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5月(第2回)定例記者会見(5月27日)

質問事項

1.医療器具の複数者使用の問題について

 

○山陰中央新報

 病院名の公表のことですけれども、この知事のおっしゃり方というのは、病院の方の対応がまとまった段階で、県の方から公表する用意もあるというふうに受けとめられるんですが、その辺いかがでしょうか。

 

○溝口知事

 そうですね、それを今目指してやろうと思っていますけども、もちろん病院の方で、もう自分のところは対応できて、それで患者さんがいろいろ照会されても対応できるとかいった準備が済んだところで、自分のところはもう先にやりたいということがあれば、ぜひそうお願いしたいと思っておりますが、今まで医療機関等に担当部が接触をしたところでは、まとまって出していただく方がむしろ適当だという意見もあります。

 

 例えば近くの病院は出されたけれども、こっちの病院はどうだというようなこともありますし、それから問題は感染が拡散するという状況は、もう抑えられておるわけでして、問題はそういう複数使用された方々の検査をちゃんとして、それで問題がないか確認をするということでありまして、それにつきましては一定の時間はあるわけでございますから、むしろ自分のそういう複数使用をしていない人もかえって御不安をお持ちになるようなことは避ける方がいいという配慮もしてるということですね。

 

○中国新聞

 確認ですけども、対応がまとまった時点の、そういう知事がおっしゃる対応というのは、複数使用された方の検査が終わって結果が出た段階ということですか。

 

○溝口知事

 いや、そうじゃなくて、いろいろ聞いてみますと、全部は患者さんが特定できないみたいです。というのは、採血をしたというのはカルテ上は残っておるでしょうが、どういうやり方で採血をしたというのは看護婦さんなんかに聞かないといけませんね。そういうことで時間がかかっているわけですが、それはある程度そういう準備が進めば、病院自身が患者さんに連絡をして、そういう複数使用の可能性のある患者さんには連絡をして説明をしてくれと我々はお願いしているわけですから、当然その準備が整うというのは、そういう段階ということですね。あるいは患者さんから照会があったときに、いや、あなたは関係ありませんとか大丈夫ですということがある程度の確度を持って言えるような状況と表現したらいいかと思いますけども。

 

○中国新聞

 そうしますと、患者の一定段階、ほぼ患者の全体像が特定できた段階で、それぞれと連絡がとれて説明ができた段階ということが公表のタイミングだと。

 

○溝口知事

 ある程度ですね。それに向けてかなり各病院、診療所がやっておられますから、そう長くかかる話じゃないと思うんです。ただ、大病院などにつきましては数が多いですから、若干時間はかかっているということは聞いておりますけれども、できるだけそこの複数使用した人のグループをなるべく確かなものにするということです。その周辺までを含めてやりますと、今度は関係のない人が御心配なさるということになりますから、そのバランスを今考えているということでありまして、そういう点の説明を十分しておりませんでまことに申しわけないことでありますが、私どもの考えはそういうことであります。

 

○山陰中央新報

 これは医療機関の方に公表してもよいかというふうな、何か確認をとられた上で出されるということになるんでしょうか。

 

○溝口知事

 ええ、ある程度はそういうことをやります。常識的に考えまして、このくらいの期間にはある程度そういう準備は終わってなきゃいかんということもありますから、当面は早くやってもらうように、医療機関に督励をしているということです。それはやっぱり、これは名前を公表するというよりも、御自分の病院で診療しておること、あるいは治療していることがこうでありますというのは、それぞれの医療機関が説明しなきゃいかんことでありますからね。

 

○山陰中央新報

 済みません、それを......。

 

○溝口知事

 だから、場合によっては早くやるところがあっても構わない。それで、ある程度期限を限って、これまでにやってくださいというようなことを今やろうとしておりますけれどもね。

 

○山陰中央新報

 いや、そこで対応がまちまちになるんじゃないかというふうな懸念があると思うんですけど。

 

○溝口知事

 若干あっても、ある程度時間が経過したらやむを得ないでしょう。だから各病院、診療所も患者さんのために全力を尽くしておられると思いますからね。

 

○山陰中央新報

 そこは各診療所、病院の整理というか、患者さんに対する説明は。

 

○溝口知事

 それはやっぱり各病院が患者さんに対して全力を尽くしてやる責務があるわけですから。

 

