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賀茂神社の社叢

  • 所在地

邑南町阿須那(地図【マップonしまね(外部サイト)】

 

  • 交通案内

1.公共交通

JR口羽駅から車で15分。県道浜田作木線を進み阿須那大橋を渡る。阿須那診療所近く。

 

  • 地域概要

 邑南町の賀茂神社は京都の賀茂神社の末社にあたる。ここ阿須那地区に伝わる故事によると、境内のカヤには宇治川の先陣争いで有名な名馬「池月」がつながれたとされ、古くから地元の人々の信仰と敬愛を受けてきた。また、外陣にある絵馬「板絵著色神馬図」は、永禄12年の年号が記され、県内で最も古いとされており、国の重要文化財である。

 このように、古い歴史が感じられる賀茂神社のもう一つの楽しみ方として、社叢の巨木巡りをおすすめする。賀茂神社を訪れると、邑南町指定天然記念物「賀茂神社の社叢」の案内板がある。「……賀茂神社は価値ある老大木が多くあり、由緒ある神社の森として幽すいなる環境の保全は欠くことのできぬものである。今にして保存育成の措置なくんば、……鎮守の森も変貌し去って……村の宝の消滅を来たし悔を千歳に残すことになりかねないと考え、当社叢を村指定として保護育成をなす。」

 さて、故事で登場したカヤは現在2代目が育成されている。境内にはイチョウの大木が2本並んでいるが、イチョウを楽しむのなら、10月下旬から11月上旬が良いだろう。地面いっぱいに黄色い葉が敷き詰められ、歩くとかさかさと音を立てる。さらに、風が吹くとぼたぼたと重みのある音がする。葉っぱと同じ色をした銀杏の実が落下するのだ。とてもおもしろい光景だが、落下する音に命の神秘さが感じられるかもしれない。なお、実の落下の直撃には御注意を。

 他には、石段の左手にスギがどっしりとそびえている。社殿の近くには、上体をかがめたように立つスダジイも見られる。細長い幹にたくさんの枝を伸ばしたイチイにも出会える。

 静かにゆったりと時が流れるこの空間は、いにしえに思いを馳せるのに最適である。

 なお、5月20〜22日は祭神賀茂別雷神例祭が賑やかに行われる。

 

標識写真

 

賀茂神社の社叢の案内図

 

(平成10年3月)


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