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3月(第2回)定例記者会見(3月30日)

質問事項

2.大田市立病院の救急告示取り下げについて

 

○山陰中央新報

 知事、大田市立病院で4月から外科と整形外科で救急医療が困難な状況になっているんですけども、異常な状態であるというふうに受けとめるんですけど、これについて知事としてどういうふうにお考えですか。

 

○溝口知事

 大田市立病院に派遣をされてこられた外科のお医者さんが、派遣元の方でもお医者さんが足らないということで引き揚げられると、そういうことが発端になっているんですね。そういうのにおいて、医師の確保をやはり大田市だけじゃなくて、我々も、県も一緒になってやらなきゃいかんというふうに考えておりまして、地域医療の再生計画というのを今年度つくって、それを実施していくわけですね。

 

 そういうものに基づいてやると同時に、緊急のものについては引き続きいろんなルートを通じまして島根で働いてくださるようなお医者さんを見つけると申しますか、こちらに来ていただくような交渉をするということですね。それで、その中では、県の職員として採用して、県立中央病院を活用しながら県外のお医者さんを確保するといったようなことも力を入れてやっていかなければなりませんし、それから将来、医学部の学生が卒業してお医者さんになるときに、島根で勤務をしていただけるような、奨学金の制度をさらに充実をしようとしていますが、そういうことをやっていくということですね。

 

○山陰中央新報

 中・長期的にいうと、医師不足を解消する施策というのはよくわかるんですけど、市民だとかその圏域の人にとっては、今そこに問題があるわけで、そこに対して県としてどういうふうな処方せんを示されるのかなというのを、具体的なところを聞きたいんですけど。

 

○溝口知事

 だから、それが一つは奨学金でお医者さんとして県内で働いてくださるには時間かかりますから、それはそれとしてやりますが、そうすると県外のお医者さんを島根県に移ってきていただいて働いていただくように、その努力をさらに強めてやっていくということが一つですね。

 

 それから、お医者さん方の負担が大変なわけですね、いろんな形で事務を補助するとか、そういうこともやらなきゃいけませんね。それから患者さんの側になると、例えば遠隔地専門医の方にはネットを通じまして診察、診断をしてもらうといったようなこともやらなきゃいけませんね。

 

 それから、救急医療のようなものにつきましては、大田の病院で手当てできないものにつきましては県立の中央病院とか島大の附属病院でありますとか、あるいは江津、浜田の病院、そういう連携をしっかりするということ。

 

 それから、やはり住民の方々によく医療の状況も御理解をしていただくようなことをしなきゃいけませんね。それの関連でいえば、緊急、救急医療などにつきましては、いわゆるコンビニ受診といったようなものを患者さんの側でも自制をするといったようなことについて理解を求めていくということでありますね。さらに緊急のような場合には防災ヘリを活用するということを始めておりますけれども、それを有効に活用する。さらにドクターヘリを(平成)23年度に活用できるように進めておりますが、そういうことをさらに進めるといったことで、いろんなあらゆる努力をするということですね。

 

○山陰中央新報

 大変だという認識というのは持っておられると思うんですけど、県のあそこの中央部で救急医療の空白地帯ができるということは、これはやっぱりちょっと県民にとっては異常な事態じゃないかなという認識を僕らは持っとるんですけれども、そこに対して県がじゃあどこまで責任を持つかというのはいろんな議論があるところだと思うんですけれども、やはりこの事態というのをどういうふうに乗り切るかというのは、島根県の今の医療行政といいますか、この全体が問われとるんじゃないかなというふうに思うんです。そこの認識と、県の今の対応というのに、市民の側がどう思っておられるかというのもあるんですけれども、ちょっとこの緊急性ということに対する認識というのが弱いんじゃないかなというふうに僕らは思うんですけれども、その辺はいかがお考えでしょうか。

 

○溝口知事

 それは、こういう事態が生じ得るということを念頭に入れて、我々の方もお医者さんの確保というようなことには全力を挙げてやっておりますが、結局お医者さんを確保するためには県外にいる方に来てもらわなきゃいかんわけですね。それはいろんな障害があって、なかなかどんどんお金を出せばリクルートできるという状況になってないという現実がありますね。これはいろんな理由がありますが、いずれにしてもそういう最善の努力をするということ以外に、短期的に解決策があるわけじゃないですね。中・長期的には奨学金を医学生の方、研修医の方に供与することによって、そのかわりに県内で勤めていただくと、そういうお医者さんをふやすということ以外には、なかなか根本的な対策がありませんね。

 

 やはりいつも話しておりますけども、こうした問題は島根に限らず各地で起こっているわけですよ。それは研修医制度の変更でありますとか、あるいは国の医師の養成の仕方でありますとか、そういう問題とかかわっておるわけですね。国に対してしっかりそういう地域医療確保のための対策を打ってもらう、我々、そういう要請もさらに引き続きやっていきたいということであります。各地で起こっている(医師不足の)問題、我々も本当に申しわけないことだと思います。最大限の努力をして対応していくという考えであります。

 

○山陰中央新報

 具体的に県の方から、例えば県(立)中(央病院)から派遣するなり、さっき県として雇ってと言われたんですけど、大田市立病院の救急医療が復活をするというめどとか、そういう目標というのは具体的には何か。

 

○溝口知事

 それはお医者さんが減ってきますからね、そうすると、どこもいわば余裕がないわけですね。だから(医師を)回すということはなかなか難しいということになりますね。そうすると、足らなくなればある程度地域の核のようなところに集中せざるを得ませんね。これまでは圏域ごとにそういう拠点病院というのをつくってやってきたわけですね。その圏域を超えるフェーズに入っておるということですね。今度は救急医療の方も出雲の(県立)中央病院だとかに行くということになりますと、今度はそこに負担がかかっていくということになるわけですね。したがって、むしろ拠点病院の方も対応しなきゃいかんということになるんですよ。

 

○山陰中央新報

 要するに今、フェーズという言葉が、次の段階に行ったんじゃないかという認識だと思うんで、その圏域医療の体制とか拠点病院のあり方、それから特に西部の方では、益田のことも含めて考えると、浜田への集約というのが一つ、形としては進んだ形になっとると思うんですけど、その辺の医療圏の見直しとか、そういったことも視野に入れていかないといけない時期に来ているんじゃないかなというふうにも思うんですけれども、圏域ごとの医療体制のあり方というのか、この大田の市立病院というのは相当問いかけてる部分があるんかなと思うんですけど。

 

○溝口知事

 圏域という形式的なことじゃなくて、それぞれの病院で抱えてるお医者さんの構成が違いますから、最適な構成になるように、そこはまずやはり医療機関の間でそういう話が進むように、県も健康福祉部、あるいは保健所、それから地元の医師会等と相談しながらやっていると。だからあんまり形式的に圏域をどうするというよりも、現実に必要なことは、最近の事例なんかを見ていましても、こちらの分野はこっちの病院で、こっちの分野はこっちの病院でというような現実的な対応をして、最適な効率的な配置ができるようにする。

 

 それでお医者さんの方々も、今日からあっち(の病院)だと、こういうふうに簡単にいくわけじゃありません。その間、患者さんの移送などについて、地元の市町村などもいろいろ配慮をしてますから、移送などが円滑にいくようにするということをやらなきゃいけません。そういうことを当座、大事なことは現実的なきめ細かい対応をするということじゃないかと思います。それで、その上でもちろん圏域をどうするかというのもありますが、今ある圏域をどこかにくっつけたらうまくいくというような簡単なことじゃないです。

 

※()内は、広聴広報課が書き足した部分です。

 


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