しまね美味満堂20:アラメの煮しめ(隠岐の島町)
豊かな歴史風土の残る島根では、この土地ならではの味も受け継がれています。今回は、隠岐地方でよく食べられている海藻アラメの煮しめを紹介します。
アラメの煮しめ
アラメはコンブの仲間で、表面がでこぼこと粗いため、その名がついたともいわれています。隠岐のアラメは特に、やわらかくて肉厚。2月ごろに新芽を刈り取って乾物に加工し、一年を通して食べられています。
隠岐の島町で旅館「金峰荘(きんぶそう)」を営む浜田ヨシ子さんは、宿泊客に振る舞う料理の一品にアラメの煮しめをつくっています。乾燥アラメと人参、油揚げを鍋に入れてだし汁をひたひたに注ぎ、砂糖としょうゆ、酒で味を調えてサラダ油を少し加え、火にかけて炊けば完成です。
煮上がったアラメはだしを吸ってふっくらとし、やわらか。少し甘めの味付けが、海藻のうま味を引き立てています。
「濃く味付けしてご飯に混ぜ込み、おにぎりにするのもお勧め。まかないとしてよく作ります」と浜田さん。
水で戻したアラメを具と炒めてだし汁で炊く「炒め煮」にしたり、みそ汁の具や和え物にしたり。くせのない味は、いろんな料理によく合います。
乾燥させたアラメ
浜田ヨシ子さん
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