○山陰中央新報

 県が独自に公表するということはないということになるんですか。

 

○溝口知事

 まとめて県でやってくださいというところもありますから、それはいずれにしてもそう遠からず公表できるように、各診療所が御自分のところじゃなくて県でまとめてやってくださいというところは県でやりますし、それから、いやいや、もう自分のところは終わったのでやりたいというところがあれば、それは県の方でする必要はないでしょうし、現実にそういうところは患者さんに連絡をとって説明したりしなきゃいけませんから、だから要するに公表でなくても、公表の仕方もいろいろあるんじゃないですか。患者さんに連絡をとるというのも一つの公表のあれでしょうし、それからまとめておやりになることもあるでしょうし、あるいは病院の中で、病院の掲示を出されるところなんかもあるようですけどもね。

 

○山陰中央新報

 例えばうちはもう患者数が特定されたし、もう説明したんで公にはしないというふうな判断とか......。

 

○溝口知事

 そうじゃなくて、あったところはやっぱりいずれにしても最終的には公表をすべきだろうと思います。

 

○山陰中央新報

 そこは促していくということになるわけですね。

 

○溝口知事

 そうですね。

 

○読売新聞

 期限を切ってというのは、大体どれぐらいですか。今週中。

 

○溝口知事

 今のこの準備のぐあいですね、進みぐあいですが、そんなに何週間もかかるような話じゃないと思いますね。

 

○山陰放送

 公表を促すというのは、今までのスタンスとあんまり変わらない気がするんですけども、強制力を持たせるようなルールをつくるお考えはありますか。

 

○溝口知事

 そこはあれですね、医療法といった法律的な仕組みにも関連しますからね、厚生省などとよく相談しなきゃいかんでしょうし、厚生省などがどう考えるかということも踏まえて対応しなければいけないと思いますね。

 

○山陰放送

 国と相談しながら......。

 

○溝口知事

 いや、そういう制度的な何かを新たにつくるとか、それは長い経緯のあることでしょうから、医療法という一つの体系があるわけでしょうから、そういう中でどういう対応をできるかというのは今後の検討課題じゃないでしょうか。

 

 だから、公表することによるやっぱりプラス・マイナス両方あると思いますね。準備が整わない段階でやりますと、かえって不安をあおることになりますし、しかし、それがおくれると、今度は自分はそういう可能性があるんじゃないかと心配される方がふえる可能性もありますし、そういうやっぱりバランスを考える必要があろうかと思いますが、いずれにしても制度の問題は国にもよく申し入れていかなきゃいけないと思いますし、それから、この問題について私が担当部などから聞いていますのは、イギリスでこういう針とともに容器の部分が皮膚に付着することによって感染が起こったというのは2例あったということで18年の3月3日に通達が出たわけですね、そういう可能性があるということで。そのときも文言は必ずしも、何というんですか、厳密に、注意を喚起をされたいということなんですが、他方でいろんな情報を見たり、製薬会社の販売などによると、シールは張ってあっても複数使用をしているところもあるような話もあったりして、この問題をどう対応したらいいかというのは、必ずしも明確なあれがないというところにも一つの問題があるような気がいたしますね、これは国自身の対応の問題でもありますけども。

 

 例えば複数使用をしている方の中で、これは県の調査のあれでもわかりましたが、皮膚を消毒すれば構わないんだという理解をしておられるところもありましたが、しかし、消毒してもだめだという意見もありますから、もうちょっと明確な考えに整理をする必要がありますし、そういう問題につきまして、やはり通達を出しただけじゃなくて、フォローアップをする、現場の意見を聞く、そういうことをやっていく必要があると思います。これは医療行政全般の問題に係ると思いますけど。

 

○読売新聞

 今回の問題を見てますと、県が市町村、医療機関に通知を回していなかったという、それもありますけれども、そもそもおちで起きたのは同一の針を複数に使うという重大な事故でして、にもかかわらず県の当初の公表の仕方とかを含めてその後の対応を見ると、初動対応が非常に鈍いといいますか、対応が後手に回っていたように思うんですが、その辺、県はどう認識されているんでしょうか。

 

