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農水商工委員長報告

農水商工委員長報平成29年9月定例会

 

 

 農水商工委員長報告をいたします。

 農水商工委員会に付託されました議案の審査結果等について報告いたします。

 

 今定例会において本委員会に付託されました議案は、「平成29年度島根県一般会計補正予算(第2号)」など予算案3件、「島根県手数料条例の一部を改正する条例」の条例案1件、「権利の放棄について」など一般事件案2件であります。

 

 これらの議案について、執行部に説明を求め、慎重に審査いたしました結果、いずれの議案も全会一致をもって、原案どおり可決すべきとの審査結果でありました。

 

 次に、報告事項など所管事項調査における質疑、意見等のうち、主なものについて申し上げます。

 

 まず、商工労働部所管事項についてであります。
 

 委員から、島根県信用保証協会について、必要な事業所に保証ができるような仕組みになっていないように見受けられるとの意見や、島根県信用保証協会の運営に県議会のチェックが入るようにすべきであるとの意見がありました。

 また、他の委員から、倒産を未然に防ぐ対策について、保証を必要とする事業所の実情に応じた保証ができるよう、島根県信用保証協会と金融機関が円滑に情報共有できる体制を設けることができないかとの意見がありました。

 これに対し、執行部からは、再生支援協議会の活用など金融機関が協調して企業の経営改善や円滑に事業の再生を進めるための手法などについて検討をしていきたいとの回答がありました。

 

 次に農林水産部・商工労働部共管事項についてであります。
 

 「島根ふるさと館の駐車場について」では、当面の駐車場の確保対策について執行部から説明がありました。委員からは、駐車場が必要であることは以前から判っていたことであり、周辺の施設等の整備と併せ総合的に考える必要があった。対応が遅すぎるのではないか。松江市とも協議し駐車場の確保に向けて根本的な解決策が必要であるとの意見がありました。

 執行部からは、松江市殿町全体の駐車場のあり方について、松江市が中心となり、県も加わって検討しているところである。駐車場の確保について松江市としっかり協議をしていきたい。また、今後、周辺道路の工事後に、現在、資材置場にな
っている土地等で駐車場の確保をしていくとの回答がありました。
 

 また、しまね食品産業総合支援に関して、委員から、県産品を県内外で流通させるための販路開拓が不十分であり、具体的な対応策や戦略をどう講じるのか、との質問がありました。

 執行部からは、事業者へ県産品の需要について調査を行ったところ、コスト、品質、収穫時期、量などが事業者の要望に合わない状況が比較的多かった。一方、どこに売れば良いかという生産者の声を吸い上げる仕組みがまだ不十分であると認識しているとの説明がありました。

 さらに委員からは、生産者側の声を束ねていく組織作りから始めていくべきであるとの意見がありました。

 これに対し、執行部からは、農林水産部に集まった生産者からの情報を、しまねブランド推進課へ伝えるよう情報の一元化に努めている旨の回答がありました。

 

 また、委員から、商工会において農業生産に利用できる補助制度について情報提供がされている実例があるので、補助制度の活用が一層促されるように、農林水産部と商工労働部が協力して、できるだけ情報が行き渡るようにしてほしいとの要望がありました。

 

 次に、農林水産部所管事項についてであります。

 

 「クロマグロの資源管理について」、執行部から現況について説明があり、漁業者の経済的な負担が生じていること、2018年より法律に基づく、漁獲枠管理の実施が予定されていることなどの報告がありました。

 委員からは、クロマグロの資源管理について法律で規制するなら、その救済策も併せて整備すべきであるとの意見がありました。また、別の委員からは全漁連などの動向について質問があり、執行部からは、水産庁に対し、漁獲枠の見直し、沿岸漁業者への負担の軽減、休業補償などを求めているとの説明がありました。

 なお、委員から、国の関係機関に対し、資源管理手法の検討や漁業者に対する支援措置を求める意見書を提出すべきであるとの意見が出され、全会一致をもって委員会として意見書を提出すべきとの結果でありました。

 

 また、この意見書については、後ほど園山議員から、提案理由を説明いたしますので、ご賛同いただきますようお願いいたします。

 

 次に「第11回全国和牛能力共進会の成績について」であります。

 執行部からは、第7区から第9区の枝肉の品質向上に力を入れてきたため、肉におけるさしの入り具合は良くなり、ロース芯面積についても向上が見られたものの、すべての区で優等賞をとるという目標には及ばなかった。全国的に肉牛のレベルが高くなっており、今後、改善の方策について、関係者と話し合っていきたいとの説明がありました。

 委員からは、肥育にあたり、既に取り組んでいて、実績が少しずつ上がっているものと、新たに対応が必要なものの対応策をまとめてほしいとの要望がありました。また、別の委員からは、どこに問題があったのか、どこを改善すればどうなるのかをきちんと検証すべきであるとの意見もありました。

 これに対し、執行部からは、生産者の皆さんの意見をうかがい、しっかり検証して対策を講じていきたいとの説明がありました。

 

 また、委員から、新規就農者については、島根県としてしっかり育て、生活ができる所得になるように支援していく必要があり、それが島根県への定住につながるとの意見がありました。

 執行部からは、島根に定着を図るためにはバックアップ支援をしていく必要があり、仲間同士の情報交換の場を設けたり、新規就農者に寄り添った支援を展開していきたいとの説明がありました。

 

 以上、農水商工委員会における審査の概要等を申し述べ、委員長報告といたします。

 



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