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歯科健康診断票の見直し

 

島根県歯科医師会において、成人歯科健康診断票の見直し、作成がなされました。

 

大きな変更点は以下のとおりです

・受診者用のシートが、「歯科健康診断票」から「歯科健康診断結果のお知らせ」に変更されました
・受診者用のシートに、歯ぐきの状況についてのイメージ図が記載されました
・受診者用のシートの判定区分について変更されました

 

新しい歯科健康診断表(2018年度作成版)はこちら(2,218KB)

 

 

考》

成人歯科健診の重要性

1.働き盛りの歯や口腔の状況

 

○抜歯の原因となった歯の病気について、最も多かったのが「歯周病」42%、次いで「むし歯」32%、「歯の破折」11%でした。(公益財団法人8020推進財団調査)

○歯周ポケット測定値4mm以上を有する者の割合について、男性では35~39歳、女性では45~49歳から大きく増加する傾向にあります。また、35~44歳において歯周ポケット測定値4mm以上を有する者の割合が50%を超えており、年齢とともに増加する傾向にあります。(平成27年県民残存歯調査)

平成27年県民残存歯調査結果

(図)H17,H22,H27年5歳区分階級別歯周ポケット測定値 4mm 以上を有する者の割合

 

 

2.歯石に要注意

 

歯石は唾液のカルシウムやリンなどのミネラル分に歯の汚れや血液などがくっついて固まった石です。若い30歳代でも40%以上に歯石が認められます。

歯石は歯周病の原因菌のすみかとなり、歯周病を悪化させます。歯石は歯肉の上の目に見える部分だけでなく、歯肉の中に隠れた部分にも付着しています。歯科健診を受け、歯石がついていなかをチェックしてもらいましょう。

また、歯石は自然にとれることはなく、少しずつ大きくなっていきます。歯石が小さい時に歯科健診でみつけてもらい、歯科医院でとってもらいましょう。(歯石を自分で器具でとることは大変危険ですので、必ず歯科医院で歯科医師、歯科衛生士にとってもらいましょう。)

 

 前歯の裏についた歯石)→歯科医院で歯石をとってもらった直後→歯磨き指導も受けて歯肉がきれいに

歯石がついた歯の写真歯石をとった直後の写真歯肉の改善(写真)

 

 

歯肉の下でも歯石が歯根にこびりついている→歯石をとるときれいな歯根があらわれる

 歯肉に隠れている歯石(写真)歯肉の下の歯石をとった後の写真

 

(写真は島根県歯科医師会提供)

 

3.歯を残すことの重要性〜歯の数が多いと医療費が少ない!

 

65歳以上の人を対象に、歯の数と医科と歯科の1か月の医療費の関係を調べたところ、歯の数が少ないほど医科の医療費が高く、歯の数0〜4本の人は20本以上の人と比較して、医科医療費が約1万円高いことがわかりました。(香川県調査)

働き盛りのときから歯周病を予防し、多くの歯を残すことで医療費を少なくすることができます。歯周病の早期発見・早期治療のため、歯科健診を受けましょう。

 

歯の数と医療費の関係を示したグラフ

 


お問い合わせ先

健康推進課