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1月(第2回)定例記者会見(1月30日)

質問事項

4.大橋川改修について

 

○山陰放送

 知事、先日、国土交通省が中海の護岸整備について前倒しの考えを表明してますけども、ということであれば、過去のいきさつからして、島根県の方から鳥取県の方へ大橋川の改修をそろそろ了解してほしいというような申し入れをなさるようなお気持ちってあるんでしょうか。

 

○溝口知事

 いや、申し入れというか、斐伊川という水系があって、神戸川もありますけども、宍道湖、大橋川、中海と一つの水系になってますから、どこかで工事をすればどこかに影響が及んだりするわけです。それから、それは国の直轄事業でありますから、洪水が起きないように河川の管理をするというのが事業者の役割ですから、そういう観点から見ると、中海の護岸も斐伊川水系に住む住民の方の安全を守るという一つの大事な課題ですよね。

 

 それから大橋川の改修の問題は、現実に水害が近年でも起こっているわけですから、そういうものをなくすというのが河川を管理する事業者の任務ですから、そういう観点から関係の流域の住民の方々、それから住民の方々が住んでおられる市町村、それから県に国交省がやはりよく意見を聞いて、円滑に事業が進むようにやるということで、中海についても大橋川の改修が進む状況になりましたから、さらに具体的に国交省が関係の市町村、だからそれは鳥取県の中海沿岸の方だけじゃなくて、島根県もおられますから、そういうところに聞いておるということでありまして、鳥取県と島根県の関係でいえば、過去においてそういうことをやりながらやっていきましょうという約束がありますから、それはそれでやらなきゃいけませんが、その前に、事業者がどういうふうにやるのかということを決めませんと、鳥取県も島根県も自分たちが事業をするわけじゃないわけですから、やる事業者に流域全域について目配りをしてほしいと、ちゃんと意見を聞いてほしいということをまず我々が言っていくのが一番大事ですよね。

 

 そういう意味で、鳥取県と島根県との関係については、平井さんともしょっちゅう会っておりますから、この問題については、もう改めて話をして何かするというような状況じゃなくて、事業がうまく進むように国交省に、国に一緒になって働きかけましょうということですね。

 

 そういうこともありますから、たまたま今週、27日に東京で中央省庁にお邪魔をしてお話をしたり聞いたりする中で、国交省の事務次官と、それからこの問題の担当局長であります河川局長に対して、大橋川の改修、それから中海護岸の整備の問題、この2つが残っていくわけですよね、上流のダム、放水路が大体22年度ぐらいには完成するスケジュールになっているようですからね。そうすると、残っていくのは大橋川の改修の問題、中海の護岸の問題が主たるものでしょうから、そういうものについて流域の住民の人が、いずれにしても困らないように、早くやってほしいということを言っていく必要があるということで、そういう話をしております。今後もそうですね。だから、鳥取県と島根県が一緒になって国交省にお願いをするということ自体が最も大事な課題だというふうに私は考えてます。

 

 

○NHK

 関連してお尋ねしたいんですが、20日の国が主催した協議会で、護岸整備について、鳥取県を除くすべての自治体は同意したわけですが、鳥取県だけが整備計画の一部不明な点があるので態度を保留をしたと。これ、態度を保留している限りは前に進みませんので、大橋川も。例えば放水路が完成した時点で暫定的に大橋川の下流からの改修を認めてもいいじゃないのかとか、そういう何か妥協案のようなものを鳥取県側に提示するとか促すとか、そういうお考えはないですか。

 

○溝口知事

 そういう問題よりも、国交省がどういうスケジュールで、どういう段取りでやっていくかという、やっぱり具体的な案を出して、それで鳥取県の方々も、これでよかろうと、それから島根県の流域の方々もこれでよかろうというふうになることが大事なので、要するに全体の事業が整合的に進むように、国交省の方で計画をつくり、それを出してもらうと。それを関係者が見て了解をする、あるいは問題があれば意見を言う、そういうプロセスを経るといいますか、それが大事で、それが終われば、いわば鳥取県、島根県の問題というのは解決するわけですが、そこがないと解決しませんね。

 

○NHK

 念を押すようですけど、今月27日にそのことも含めて中央省庁に求めるという、早く計画をですか。

 

○溝口知事

 だから、残る問題は大橋川の改修の問題と中海護岸の問題になりますから、その整備が迅速、さらに整合的に行われて、流域の住民の方が困らないようにやってくださいということを申し入れているということですね。それはもう今回に限らず、常に国交省には言ってますし、国交省の方も、河川局はよく理解をしてると思いますよ。