○溝口知事

 多分おち病院の方は、おち病院から報告がありましたのは、針は自動的に、たしか6連発のようなことになって、変わるような仕組みになっているんですが、手で変えないと針が変わらないんですけども、それが何か自動的に変わっているというふうに誤解をして、それで続けたということのようでして、特異な例だろうと判断したことが一つの問題だったろうと推測をいたします。それはおちハートクリニックの方で気づいて自発的に益田の保健所に申し出たわけですね。それで、その問題は、それはすぐにおちハートクリニックも気づいたぐらいですから、ほかではないだろうというのが担当部の判断であって、問題は限定されているだろうと。

 

 それからおちハートクリニックは複数使用した人を特定をして、37人について検査をして、検査の結果、治療が必要と主治医が判断した者についてはワクチンの服薬だとか、そういう対応をしましたから、だからそれに問題は限定されるだろうと思ったわけでありますが、実は針そのものを使うというようなことはなくても、針を本体に装着している部分が皮膚に接触するような容器については複数使用をしてはならないと、すべきでないと、そういうところの問題が広がっておるということについて十分な認識が当初の段階で、認識ができるのに若干時間がかかったということではないかと思います。

 

○読売新聞

 おちの問題2点、当初は医療機関名を公表しなかった。それと3月27日以前にも不適正な使い回しがあったのに、これについては保健所は把握していても県庁の方では知らないと言ったり、C型肝炎の保有者が間にいるのに、それも保健所の方ではわかっていたのに県庁に伝わっていなかったりとか、いろんなそごがあるわけですよね。その辺は不手際と......。

 

○溝口知事

 そういうそごはあってはならないそごだと私は思っておりまして、だからそれは業務の仕方に問題があると思いまして、そういう業務の仕方について改善すべき点をこの際洗い直しまして、必要な改善をとっていきたいというのが先ほどの業務点検委員会をつくった趣旨であります。だから当初の段階で皆さんに対する説明も十分でなかって、記者会見をやられるとか、あるいはおち病院の方で翌日されるとかありましたが、おち病院そのものに対しては早くやりなさいということは保健所も県も督励をしておったわけでありますけれども、だから、その督励の仕方などももう少し強くするとか、考えるべき点はあっただろうというふうに私は考えておりますけど。

 

○毎日新聞

 18年の国の通知が、その注意喚起を図れるようお願いしたいという文言があったにもかかわらず、なぜ医療機関の方に直接通知されなかったのかというところが1点と、あとは県民の安全にかかわる医療情報をどうやって国から現場までおろしていくかという非常に大きな問題だと思うんですが、これからどういう仕組みづくりが必要かとお考えになりますかという2点、お願いします。

 

○溝口知事

 その点につきましても、過去のことですけども、なぜ起こったかというような事情を私も聞きました。そういう厚生省からの通達のたぐいは毎日入ってくるような、年間では何百本になるようなものであり、本当にそういう通知をしなきゃいかんものとか、そうでないものとかが一緒になっているようですね。それから、医療に関しましては薬事課と医療対策課というのがあるわけですけども、薬事課の方に、薬の話ですから入ってきたりすると、そういうものについて医療機関にどうすべきかというようなことに、本当は医療対策課と連絡をとってやらなきゃいかんわけでしょうけども、そういう連絡が不備であったらしいと、これは確認は18年のことですから十分できているわけじゃありませんが、そういう話も聞きまして、いずれにしてもそういう問題がありますから、医療のような県民の健康にかかわる問題ですから、そういうことが起きないようにする体制を構築したいということであります。

 

○毎日新聞

 あと、国から現場までおろす仕組みづくりというのは、また国も含めてどうあるべきだというふうに思われますか。

 

○溝口知事

 例えば国は県にも出しますね、それから医師会にも出しますね、それから歯科医師会でありますとかいろんな医師の団体があります。そういうところからも実は通ずるわけですね。それから薬なんかですと製薬業界にも出ます。それから今回の場合ですと、製薬業界に対してそういう皮膚が接触するような採血の器具については複数使用するなと、だめですというシールをそれに張っているわけですね。張ってるけども医療機関の方では複数使用をかなりの数でしておったという現実があるわけですね。だから、それはそういう問題についてどういうふうなフォローアップをすべきかという問題もあるわけです。国自身も通達を出したら、それを定期的にチェックをしたりしなきゃいけませんね。それから県もそういうのを出しましたら、そういうことで間違いありませんかというチェックもしなきゃいけませんね。そういう体制がどうも不十分だというのが私の観察でありまして、そういうことを業務の点検ということを通じて見直していこうということであります。

