U・I・Jターン「ここに生きる」
登米宏臣さん
祖父母が暮らしていた津和野町を新たなスタートの地に選び、40歳を目前に“孫ターン”した登米宏臣さん。夢だった農業の道に進み、挑戦の毎日です。
とよね・ひろおみ
昭和49年生まれ、浜田市出身。高校卒業後は関西で進学・就職し、新規就農を目指して平成27年に神戸市から津和野町に移住した。1年間の研修を経て独立し、タラの芽とサカキを主に生産する。妻と子ども2人の4人暮らし。
ビニールハウスの中には、ずらりと芽吹いた促成栽培のタラの芽。のぞき込んだ妻の由紀さんが「この芽はよく育ってるよ」と声をかけると、登米さんも「もうすぐ収穫できそうだね」とうなずきます。
出荷のピークを迎え、収穫にパック詰めにと登米さん夫婦は大忙し。それでも仕事の合間には、「試験栽培していたニンニク、今年は出荷してみようか」「スモモはまだ、商品にできないね」と今後の計画を話し合うひとときもあります。互いに会社勤めをしていたときに比べて、会話は格段に増えました。
近くに住む母の岩子さんも、繁忙期には手伝いに来てくれます。ひと仕事終えた岩子さんが「ようやく膝の高さまで育ったねぇ」と目を細めるのは、ハウスの前のサカキの畑。これは農業を始めたばかりの頃、登米さんが「一から育ててみよう」と植えたものです。「出荷できるのは、まだ3~4年先かな。この間、野ウサギに枝を食べられたのには驚いたね」と登米さん。
畑をイノシシに荒らされたり、タイミングを逃して出荷時期を遅らせてしまったりする失敗もありましたが、農業への思いは尽きません。「1年のうち、収穫のチャンスは1回だけ。自分でスケジュールを立てて世話した作物がイメージ通りに育つと、なんともいえない達成感があるんですよ」
サラリーマン時代は安定した収入があり、なかなか農業に踏み切れませんでした。それでも「自分の人生、やっぱり好きな農業を仕事にしたい」と決めたとき、懐かしく思い出したのが祖父母と遊んだ津和野の景色だったといいます。
まずは登米さん一人が移り住んで経験を積み、生計のめどが立った3年目に家族を呼び寄せました。当時小学生だった子どもたちにとっては、初めての田舎暮らし。どんな反応をするか心配でしたが「家族が一緒に暮らせるね」と喜んでくれたので胸をなで下ろしました。
タラの芽のシーズンが終わると、次はサカキの作業が始まります。「忙しい時は気づきませんが、ふとした瞬間に季節の移ろいが感じられて。そんなとき、津和野に来て良かったなと思うんです」
タラの木を切る登米宏臣さん
作業の合間には、収穫したばかりタラの芽を天ぷらに
畑を歩く登米さん夫婦
促成栽培のタラの芽
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