 

○NHK

 早く計画を......。

 

○溝口知事

 計画もいろんな計画があるわけですよね。この事業はかなり長くかかるわけですから、非常に大枠の計画から、それから細かい事業の計画から、各年の計画からいろいろあるわけですから、計画といっても、それはある程度こういうふうにするんだなというのが具体的にわからなきゃ、包括的に結構ですということには、それは両方ならないでしょう。そういう問題ですよ。だから、両県の関係者がある程度具体化された方針なんかが出て、そういう方針で進むんならいいだろうというふうにするということが大事だということ。それがなきゃ、それは前進しませんね。

 

○山陰放送

 とすると、ちょっと話を蒸し返すようで恐縮なんですけど、かつて鳥取県と島根県の間には大橋川改修のため、同意のために3つの条件が提示されていて、最後残っている、見通しがつかないのがこの護岸だったんですけど、それを9年前だったでしょうか、わざわざ鳥取までお出かけになって当時の知事が要請されてといういきさつがあって、今回、鳥取県はまだ回答をもちろん出してないわけで、先ほどのお話の中で両県、いろいろふだんからお話をしてると。国交省からもきちんと案が出ないと、またその扱いにも困るということであるとすれば、改めて鳥取側に、もう正式に整備、国交省の案もまとまったし、島根としてもぜひ、過去のいきさつもあるのでお願いしたいというようなことがもしあるとすれば、そういうタイミングっていつなんでしょうか。

 

○溝口知事

 それはやはり国交省が示す計画について、ある程度めどがつかないといけませんね。要するに計画もいろんなレベルの計画がありますからね、どの程度、しかし先の先まではなかなかわからないところがあるかもしれませんね、それは予算の事情だとか、やってる間にいろんな問題も起こるかもしれませんから。だから、現段階でこういう計画で進むということなら、鳥取県の関係者の方も困らない、それから大橋川の流域の方々も困らないと、そういうふうになるようにするということが条件の成就のために必要なわけですね。だから、条件の成就は、鳥取県と島根県の問題だけじゃなくて、もとにある国交省の河川の整備ですね、直轄河川という大きい、複数の県をまたがる事業について、その事業者である国交省がどういうふうに進めるのかと。住民の方々に納得ができるような計画をどういうふうに示すかということが一番キーなわけです。そこを今やってるということですね。

 

 やって、そういう、大体よさそうだというめどがつけば、そこでいわば自然に合意が成立していくだろうというふうに見てますが、それなしにはだめですね。その前の段階では、鳥取、島根で一緒に国交省に対して要望しましょうと、強く申し入れましょうということですね。

 

○山陰中央新報

 この問題は、知事が言われるような事業を具体的にどう進めていくかという手順の問題と、もう一つは、いわゆるエモーショナルというか、情緒的な問題もありまして、要は今までの状況で、鳥取県側の方が反対をしたのは、護岸がないので水位が上がると危険があるということだと思うんですけれども、そこの手順について鳥取側が、例えば工事を馬潟のところで最初に始めたとか、そういう問題に対して鳥取側が感情的に島根県とか国に対して不信感を持ったところが、その境と米子の市議会の反対決議につながったと思うんですね。だから、今の話を伺ってると、どうもそれは国がやることであって、島根県は鳥取県側と同じ立場で、国がやられることなんだからという姿勢になってしまうと、今度、鳥取県側からすると、それはそもそも大橋川改修事業というのは島根県民の利益のために島根県が国交省にお願いをして事業がスタートしたものであるのに、何かその立場が鳥取県側と一緒になってしまうと、鳥取県民の感情からすると、ちょっと......。

 

○溝口知事

 いやいや、そういうことじゃなくて、だから昔の経緯は私もよく知りませんが、それは大橋川の改修をすれば何らかの形で中海沿岸の方々にも影響が及ぶだろうと、そういうところについての見通しとかが、あるいは計画とかがない状況でいろんなことが進んだ可能性があったんだろうと思いますよ。だから今おっしゃったような影響を受けるところは一体どうするんですかという問題があるから両県の合意というようなことになり、中海の護岸についても一緒に、国に申し入れていきましょうというのが、たしか合意の中にも文言としてあったように、ちょっと正確に覚えていませんが、ありませんが、だから、そこをやらなきゃいかんということですよ。それで、それがやれるのは事業をやる人だから、やる人に対して一生懸命お願いをすると。それで島根県の方も護岸の整備についてもあちらに影響が及ばないように、ちゃんとした計画をつくってくださいよということをお願いしてるということです。