 

○毎日新聞

 済みません、趣旨としましては、やっぱり連絡のルートとしてはいろいろありますんで、それがちゃんと伝わったかを調べることが一番重要だというお考えでよろしいんですか。

 

○溝口知事

 伝わって、それからそれがどういうふうに、ちゃんと実施されているかということを後でフォローアップしていくということでしょう。こういう通達が出ていますけども間違いありませんねとかね、あるいはそういうものをやっぱり定期的にやるような仕組みがないといかんでしょうね。この問題に限らず、多くの医療行為について守るべきこと、やるべきこと、いろいろあると思いますから、そういうものをやはりきちっと各病院がチェックをし、それを監督官庁がチェックできるような体制が、ちょっと私もこの問題、十分に承知をしているわけじゃありませんが、常識的に考えれば要るんじゃないかなという感じがしますね。

 

○中国新聞

 それは言いかえると、今後は定期的に保健所などを通じて、そういう厚労省の通知なんかが守られているかどうかを県として点検していきたいという......。

 

○溝口知事

 そうですね、そういう仕組みがあった方がいいと思います。

 

○中国新聞

 それは仕組みをつくるということですか。

 

○溝口知事

 具体的にどういうことができるのか、それは医師会などともよく相談をしたり、あるいは国の考えをお聞きしたり、どういう対応ができるかというのを今の業務の点検委員会でそういうアイデアも研究したりして、必要なものについては国にも活動、行動されるようにお願いをするとか、いろいろなことがあると思いますね。

 

○中国新聞

 1点だけ確認でお願いします。最初のところの病院名の公表に関してなんですけれども、要は患者のグループが一定に特定できた段階で、その病院の方が自主公表しているかしていないかにかかわらず、県として公表する方針ということでよろしいですか。

 

○溝口知事

 そこら辺、厳密にはわかりませんけども、当然そういう複数使用した患者さんがいるということになりますと、もう早くからそういう診療所、病院等はやられると思いますから、大体そういう行動をされるのと一致したようなことになるんじゃないでしょうか。

 

○中国新聞

 先ほど、何でしたっけ、県の方で一括して公表してくれというような話もあるのでとおっしゃられてたので、県として最終的には責任を持って公表するということでよろしいですか。

 

○溝口知事

 今の県民の方々も、うちの通ってる病院は大丈夫なのかとか、御心配があるわけですから、各病院、診療所も早くしなきゃいかんということはお考えですから、私はそんなに時間のかかる、かからなくて公表されることになると今見ておりますけれどもね。その努力を県自身はやっていると。

 

○中国新聞

 最終的に県としてしますということになるんですか、それとも最後までずっとお願いをするという......。

 

○溝口知事

 いやいや、多分最終的には一緒にやってくださいというところもありますから、県が何らかの形で公表するということになると思いますね。

 

○中国新聞

 わかりました。

 

○読売新聞

 知事、初めのところで、現段階で使い回しがなくなった以上、感染の拡散は防がれているというふうにおっしゃったんですが、以前の使い回しで肝炎が広がっている場合を考えたら、日常生活の中でまだ感染の可能性というのは残り続けているんじゃないかと思っているんですが。

 

○溝口知事

 そういう可能性も全くは、それはないとは私もわかりませんけども、個人の方もそういう、自分の注射、採血の用具を他人に使用しないということは今度の通達なんかにも出しましたし、いろんな報道を通じてお感じになっておられるでしょうし、病院からも受けられるでしょうし、そういうことで周知が進んでいるというふうに思います。

 

○読売新聞

 いや、過去の診療所での使い回しで仮に、可能性が低いにしてもC型とかB型に感染していた場合に、今もそれが残っていて、日常行為でそれがまだ広がり続けている可能性があると。

 

○溝口知事

 いや、だからそれは糖尿で来られるような方は病院で、通常の場合ですと血液検査をされたり、今回に限らず要所要所では注射針による採血等もされておる可能性も高いと思いますし、そういうふうに思っておりますし、そういうことですね。しかし、そういう可能性のある人は早く検査をするということですね。

 


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