• 背景色 
  • 文字サイズ 

大橋川治水計画の見直しについて


 

【提案No.467】1月25日受付

 

Q:大橋川治水計画の内容を緊急に見直し、当面着工を延期して下さい。

 

 斐伊川水系治水事業のうち、松江・大橋川拡幅工事が、間もなく着工されようとしていますが、計画は今から38年も前の昭和47年の浸水被害を機に策定された古い計画であり、その後、宍道湖・中海淡水化事業が中止されるという大転換があり、今や宍道湖も中海も汽水のままとされ、大橋川治水の前提条件が根本的に変わっています。

 にもかかわらず、従前のまま大規模な川巾の拡幅や、堤防の嵩上げが実施されれば、水の都・湖都・水郷・国際文化観光都市松江のシンボルである、大橋川河畔の景観は、壊滅的な打撃を受け、人工的な岸壁に縁取られた護岸となり、名勝松江大橋も撤去されてしまいます。

 大橋川上流部は、かつてラフカディオ・ハーンも上陸した河畔一帯の水の景観が、松江の風情を湛えた貴重なシンボル的な地区であります。

 パリのセーヌ川が拡幅され、河畔が嵩上げされ、水の景観が制限・遮断され、名勝ミラボー橋が撤去される状態を想像して見て下さい。世界に誇る県都「水の都松江」を台無しにさせることのないよう強く求めます。

 では、大橋川の洪水時の最大計画流量をどう減らすかという難題に対してどう対処するか。

 今や汽水となった宍道湖の北岸の佐陀川を抜本的に拡幅・整備し、日本海への最短距離の分水を実施する。併せて、河畔道路を建設する。大規模地震による原発放射能漏れ事故からの鹿島町民の緊急避難道路として活用。松江の貴重な日本海漁港として、鹿島町恵曇を北フランスのオンフルール港の如く観光開発。川床や遊水面を名産しじみ、手長海老、天然鰻など宍道湖七珍、恵曇の浜のアサリ養殖など水産資源の振興。河畔道路を使って出雲神話のふるさと佐陀神社への観光客誘致。宍道湖北岸のイングリッシュガーデンやフォーゲルパークなどとの広域的連携によって、湖北・日本海地方の総合的一大観光開発として発展させる。一挙両得、一石二鳥の策を検討採用して、貴重な大橋川上流界隈を、過大な流量負荷による破壊から守って頂くよう切望し、提言します。

 なお、佐陀川分流のケースについて、国交省出雲工事事務所の説明によれば、2008年3月時点で調査をまとめていると仄聞きしていますが、結果は未だに公表されていません。この調査結果を詳細に検討して見る必要があると思います。

 川は単なる水の流路のみに非ず、河川専門担当部局の範囲を超えた、住民の幸せの流れであって欲しいと思います。

 

 

【回答】2月5日回答

 

○大橋川改修計画について

 大橋川改修計画は、建設省が昭和51年に宍道湖・中海の淡水化を前提にして、斐伊川神戸川治水計画いわゆる三点セットの一つとして計画しました。その後、本庄工区の干陸中止や宍道湖・中海の淡水化中止を受けて、平成21年3月に計画変更を行い、大橋川計画河床高を−5.0mから−3.5mに、矢田渡船場付近での川幅を150mから170mにするなどとし、治水に関わる諸条件を勘案した改修計画としています。

 

○大橋川河畔の景観について

 水都松江の市街地を流れる大橋川は、豊かな水辺空間を有し、美しい景観を醸し出しており、この大橋川河畔の景観を保全していくことは大変重要なことと考えています。

 このため、国、県及び松江市では、学識経験者や関係団体の代表者から構成される「大橋川周辺まちづくり検討委員会」を設立し、大橋川周辺のまちづくりや景観や水辺の利活用等について検討して頂き、「大橋川周辺まちづくり基本計画」を提言して頂きました。

 大橋川改修の護岸整備にあたってはこの提言を踏まえ、大橋川の現況景観を継承することを基本とした整備を行うこととしています。

 

○大橋川改修の代替案としての佐陀川の拡幅・整備について

 大橋川改修の代わりに佐陀川を改修しようとした場合、佐陀川全川約8.5kmにわたり現在の約2倍に拡幅し、堤防を整備する必要があります。この場合、多くの橋の架け替えが必要となるとともに、恵曇市街地の大部分の移転が必要となります。

 さらに、この方法によっても宍道湖の水位を松江市街地の地盤高以下に抑えることができないため、大橋川沿川に堤防を整備しなければ松江市街地の浸水被害は防げません。結局、佐陀川改修と大橋川の堤防整備の両方を行う必要があることから効率的ではないと考えています。

 なお、佐陀川の拡幅等代替案については、大橋川コミュニテイーセンターやそのホームページ(外部サイト)、広報誌「大橋川通信」で公表されています。

 

 今後とも、大橋川改修についてご理解いただきますようよろしくお願いします。

(土木部斐伊川神戸川対策課)

 


[この回答に対する意見募集]

■この回答に対してご意見がありましたら、こちらをクリックしご意見送信メールからお送りください。ご意見には、お名前、性別、お住まいの市区町村をメールの件名欄に入力願います。上記リンクをクリックしてもメールボックスが出ない場合は、恐れ入りますがメールソフトを立ち上げteian@pref.shimane.lg.jpのアドレスまでご意見を送付ください。その際は、お手数ですが、上記の【提案No.】、お名前、性別、お住まいの市区町村をメールの件名欄に入力願います。


2010年2月項目一覧


お問い合わせ先

県民対話室

島根県広報部県民対話室
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5770、6501
【FAX】0852-22-6025