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9月(第2回)定例記者会見(9月22日)

質問事項

1.尖閣諸島問題について

 

○山陰中央新報

 尖閣諸島の中国の漁船員の逮捕に関連して、中国の方で強硬的な姿勢がとられていることで、国民レベルの交流がちょっと今、阻害されていることに関してちょっとお伺いしたいんですが、今後、島根県への観光とか、そういった影響の波及の部分で今懸念されている点とか、まだ昨日段階での具体的な被害とか影響は、一応今のところ県内では余り見られないということなんですけど、今後への懸念というか、あと中国政府のああいう態度、ああいうというか、姿勢というか、そういうことに関してどういうふうに見ておられるかどうか、所見をお願いします。

 

○溝口知事

 そういう観光等に対する具体的な影響については、まだそういうものがあるという報告を受けておりません。全体の話としては、やはり尖閣諸島ですか、列島については日中間で領土問題があるわけですね。また、そういう点につきましては日中両国で協議を続けておるわけであります。そういう中で今回の事件が起こったわけですね。政府の方は責任者である船長に対して国内法に基づく対応をしようということで日本国内にとどめておられるということであります。それに対して中国政府の方からいろんな問題が提起されているということです。

 日本政府の対応は、国内法に基づいて冷静に対処されるということでありまして、それは当然のことだろうと思います。他方で、こういう領土問題については決着をしないといろんな問題が起こるわけでありますから、引き続き日中両国間で外交的にこの問題を解決するように国民全体が望んでおるということであります。私もそういう立場です。

 

○山陰中央新報

 1点確認ですが、尖閣諸島に関しては領土問題が存在するわけではないというのが日本の見解であると思うんですけど......。

 

○溝口知事

 それは両方、そういう見解が違うわけですよね。結局領土というのはみんなが認めて安定した関係になるわけでして、そういう意味では一国だけじゃなくて、関連する国がやっぱり認めないと問題の解決に事実上ならないということですね。

 

○山陰中央新報

 今後、県が観光政策を推進していく中で、中国の方を含めた外国人の観光客というのも本当にターゲットに入っていると思うんですが、その辺の......。

 

○溝口知事

 そういう問題は、県の場合は竹島問題なんかがあるわけですけども、領土問題は日韓両国の政府間の交渉で平和裏に解決をしなければならないということがあり、解決ができない間においては、例えば漁業などにおいては安全操業ができるように両国で協議をするとか、そういう実際的な協議を行うと。それから交流等につきましては、これは領土問題とは切り離して交流を行いますし、それは民間、公的なレベル、両方ですけども、ただ、公的な交流については韓国の側で、まだそういう状況に、交流を再開するという状況になっておりませんけども、民間レベルではこちらからも行くし、向こうからも行くし、領土問題があることによって何らかの規制が行われるとか、そういう障害があるわけじゃないですね。

 

 領土問題は、なかなか短時日に解決するというのは難しいわけですね。そういう解決しない間にどういうふうに安定的な関係を維持するかというのは、これもやはり外交問題ですね。そういう意味で、国と国との関係ですから、外交のチャネルによって解決をしていく必要があると。しかし、外交問題も国民の方々がどう考えるかということによって大きく影響を受けるわけですね。中国においては今回の問題などについて国内、国民の間でいろんな抗議が起こったりすると。そういうことが政府の方針等にも影響してくるわけでありまして、そういう意味で、外交問題であるけども、両国の国民の間でやはり理解、友好というものが確立をされるということが大事ですね。そういう意味で、幅広い活動を政府自身がしないと外交問題自身が解決しないということになると思いますね。

 

○山陰中央新報

 そうすると、中国側は今回、この問題に関連して日中の学生レベルの交流の招待を、安全が保てないという理由なんですけど、そういったことを中止としてきたことはやはり遺憾なことだというふうなお考えですか。

 

