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エチゼンクラゲの基礎知識

エチゼンクラゲの写真
◎大きさ:大きなものは傘の直径が1m以上、重量200kg以上になります。
◎生態:中国や韓国の沿岸で発生し、成長しながら海流に乗って日本海を北上し、毎年夏〜秋に本県沿岸に来遊します。表層から水深百数十mまでを遊泳しており、餌はプランクトンです。寿命は1年で日本海での繁殖は報告されていません。
エチゼンクラゲの発生と来遊
◎大発生:エチゼンクラゲは時折大発生して問題となります。これまでの大発生の記録は昭和13年前後・昭和33年・平成7年・平成12年・平成14年・平成15年そして平成17年と最近10年で急に頻度が増えています。大発生が増えている原因としては、地球温暖化による海水温の上昇、中国沿岸の富栄養化、餌が競合する魚類の減少などが挙げられていますが、まだはっきりしたことはわかっていません。
漁業被害:クラゲの被害は定置網、底びき網を始め刺網、まき網など広範囲に及んでいます。クラゲが網に入ることにより漁具の破損、操業効率の低下、操業海域の縮小、選別時間の増加、クラゲの触手による魚体の損傷(商品価値の低下)などの被害が生じます。平成17年度は底びき網と定置網の漁獲減だけでも2億1千万円以上の被害がありました。
クラゲ情報の収集と提供:島根県では漁協支所などを通じて各地のエチゼンクラゲの来遊情報を随時収集し、旬報の形でFAX等により漁業者に提供すると共に、国に報告しています。


お問い合わせ先

水産技術センター

島根県水産技術センター(代表)
〒697-0051 浜田市瀬戸ヶ島町 25-1
TEL.0855-22-1720 FAX.0855-23-2079 E-Mail: suigi@pref.shimane.lg.jp