 

○山陰中央新報

 いや、で、その計画で、つくるというのはわかりますよ。

 

○溝口知事

 だから、まさにそういう経緯があるから、我々の方も中海の問題も斐伊川水系の流域の一つですから、一緒に上流でやれば影響が及ぶわけですから、そういうことについて我々島根県もやっていきますよということを今やっておるということですよ。

 

 

○山陰中央新報

 その鳥取県と島根県の経緯を知っている両県民、あるいは私らマスコミも、やっぱり鳥取県が抱いた不信感というのは国に対してだけではなくて、島根県側に対してもあったんだろうと。だから、国が事業の進捗に必要な条件としての護岸整備が終わった後、鳥取県民の方は島根県側から何らかアクションがあるだろうと思っているわけですよ。そこがアクションとして起きるのかどうかということを僕らは聞いているということです。

 

○溝口知事

 いや、それは、アクションは当然起こるわけですよ。ただ、今の段階では、まさに中海の護岸の整備と大橋川の改修がどういうふうに進むかがわからないわけですから、わからないところにお願いしますよということの前に、そういうふうに困らないようにするような条件をやっぱりつくり出すように働く段階だというのが私の考えです。それをまずやらないでおいて、まだ鳥取県の方々が納得できるような計画になってないのにお願いしますよと言うと、もうそれはいいからお願いしますというふうに誤解されてもいけないでしょう。そういうことですよ。当然それは過去の経緯がありますから、始めると、両方のときにはそういうあれがあるはずですよ。

 

 ただ、私の段階では、まだそこまで行くような計画になってないと。その計画になるように今、努力を国交省がされてるということですよ。秋の段階で示したのは、まだ抽象過ぎるというあれがあったわけでしょう。それで1月の20日にかなり具体的なやつを出されたと。それで、そこでそれなら米子市ですか、それから境港市の方は大体よさそうだというような反応をされたと。鳥取県の方も、それもすぐにはあれでしょうけど、持ち帰って勉強してということでしょう。それで、鳥取県の方も、鳥取県の立場から国交省に対して、ここのところが不足しているとか、これをやってくれという話をしないとだめですよ。それを促進するように我々も国交省にお願いをしているというのが我々の今の立場です。

 

 それで、そういうことによって国交省の計画がさらに具体化し、問題が両県にとってなくなるような状況になれば、それは過去のあれがありますから、その段階で大体条件も整っているよ、条件というのは護岸整備だとか、そうなってると思いますので、よろしくお願いしますよというのは当然やっていきます。それはもうちょっと後です。

 

○山陰中央新報

 わかりました。

 いや、その手順の問題としては......。

 

○溝口知事

 そういうつもりでずっとやってますからね。

 

○山陰中央新報

 わかりました。

 いや、お話を聞いてると、どうも国と、国に対して島根県と鳥取県が両方こっち側におって、島根県は、何というんですかね、鳥取県と一緒の立場に立っとって、国と相対してるというか、だからその大橋川事業でいうと、受益者はやっぱり島根県民......。

 

○溝口知事

 いや、みんなですよ。護岸の整備の方も、いろんな高潮の問題なんかもあるわけですからね。やっぱり斐伊川水系の整備としてやらなきゃいかん問題もあるわけですよ。むしろだからそういう、国の方を交えないで、国の計画をちゃんとつくるということをこの際しっかりやろうということです。

 

○NHK

 しつこいようですけど、その問題で、少しずつまとめると、申しわけないですけど、今の時点で鳥取側の、計画にこだわってるのは鳥取側なんですから、鳥取側に説得とかのアプローチをするよりも、鳥取県と一緒に......。

 

○溝口知事

 そうです、国にですね。

 

○NHK

 計画の策定を早期に、なるべく求めると。

 

○溝口知事

 国にやるということですよ、事業をやるのは国ですから。

 

○山陰放送

 何か昔と、鳥取県との関係が随分変わったなという印象を、そういうお話を伺ってると......。

 

○溝口知事

 いや、私は何というか、全体を見て、今言ったようなことをしないとだめだなというのはずっと思ってますよ。それがないとこでお願いすると、むしろ昔と同じようなことになってはいけませんからね。


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