○溝口知事

 それは中国政府の、中国国内のいろんな事情なども考えて中国政府が判断をしているわけですけども、そういう措置をとらなきゃいかんような状況になるということが困ることですね。それはそれぞれの国の事情がありますからそうですが、領土問題は国の問題としてやっぱり外交のチャネルで解決していくと、問題がそこに限定をされるというふうな努力をそれぞれの政府がしていく必要がありますね。

 

○山陰中央新報

 そういう措置をとらなければいけないことが残念で、ちょっと意味がわかりかねるんですが、その招待を断ったこと自体は遺憾と言うとちょっと、要するに相手の内政干渉になるという......。

 

○溝口知事

 いや、遺憾ですよ。遺憾ですけども、それは相手のいわば外交の一つの考え方ですからね。我々の方として強制する手段を持たないわけです。しかし、そういうことは両国の全般的な解決、関係に悪影響を及ぼしますから、そういうことが広がらないような努力を政府がしなきゃいかんだろうと思いますけどもね。

 

○山陰中央新報

 逆に県内とかで今後、観光客として来られるとか、あと学術交流とか、県立大学ではシンポジウムが予定されて、中国の方のお客様が来られる予定ですが、そこに対する、別に県側の対応を特段変えるというか、何か別に遠ざけたりという考えは一切ないということですか。

 

○溝口知事

 それはありませんね。

 

○山陰中央新報

 では、交流は交流の部分できちんと友好を深めていくべきであるというスタンスは変わらないと。

 

○溝口知事

 ということでしょう。

 

○共同通信

 ちょっと知事の真意を確認したいんですけども、先ほど新報さんの質問にもあった領土問題という認識の件で、領土問題だけの認識なのか、領土問題ではないという認識なのか、それとも......。

 

○溝口知事

 領土問題を。

 

○共同通信

 領土問題という知事が認識を持ってらっしゃるのか、領土問題ではないという認識なのか、それとも事実上領土問題だというようなニュアンスで先ほどおっしゃっていたと、要するに関連の国が認めないと解決にはならないということをおっしゃってたと思うんですけど、尖閣に対して領土問題ととらえてらっしゃるのかどうかというのを、ちょっと明確に。

 

○溝口知事

 そこのところはちょっと私も専門的なところまではあれですが、要するに私が申し上げたのは、それぞれの国がここはうちの領土だということは持っているわけですよね。そういう意味では、その国においてはそういう問題について余り違いがあるということはありませんけども、隣接するところについては必ずしも、そういう問題について違う見解があり得るというのが領土問題だと、こういうことですよ、国際的な。

 

○共同通信

 別に揚げ足をとろうとしているわけではないんですけれども、蓮舫大臣が領土問題と発言して撤回した経緯というのがあってですね。蓮舫大臣が以前、知事と同じように領土問題だというのを発言して撤回したということがあって......。

 

○溝口知事

 ああ、そうですか。だから、それはそういうふうに誤解されるといけませんが、領土についてのいろんな紛争は、結局関係する両国なり複数の国がやはりきちっと合意されないと、実質的にすべて解決したことにならないという問題があるということですね。その問題はやっぱり解決するように努力をしていくということは必要なことでしょう。現にそういうことでこの問題が起こっているわけですよね。

 

○山陰中央新報

 それは、竹島問題に対する日本のスタンスはそうだと思うんですけど、尖閣に対しては、むしろそうであっちゃいけない、いや、いけないとは言いませんけど......。

 

○溝口知事

 だから、中国に対してそういったような問題が起きないように、やっぱり外交的な手段で解決していかなきゃいかんでしょう。

 

○山陰中央新報

 中国が領土問題だと主張しない、領土問題だといってトラブルを起こさないようにしないといけないということですか。

 

○溝口知事

 要するにそういう問題について両国間で紛争が起きないように努力をする必要があるということです。

 

○NHK

 そもそも日本政府は紛争の対象ですらないという立場なので......。

 

○溝口知事

 だから、それは、いやいや、そうじゃなくて、現実の紛争が起きないようにしなければいけないですよと、こういうことですね。

 


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