃなくて、現実的な相互の利益があること、あるいは協調した方がより大きな効果を有するといったようなところで、個別にいろんな協力をしようということになっているようですね。それで国もそういったところはどんどんやったらいいと思いますね。

 

○新日本海新聞

 どうしても道州制論議とかかわってくることだと思いますが、関西の今の取り組みについては、とりあえず別個ということで動いておられるようですけれども、こういった取り組みが進んでくると、どうしても道州制論議につながっていくと思うんですが......。

 

○溝口知事

 あんまり私はないと思いますよ。あれはやはり関西地域といった一定のまとまりのある、首都圏に近いような形になってきてるでしょう。

 

○新日本海新聞

 そうしますと、例えば中国地方、あるいは中四国で道州制というような考え方も出てるようですけれども、そのあたりにはリンクはしてこない。全く別物。

 

○溝口知事

 それとは違う話ですね。道州制は、国、地方との関係においてどういうふうにしたらいいかというようなことですが、関西地域においては、そういうもののほかに、実際的な協力をしていこうと、しなきゃいかん課題があると。河川なんかそうですよね、ダムの問題を見てもそうですし、それから交通をとってもそうでしょう。あるいは観光とかをとっても。

 

 それからもう一つ、申し上げたように、やはり政令市との関係というところが大都市においては難しい問題になっていますね。東京都の場合には特別区ということになっていますから、ほとんど大きな問題は都で全体的な処理をしますから、区と都の意見の違いというようなものはあんまり見かけなかったような気がしますけどね。ただ、私も実態をよく知っているわけじゃありませんので、単なる感想にすぎませんけども。

 

○新日本海新聞

 翻って地元を見た場合に、権限移譲ということについて、例えば関西の方でそういったことが進んでくるとなると、また島根県は取り残されていくということもあり得るかと思うんですが、国への働きかけというんでしょうか、そのあたりについては、権限移譲が実際進まない中で、どんなふうにアプローチを考えておられますか。

 

○溝口知事

 権限移譲と、また予算の配賦とかはまた別な問題ですね。

 

○山陰中央新報

 その関西の広域連合が実質的なそういう、将来何を想定しているかというのは同床異夢の部分があると思うんですけど、現実的に問題を広域で協力していきましょうという理念というのは一つあると思うんですけど、その場合、ある種の地域的な合従連衡というか、島根県なら地理的に協力できる関係にあるところというのはあると思うんですけど、知事のお考えですと、何かどうも個別の協力というのを積み上げていくというような手法にも見えるんですけれども、その辺で、広域連携というんですかね、県境を越えた連携の中で幾つか、例えば観光とか医療とか、課題のある部分もあると思うんですけど、そういうことで関西があそこでまとまりができるということが、やっぱり島根の施策の連携のありようというのにも影響を及ぼすんじゃないかなと僕らは見て思うんですけれども、そういう意味での、島根から見たときの広域連携のありようというのを、知事の中で、頭に何かあるのか、それの場合に、個別の県協力という以外に、もう少し広い意味での連携というのがあり得るのかどうか。

 

○溝口知事

 いや、個別と言ったんじゃなくて、個別の問題について関西で協力していこうというのが今の動きでしょうということですよ。だから、それは集団的な協力なわけですよ。だけど、それができるところ、できないところはあるかもしれませんね。

 

 それから、中国地方で見ると、中国5県の知事の会議、議長の会議、あるいは観光などになりますと経済界も入れた会合をやっていますね。あるいは中四国というのもありますね。中国5県の中でも、山口県などは今度は九州との知事会にも入っていますし、それから鳥取県の方は関西とも入っていますし、そこら辺はそれぞれの関係なりが違うでしょう。そこら辺は柔軟にやっていくほかないですね。

 

 それで、道州制というのは、いわば政治的な、行政的な制度の話ですよ。それはかなり理念的な話であって、今、そういうものがすぐに進むというようなことにはなかなかなりません。

 

 それから、道州制ということになると、その地域だけじゃなくて日本全体をどうするかというような問題になりますね。そうすると権限の移譲とかじゃなくて、むしろ財源をどういうふうにするかとか、あるいは予算をどうするかとか、大きなこれは問題になりますが、そこまではなかなか今は行けませんね。そういうことをやるためには、まず国の財政なりがしっかりしないとどうにもなりませんね。そこら辺はまだまだでしょう。

 

○山陰中央新報

 道州制になる場合には、財政調整の問題とか、かなり大きな問題が残っているんで、一足飛びに道州ということにはならないとは思うんですけど、要は関西広域連合がああやって部分的な政策連合みたいなパートナーシップを結ぶと、要するにどうも九州圏と関西圏の中間にあるこの島根県あたりは、どうも、どことどうやって広域的な課題にというようなことが、ちょっと取り残された感が出てくるんじゃないかなと。その辺がちょっと、私らが見ててもちょっと......。

