平成12年度〜平成１７年度にほ場整備事業を実施した「稲用地区」が、平成21年度農業農村整備優良地区コンクールの農業生産基盤整備部門で全国水土里ネット会長賞を受賞しました。

　農業農村整備優良地区コンクールは事業を契機として、生産性・収益性の高い農業を積極的に行っている地区、地域独自の施策の展開、環境配慮など農村の振興を図り、活力と個性ある地域づくりを進めている地区及び団体を対象として実施され、今後の事業の円滑かつ着実な推進に資することを目的としています。

　「稲用地区」は、ほ場整備を契機に農事組合法人「いなぎ」を設立し、大型機械化による効率化、収益性の高い作物の導入、非農家も含めた人材バンクによる地元雇用の創出など、農業者だけでなく地域住民ととも、地域に根差した、地域のための農業を展開していることが評価されました。

　稲用地区の概要

　事業主体：島根県

　工期：平成１２年度〜平成１７年度

　総事業費：839,000千円

　受益面積：42.5ha

　工事内容：区画整理42.5ha暗渠排水40.2ha防火水槽２基

　事業名：経営体育成基盤整備事業

整備前整備後

　稲用地区の特色

　ほ場整備を契機に設立された農事組合法人「いなぎ」は、「儲かる農業」「攻めの農業」を旗印に、様々な取り組みを行っています。

　●「水稲脱却」の考えから今後の経営の柱となる収益性の高い作物の導入

　キャベツ・千両・西条柿・赤梨等

　●人材バンクの導入による地域雇用の創出、余剰労働力を活用した加工品（あんぽ柿）の取り組み

　●新規導入した赤梨のオーナー制度の取り組み及び世界遺産「石見銀山」の観光客の取り込みによる観光農園を目指す

　平成２１年度農業農村整備優良地区コンクール地区調書稲用地区【PDF:805KB】

　平成２１年度農業農村整備優良地区コンクール資料稲用地区【PDF:4.2MB】

　ほ場整備事業は、ほ場の大区画化、農道の整備、用水路・排水路の整備などを総合的に実施する事業です。

　ほ場整備の実施によって、農業機械の大型化が可能となり、労働生産性の向上が図られるとともに、排水条件の整備による水田の汎用化によって、農地の高度利用化が実現しています。

　また、事業の実施による担い手の育成、農地の集積によって経営規模の拡大等による農業経営の安定が実現しています。

　さらに、土地利用の秩序化や国土保全・防災の役割も果たしています。

　このたび島根県では、ほ場整備の果たしている役割や効果について検証を行いました。

　今後この資料等を使用し、広くPRを行っていくこととしています。

　ほ場整備の効果【PDF:556KB】

　ほ場整備の効果（参考）【PDF:2.2MB】

　ほ場整備の効果(H29米の生産コストの削減）【PDF:68KB】

　島根県の「ほ場整備率」についてはこちらです。

　島根県では、ほ場整備事業に昭和３８年から取り組んでおり、平成２４年度までに約２５，３００haを実施し、県営事業では８７地区が完了し、６地区が継続して事業を実施しています。

　また、平成２４年度までに県内で設立された６０６の営農組織のうち約９割に当たる５４３組織が、ほ場整備を実施した地区に存在しています。

宇賀荘地区（Ｈ１２〜Ｈ１９）

千酌地区（平成２３年度完了地区）／H25作成資料【PDF:226KB】

加茂西地区（平成２２年度完了地区）／H25作成資料【PDF:194KB】

池田地区（平成２２年度完了地区）／H25作成資料【PDF:817KB】

隅地区（平成２２年度完了地区）／H25作成資料【PDF:277KB】

横田・安富地区（平成２０年度完了地区）／Ｈ２０作成資料【PDF:486KB】

宇賀荘地区（平成１９年度完了）／Ｈ２０作成資料【PDF:1.3MB】

阿宮地区（平成１８年度完了地区）／Ｈ２１作成資料【PDF:399KB】

求院地区（平成１８年度完了地区）／Ｈ２１作成資料【PDF:475KB】

荒茅地区（平成１８年度完了地区）／Ｈ１８作成資料【PDF:728KB】

小田地区(平成１６年度完了地区）／Ｈ１７作成資料【PDF:331KB】

今在家地区（平成１４年度完了地区）／H21作成資料【PDF:649KB】

農林水産部農村整備課・ほ場整備係

（電話）0852-22-5144（FAX）0852-31-6274