島根県にある明治時代の建造物等
名称 | 概要 | 所在地 | 文化財等の指定 | 詳細 リンク |
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木幡家住宅 ・新座敷棟 ・飛雲閣 ・奥座敷棟 |
木幡家は,江戸時代には酒造業を営んでいた商家で,享保18年(1733)に建築された主屋が重要文化財に指定されている。 主屋背後の座敷群は,主に明治時代に整えられた上質なつくりの接客施設で,主屋と一体となって屋敷構えを構成しており,価値が高い。 また,江戸末期にさかのぼる土蔵などの附属建物や宅地も旧態をよくとどめ,山陰地方における商家の特徴を理解する上で重要である。(新座敷棟) |
松江市 | 重要文化財 | ○(外部サイト) |
美保関灯台 ・灯台 ・石塀 ・旧吏員退息所主屋 ・旧吏員退息所倉庫 ・旧吏員退息所便所 ・旧吏員退息所石塀 |
島根半島東端の地蔵崎に位置する。底部直径5.7m、半円形付属舎付の円形灯塔を砂岩の布積で築き、その上にガラスと青銅製ドーム及び斜骨子より構成される灯籠をのせ、総高は14mとする。山陰の海運振興に寄与し、地域のシンボルとして今も親しまれている。(灯台) | 松江市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
旅館美保館本館 | 美保神社への参道沿いにある。木造2階建の和風旅館で,切妻造,桟瓦葺の2棟が細長い敷地の南北に建ち,その間をホール(中庭)で接続し,北面には中央に軒唐破風付の庇を設ける。全体は繊細な数寄屋風で,窓,欄間,手摺など各部に趣向が凝らされている。 | 松江市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
興雲閣 | 興雲閣は、明治36年9月に松江市工芸品陳列所として建てられた。当初、明治天皇の行在所に使用する目的でつくられたため、装飾・彫刻を多く用いた華麗な仕上げとなっている。結果的には天皇の巡幸は実現しなかったが、明治40年、皇太子嘉仁親王(のちの大正天皇)の山陰道行啓にあたって御旅館となり、迎賓館としての役割を果たした。 | 松江市 | 県指定有形文化財 | ○(外部サイト) |
日の出館明治棟 |
玄関棟北に接続し、取合状況からも玄関棟より古いと判る。南面して建つ木造二階建、切妻造桟瓦葺で、客室は一階が二室、二階が控室付の四室で、各部屋とも整った座敷飾を備え、瀟洒なつくりになる。大社詣にかかる数少ない木造旅館建築として貴重な存在。 | 出雲市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
出雲日御碕灯台 ・灯台 ・正門及び石塀 |
島根半島西端の日御碕に位置する。灯塔と石造平屋建の附属舎よりなり石造廊下で接続する。灯塔は外側を石積、内側を煉瓦積とし控え壁で繋ぐ珍しい二重構造を持つ。総高四四メートルで、高さ日本一を誇る灯台。当時の日本の灯台建設技術を示す代表例のひとつ。(灯台) | 出雲市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
石橋家住宅 ・茶室 ・向座敷 |
主屋北東の縁に接続して建つ中板付三畳茶室。建築面積13平米、木造平屋建、寄棟造桟瓦葺で、来待石の棟石を上げる。北面の違棚は背面に大きめの円形下地窓を穿ち、東に踏込床を並べる。東・南面は腰付障子としており、庭に対して開放的な構成とする。(茶室) | 出雲市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
いなさ会館 | 旧制中学校の講堂として建てられ,開口部の上げ下げ窓や下見板張りとする外観は,擬洋風様式でまとめあげる。昭和55年に現在地に移築されたが,同時に解体された旧校舎の玄関ポーチが組み込まれ,思い出の校舎として一体的に保存活用されている。 | 出雲市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
奥野省吾家住宅 ・主屋 ・土蔵 ・裏長屋 |
