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ヤマメ

 

ヤマメについて

 ヤマメはサクラマスの河川陸封型です。氷河期以降に気候が温暖化にともない、上流の冷水域に陸封されて淡水で一生を送るようになったと考えられています。

 アマゴに似ていますが、紫色のパーマークを持ったまま小型で成熟するのが形態的な特徴です。鱗の隆起線が頂部でほとんど消失または不鮮明であること、体側に朱色の斑点がないことなどでアマゴと区別できます。

 分布は北海道、本州の日本海全域と酒匂川(神奈川県)以北の本州太平洋側、九州(瀬戸内海に注ぐ河川を除く)、台湾(大甲渓)などで、河川の上流域で夏期の最高水温が25℃以下の渓流に生息しています。

 産卵期は9から10月で産卵後も斃死することなく、数年繰り返し産卵します。餌は水生昆虫が主ですが、小魚やその他の小動物も食べることもあります。

 塩焼は特に美味で、渓流釣りの対象種として島根県の河川に広島県や岡山県からたくさんの釣り人が訪れる。そのため島根県でも漁業調整規則により産卵期の禁漁期間を設けて保護しています。

 しかし、近年地球温暖化による河川水温の上昇やダム建設、森林伐採などにより棲息環境は著しく悪化しています。

 山間地では養殖がおこなわれ、県内をはじめ広島県にも出荷されています。

 ヤマメ


お問い合わせ先

水産技術センター

島根県水産技術センター(代表)
〒697-0051 浜田市瀬戸ヶ島町 25-1
TEL.0855-22-1720 FAX.0855-23-2079 E-Mail: suigi@pref.shimane.lg.jp