石見銀山遺跡の観光について
【提案No.130】7月7日受付
Q:
石見銀山遺跡への観光客を増やすために、石見地域での連携した取り組み、外国語標記の看板設置、バリアフリーの観光体制を整えていただくようお願いします。
石見銀山遺跡が世界遺産に指定されたことは、大変喜ばしいことと思います。しかし、この一年間の県や市の対応は不十分だと思います。地元の活動に県政が必要だと手誉めしている感じがします。このままでは、2〜3年で観光客がバッタリ減るような現象がでると思います。
それよりもむしろ、三瓶山や浜田を含め、益田・津和野などの石見地域を強力に結ぶ観光行政が、今一番必要だと思います。現在、浜田や益田に石見銀山遺跡の看板もなければ、銀山には三瓶や津和野の広告もありません。
また、半島やロシアを取り込んだ国際観光のために外国語表記の看板がなければ、石見銀山遺跡はバッタリ現象により、玉造温泉がにぎわうばかりです。
観光先進地の奈良を見ても観光客数は多いのですが、宿泊客が少ない実態があります。
同じ穴ぐらでも山口県の秋芳洞は、大自然が創り出す美しさがありますが、石見銀山遺跡の間歩は、このままでは2度3度訪れるリピーターはあるのでしょうか。
あわせて、石見銀山遺跡の観光地は、交通が不便です。高齢者や幼児、身体障害者など歩いて回るのが難しい人達に優しい、バリアフリーの観光を県の方でも指導していただくようお願いします。
【回答】8月8日回答
A:いただいたご提案については、それぞれ以下のように対応します。
●石見地域の広域観光について
島根県と石見地域の市・町、観光協会、商工団体などで構成する「石見観光振興協議会(外部サイト)」では、平成19年度から「なつかしの国石見」をキャッチフレーズに石見地域が一体となった広域観光を推進しています。
協議会では、今秋、九州からの観光客誘致を重点的に推進するため、個人客や小規模グループを対象に津和野から石見銀山を結ぶ広域観光ルートを設定し、石見全域への観光客周遊を促すことで宿泊客の増加にもつなげていきたいと考えています。
●看板・広告の設置
観光客の皆さまに、石見銀山へスムーズで安全にお越しいただくため、国、県、大田市、関係市町などの関係機関が連携して石見銀山までのアクセスルートを定め、統一した道路案内を行っています。また、それぞれの道路管理者においても必要に応じて道路案内標識を設置しました。
なお、石見銀山遺跡内は、景観保全区域となっており、看板などによる広告は制限されています。このため、世界遺産センターや観光案内所などの施設に観光パンフスタンドを設置し、周辺観光施設の案内を行っています。
●国際観光
石見銀山での外国人観光客への対応については、島根県への訪問客数の多い国を参考に英語、韓国語、中国語などの外国語によるパンフレットを本年度中に作成する予定です。また、県の観光ホームページ「しまね観光ナビ(外部サイト)」では、外国語による石見銀山情報を提供しています。
●石見銀山でのバリアフリー
石見銀山では、遺跡と住民生活の環境保全、観光の調和を図るため、平成18年4月からパークアンドライドが実施されています。また、大田市では、観光客の皆さまに世界遺産としての価値をより一層理解していただくため、「歩く観光」への移行が検討されており、併せて福祉車両の配置や高齢者・障害者の方など歩いて巡ることが困難な方への代替え交通手段の確保についても検討されています。
(商工労働部観光振興課)
【追加回答】(2010年7月13日)
●石見地域の広域観光
石見観光振興協議会を中心とした官民一体となった取り組みにおいて、石見地方への最大入り込み地である山陽圏を中心としたプロモーションのほか、関西圏のカルチャーセンターでは「石見路講座」を実施し、石見地方の情報発信を行っています。
また、温泉旅館街等で石見神楽の毎日夜神楽公演を実施するなど、観光客の皆様が石見全域を周遊し、さらには宿泊していただくための施策を講じています。
●国際観光
外国人観光客対応として、島根県への訪問客の多い国を対象に英語、韓国語、中国語(簡体字版・繁体字版)の4種類のパンフレットを作成しています。
また、しまね国際観光推進協議会では、石見銀山地区にある有料観光施設において、外国人割引制度を実施しているほか、県の観光ホームページ「しまね観光ナビ」(外部サイト)や大田市観光協会のホームページ(外部サイト)で、外国語による観光情報を提供しています。
その他、大田市観光協会では英語による音声ガイド貸出サービス(有料)が行われています。
(商工労働部観光振興課)
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