街道に西面して建つ。真壁造2階建,切妻造,桟瓦葺で,東・西・北の3面に下屋を廻す。1階は南側を通り土間,床上は3室2列に部屋を配し,1階には出格子をつけ,北妻は縦板張とする。たちの高い外観や開口部の多いつくりに,明治末期らしい特徴が窺える。(主屋) | 安来市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
山本家住宅 ・主屋 ・前蔵 ・新蔵 ・米蔵 |
切妻造,平入で,街道に東面して建つ。真壁造,平屋建,屋根桟瓦葺で,外観は全体がつし2階建になり,1階正面には蔀戸や出格子を設ける。1階は南側を通り土間,北側を床上とし,庭を望む北妻の客間は開放的な構えになる。地域の指標となる明治前期の町家。(主屋) | 安来市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
奥野本家住宅主屋 | 切妻造,平入で,街道に東面する。正面と両側面に下屋庇を廻し,背面に角屋を突出する。一部2階の平屋建であるが,たちが高い外観は豪壮な2階建風で,内部も上質な数寄屋風座敷や豪放な梁組を現した土間など,見所がある。地域の指標となる明治初期の町家。 | 安来市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
角家住宅 ・主屋 ・長屋 ・離れ客間 ・煉瓦造煙突 |
中海南岸から程近い敷地のほぼ中央に建つ。3列9室の床上部の北側に土間を設ける平面で,西よりに3室の2階を設ける。屋根は入母屋造,桟瓦葺で,4方に瓦葺の庇を巡らし,庇上や妻壁下部を海鼠壁とする。豪壮な外観が特徴で,大規模民家建築の好例である。 | 安来市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
絲原家住宅 ・前座敷 ・南蔵 ・塀 ・門柱 ・金屋子神社 |
主屋東方の庭園に面して建つ。入母屋造の身舎周囲に庇を廻らした形式で,全体をこけら葺とする。規模は大きくないが精緻な造りの本格的な書院建築で,主屋同様座敷3室を一列に並べる。その北に床棚を備え,格天井とする和風を基調とした洋間をとるのも特徴。(前座敷) | 奥出雲町 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
名称 | 概要 | 所在地 | 文化財等の指定 | 詳細 リンク |
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浜田市立第一中学校屋内運動場 | 煉瓦造,切妻造,波形鉄板葺,棟に明かり取りを兼ねた小屋根をかける。質素な外観ながら,小屋組にL型鋼のフィンクトラスを用いて室内空間を造り出す点は壮観である。山陰地方で煉瓦造及び鉄骨小屋組を用いた建造物の最初期の好例である。 | 浜田市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
御便殿 | 御便殿は、東宮殿下(後の大正天皇)が明治40年に山陰を行啓された際、浜田での宿泊施設として、建築された。大きな入母屋の屋根を持つ前館と後館、そして後館に附属する角屋から構成される大型の近代和風建築物で、「御殿」と呼んでも差し支えのない規模と構造をもっている。 | 浜田市 | − | ○(外部サイト) |
山下家住宅 ・主屋 ・背戸蔵 |
敷地の北寄りに位置する。桁行20m梁間12m、切妻造石州赤瓦葺の上屋部分を中心に、南正面に下屋庇、西面に切妻屋根などを付設する規模の大きな住宅。木造つし2階建で、西に土間やナカエ、東に九室からなる床上を配する。山間に残る大規模農家建築の好例。(主屋) | 江津市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
藤田佳宏家住宅 ・土蔵 ・納屋 ・表門及び土塀 |
敷地の南西隅、主屋後方に延びる便所棟を介して建つ。桁行4.9m梁間3.9m、土蔵造2階建、切妻造桟瓦葺である。背面側は野面積の石垣上に建ち、1階部分を下屋状に扱う。屋根瓦には赤色の石州瓦を使用しており、歴史的な屋敷構えを形成している。(土蔵) | 江津市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