 

○溝口知事

 一緒にやるといっても、医療なんかは県境をまたいで、例えばヘリコプターの活用とかは鳥取県ともやっていますし、山口県ともやりますし、それから広島県などともやりますね。それから中山間地域は共通の課題もありますから一緒な研究をやったり、あるいは過疎問題なんかになりますと、立法なんかは一緒になってやってきてますし、そういう課題はそれぞれの地域によって違うわけですね。観光につきましては、経済界入れてやっています。そういうことで、地域地域による課題が違うということでしょうね。

 

 県同士もありますし、中海市長会のように市、町のレベルで必要なあれは、協力はやっていくと。いろんな形態があって、現実に効果が大きいものとか、そういうものは当然みんなやっていくということでしょう。今以上に何かあるかというと、あんまり浮かぶわけじゃありませんけれども、医療なんかの問題は、さらに協力をしていく。あるいは災害出動なんかについて協力していくとかいうようなことがありますし、あるいは社会的なインフラですと、やはり高速道路の早期完成というようなことになりますと、山陰道ですと鳥取、島根、山口、これらも協力していますよね。

 

 それから横断道になりますと広島なり岡山なりとやっているというようなことで、私が個別と言ったのは、個別の問題ごとにやっていくほかないでしょうと。それを抽出していく努力をしなきゃいけませんね。それは中国5県の会合などで、もうほとんど関連のあるイシューというのは全部一応、もうテーブルの上に上がっているということですね。

 

○朝日新聞

 関西広域連合についていえば、奈良県の荒井知事なんかは、屋上屋を架すだけであると。要は、また新たな組織だけつくって、中身がまだちょっと伴わないんじゃないかということで、今は不参加を表明されているんですけども、そうすると島根県でも広域連携みたいな形で、今のところ個別のこういった連携、医療なんかも含めて十分対応、現在の仕組みでいえば、このフレームで対応していけるということ......。

 

○溝口知事

 いや、いずれにしても必要な協力を、体制を強化していくように努力を続けると、こういうことですね。

 

○時事通信

 さらに、九州では、九州広域行政機構、まだ仮称なんですけど、その設立を目指すと片山総務相に大分の知事が陳情に行ったんですけど、なおかつ隣の平井知事も中国5県のそういう行政機構みたいなのがあっていいという発言をされているようで、いま一度、済みません、知事のそういう......。

 

○溝口知事

 だから、中国5県の協力は、必要なところから強化する方向でずっと動いてきていますね。観光の協力、最近はインバウンドの、外からの観光客の受け入れについて共同してやるという技術的な作業が進んでいますけども、あるいは医療、それから道路、要するに共通の課題が必要ですね。関西圏の場合はああいった河川なんかが一つの契機になっていますよね。淀川とか、大阪湾に流れる川は滋賀のあたりから京都を通り出てきますからね。

 

○時事通信

 中国5県はそういう共通のものがなかなか見つけにくいという......。

 

○溝口知事

 今までは割に中国5県というのは不便でしたし、人の交流もそう、5県の中であるわけじゃなくて、県境を境にしてあるというようなことじゃないですか、大きなあれは。例えば県の東部ですと鳥取県との関係が深いですし、西部の方ですと広島、山口の方に近いですしね。中国圏全体が一つの経済圏になるまでには、まだなかなかあれですね、なりませんね。それからやっぱり中央の中国山脈というので水系なども分かれているでしょう。

 

○山陰中央新報

 道路とか河川で、例えば大橋川の改修にしても鳥取県と連携の中でようやく実現の方向が見出せてきたということなんですが、例えば関西の広域連合の中で、ちょっと具体的なあれはあれなんですが、さっきおっしゃった琵琶湖周辺の河川の問題にしても道路域内ネットワークにしても、規模がまとまって国に要望すると非常に力を持ってくると思うんですけど、その辺は、競争相手としてとらえるかどうかというのもあると思いますけど、同じ国に要望するのでも、向こうは規模の違いがあって、その辺は脅威感というか、そういったことは感じられないですか。

 

○溝口知事

 いや、それなども中国5県で一緒にやっておりますけれどもね、さらに我々として努力していかなければいけないというふうに思っています。

 

○山陰中央新報

 そこは実際問題のところで連携があれば、広域連合という箱があるかないかはそんなに大きな違いはないということですか。

 

○溝口知事

 いや、そういう努力はしていくけども、まだそういうところまで中国地方については、やっぱり中央の中国山脈という自然的なあれもあって、高速道路がつながったりして、かなり経済的な依存関係は強まってきていますけれども、そういう流れの中で考えていくということでしょう。さっき申し上げたように、山口の方ですと九州が近いですからね、そういう協力もそれぞれするし、それぞれの状況に応じて努力をしていかなければならないというふうに考えております。

 


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