中村家住宅 ・主屋 ・納戸蔵 ・農具庫 |
敷地の中央に西面して建つ木造つし2階建。切妻造で三方に下屋庇をまわし、南面に木造2階建の離れを付設する。屋根は石州赤瓦葺とし、壁は白漆喰で塗り込め、風格ある外観をつくる。北寄りを土間、南を六間取の床上部とし、座敷飾りを備える座敷などを配する。(主屋) | 江津市 | 国登録有形文化財 | |
藤田家住宅 ・内蔵 ・新蔵及び料理場 ・東蔵 ・北蔵 ・南蔵 |
主屋の東に位置し、座敷と渡廊下で繋がる。2階建土蔵。南北棟で、敷地形状にあわせて南と北で食い違い、内部も2室に分かれる。屋根は切妻造石州赤瓦葺で、外壁は白漆喰仕上げ。小屋は登梁で、その上に横材を渡して、竹野地を流れ方向に張る珍しい技法になる。(内蔵) | 江津市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
旧江津郵便局 | 通りに南面して建つ、建築面積38平米の木造2階建。寄棟造妻入桟瓦葺。正面1階をポーチとし、2階にバルコニーを設ける。外壁は白漆喰仕上げで、隅には鼠漆喰でコーナーストーンを模し、柱や窓枠を青色に塗装する。川港町の伝統的な家並みに彩りを添える。 | 江津市 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
名称 | 概要 | 所在地 | 文化財等の指定 | 詳細 リンク |
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杜塾美術館 ・本館(旧弥重家住宅主屋) ・門(旧弥重家住宅門) |
敷地中央に西面して建つ木造2階建で、南妻に平屋建の角屋を付設する。入母屋造で桟瓦を葺き、四周に庇をまわす。1階は北半部を広い土間とし、豪快な架構を見せる。2階座敷に大トコを構えるほか角屋に良質な座敷を設けるなど、大庄屋の風格を示す。(本館) | 津和野町 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
俵種苗店店舗兼主屋 | 通りに東面する町家。間口10mの木造つし2階建、切妻造桟瓦葺とし、東面に鉄板葺の庇を付ける。正面を広い土間の店舗とし、その奥は北寄りに通り土間、南に四間取の床上を設ける。正面には揚戸を残すなど、津和野の伝統的な町家の佇まいを伝える。 | 津和野町 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
河田商店 ・店舗兼主屋 ・離れ ・庭の蔵 ・奥の蔵 ・本蔵 |
敷地の南辺、主屋角屋の西に続く。桁行14m梁間5.9mの土蔵造2階建。切妻造桟瓦葺で、東寄りの棟を一段下げる。内部は東寄りと西側に大きく分かれる。石積基礎に建ち、腰海鼠壁とする漆喰仕上げで、要所に開口を設ける。主屋と一連で街路景観を整える。(店舗兼主屋) | 津和野町 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
華泉酒造場店舗兼主屋 | 通りに西面する町家。間口11mの木造2階建で、北側面に十畳の座敷、背面に台所などを付設する。切妻造で正面に下屋庇を付け、桟瓦で葺く。2階は大壁で、虫籠窓を開け、両端に袖ウダツを付け、1階には出格子などを構える。商家らしい雰囲気をよく残している。 | 津和野町 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
橋本酒造場 ・店舗兼主屋 ・道具蔵 ・表門 |
通りに西面する間口14mの平入町家で、側背面に座敷や仏間、浴室などを付設する。切妻造で桟瓦を葺き、正面に下屋庇を付ける。木造つし2階建。上屋部分に袖ウダツや虫籠窓、格子、1階に子持格子などを構える。重厚な表構えになる大規模な商家建築。 | 津和野町 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
分銅屋 ・ござ蔵及びびんつけ蔵 ・はぜ蔵 |
主屋の後方、土蔵の東北に位置する。桁行13m梁間4.0mの切妻造桟瓦葺で、東半部の棟を下げる。壁は腰モルタルで、上部は西寄りが漆喰仕上げ、東側が中塗仕上げである。西面北寄りに桁行3.1m梁間1.1mの木造便所を付設する。作業場の名残を留める。 | 津和野町 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
財間家住宅 ・主屋 ・漬物倉及び木小屋 ・上の蔵 ・下の蔵 ・部屋の蔵 ・本門 ・横門 |
通りに西面する町家。間口15mの木造2階建、北側面に座敷、背面に台所や浴室、便所などを付設する。切妻造桟瓦葺で、正面に下屋を付ける。正面2階は両端を大壁とし、その間に広く格子を構え、1階に平格子や出格子を設ける。津和野の代表的な町家建築である。(主屋) | 津和野町 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
藤井家住宅旧蝋板場 | 主屋の西面北寄りに台所土間を介して接続する。東西棟の切妻造桟瓦葺で、南面に庇を付ける。桁行20m梁間3.6mと細長い木造2階建。1階が精蝋の作業所、2階が職人の宿舎として使われた。真壁造で、1階は板壁、2階は漆喰壁。精蝋の歴史を伝える建物。 | 津和野町 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
下森酒造場 ・店舗兼主屋 ・旧酒蔵 ・旧米蔵 ・門 |
横道川沿いの通り北側に占める敷地の中央に、南面して建つ。桁行15m梁間9.8m、入母屋造で下屋庇をまわし、正面中央に入母屋屋根を突き出す。内部は西側の土間を店舗とし、東に六間取の床上部を設ける。座敷のトコや違棚などに良質な意匠が見られる。(店舗兼主屋) | 津和野町 | 国登録有形文化財 | ○(外部サイト) |
名称 | 概要 | 所在地 | 文化財等の指定 | 詳細 リンク |
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旧周吉外三郡役所庁舎 | − | 隠岐の島町 | 県指定有形文化財 | ○ |
名称 | 概要 | 所在地 | 文化財等の指定 | 詳細 リンク |
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椿氏庭園 | 旧津和野藩の城下町において,近代以降に完成した町家の庭園のひとつ。近世以来の香油・精蝋などの生業を受け継ぐ商家であり,その建築は嘉永6年の大火直後の改築によるものと見られ,庭園も同様の時期に作庭されたものと考えられる。 | 津和野町 | 国登録記念物 | ○(外部サイト) |
田中氏庭園 | 旧津和野藩の城下町において,近代以降に完成した町家の庭園のひとつ。明治19年に製糸業を営んだ三浦五郎右衛門により主屋が建築されたのに伴い,敷地内の庭園の原形が形成されたものと考えられている。その後,昭和2年に絹織物で財を成した田中氏の所有となり,現在見る形態へと進化を遂げた。 | 津和野町 | 国登録記念物 | ○(外部サイト) |
財間氏庭園 | 旧津和野藩の城下町において,近代以降に完成した町家の庭園のひとつ。明治32年に酒類販売の店舗を伴う現在の財間氏の主屋が建築されたのに伴い,敷地内の庭園の原形が形成されたと考えられている。 | 津和野町 | 国登録記念物 | ○(外部サイト) |
岡崎氏庭園 | 旧津和野藩の城下町において,近代以降に完成した町家の庭園のひとつ。岡崎氏は,嘉永6年の大火の翌年に藩の御用商人として「さゝや」を創業し,明治時代に呉服・洋端物・小間物・荒物陶器等を幅広く取り扱う商家へと成長を遂げた。 | 津和野町 | 国登録記念物 | ○(外部サイト) |
亀井氏庭園 | 津和野の城下町において明治33年につくられた後、大正9年に旧津和野藩主である亀井家が購入し津和野来訪時の居所とした邸宅の庭園。旧藩主の居所の庭園として、また旧藩主と旧所領地との交流の拠点として、造園史上の意義が深い。 | 津和野町 | 国登録記念物 | ○(外部サイト) |
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