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島根県立津和野高等学校

 

津和野高等学校の生徒さんが、益田市リサイクルプラザ(外部サイト)(益田市下波田町)の見学、しまね環境アドバイザーの講義を受けました。

 

◇8月2日(水)益田市リサイクルプラザ見学

 

 益田市リサイクルプラザには、『工場棟』と『啓発棟』があります。

 『工場棟』では、益田市内で収集されたごみのうち、埋め立てごみ、容器包装プラスチック、粗大ごみ(木製家具類)、廃食用油の4種類が持ち込まれ、ごみを再利用するために、もう一度使える資源をより細かく分別しています。

 平成28年度は、1,442tのごみが持ち込まれました。内訳は、埋立ごみ627t(内、市民持込分136t)、木製家具182t、容器プラスチック625t、廃食用油8t。

 『啓発棟』では、体験工房、再生品修理室、啓発・展示コーナー等を備えています。

 この日は、工場棟の機械が故障し修理中だったため、稼働している様子を見ることは出来ませんでしたが、運ばれてきたごみの処理工程を見学しました。

 


最初は、益田市リサイクルプラザの仕事と、循環型社会等について話を聞きました。

館長から説明をうける生徒 リサイクル法

 

ごみの排出量のピークは、平成12年。

この頃から、各種リサイクル法が施行されていきます。

 

■容器包装リサイクル法(H12.4完全施行)→びん、ペットボトル、紙製・プラスチック製容器包装等

■家電リサイクル法(H13.4完全施行)→エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、テレビ、洗濯機・衣類乾燥機

■食品リサイクル法(H13.5完全施行)→食品残さ

■建設リサイクル法(H14.5完全施行)→木材、コンクリート、アスファルト

■自動車リサイクル法(H17.1本格施行)→自動車

■小型家電リサイクル法(H25.4施行)→小型電子機器等


それでは、現場を見ていきましょう。

 

↓ごみの計測

ごみの計測写真

トラックごと赤い点線で囲んだ計測器に乗り、運ばれてきたごみの重さを量ります。

約30tまで、計測できます。

 

↓破袋機

破袋機

計測されたごみは、赤い点線で囲んだ破袋機で袋をやぶって中身を取り出します。

 

↓手選別ライン

手選別ライン

容器包装プラスチック類と不燃ごみに誤って混入しているペットボトル、ビン、缶等を人の手で分けます。

選別段階で取り出されたペットボトル、ビン、缶等は、市内の再商品化業者に運ばれます。

 

医療系廃棄物が混入されて困っている

 

 

↓容器包装プラスチック

固められた容器包装プラスチック

より分けられた容器包装プラスチック類は、圧縮梱包機によって固められ、(公財)日本容器包装リサイクル協会が指定したリサイクル業者に運ばれます。

 

↓粗大ごみ(木製家具類)

粗大ごみ受入れホッパ― リサイクル家具

修理して使用可能な家具類は『啓発棟』で再生品家具としてリサイクルします(写真右)

リサイクル出来ない家具類は、黄色い点線で囲んだ粗大ごみ受入れホッパ(写真左)に入れ、二軸式破砕機で直径30センチまで細かく砕いた後、益田地区広域クリーンセンターで焼却します。

 

↓廃食用油

廃食用油タンク 廃食用油処理フロー図

集められた廃食用油は、1日にドラム缶2本分の処理ができます(廃食用油処理フロー参照)。リサイクルされた食用油は、工場内の重機や、ごみ収集車の燃料等として使用しています。

 

↓最終埋立処分場

最終埋立処分場 創設時容量、残容量、年間埋立量を記載した図

資源を抜き取った不燃ごみを埋め立てします。

最終処分場は、あと16年で満杯になるそうです。

 

↓ミミズのコンポスト(啓発棟)

ミミズコンポスト

ミミズが食べた野菜のくず等が糞となり、土にかえす”ミミズコンポスト”。

自然の力で循環を行うため、とてもECOな活動です。生徒の皆さんも、興味津々で見入っていました。

 

 

まとめ

担当者の方が「日本が豊かになったから、ごみの問題が多くなってきました。日頃、皆さんのごみに対する関心は少ないと思いますが、関心が高まるときは、ごみに関する問題が多くなった時だと思います。リサイクルが進み、ごみも減ってきました。ごみの問題は、半分は見えないものです。ぜひ、皆さんには、見えるものだけではなく、見えないものに関心をもってください。」と話されていたのが、印象的でした。

 

 

担当者のつ・ぶ・や・Part1

吹き出しのイラスト日本が豊かになるにつれて、ごみも増えてきました。増えたごみをどう処理するのか問題になったため、ごみやリサイクルに関する法律が施行されました。法律が施行されると、一人一人のごみに対する意識も徐々に高まり、今では、家庭や商業施設等でのごみの分別が当たり前になっています。しかし、運ばれてくるごみの中には、きちんと分別がされていないごみもあります。この見学を通じて、生徒の皆さんも、日頃出しているごみが、どのように処理やリサイクルされているのかということを学び、改めて、ごみやリサイクルに対する意識が変わったのではないでしょうか。 ごみ収集の様子のイラスト

 

 

◇10月16日(月)しまね環境アドバイザー講義

 

しまね環境アドバイザーの豊田知世先生を招き、『地球温暖化と木質バイオマスエネルギー、島根県内のバイオマス発電の状況と今後の課題』と題した講義を受けました。

 


講義を受ける、生徒の写真 

 

■温室効果ガスの排出メカニズム

大気中の炭素を、長い年月をかけて地球に閉じ込めてきました。

 

炎のイラスト火力発電炎のイラスト

石炭や石油、天然ガスなどの”化石燃料”を燃やしたときの熱を利用して蒸気を作り、その蒸気の力でタービン(羽根車)を回し、タービンに繋がった発電機を動かして発電させる。

石炭や石油等は、価格も安く、カロリーが高いため燃焼しやすいが、環境に負荷がかかる。

 

 化石燃料を使ってエネルギーを作っていたが、化石燃料を使わないエネルギーを作っていかなければならない。そこで、注目されているのが『再生可能エネルギー』!!

 


■再生可能エネルギー

 

 豊田先生:再生可能エネルギーを、どのくらい知っていますか?

 徒:太陽光、風力、水力、地熱・・・

 豊田先生:その他に、バイオマス発電もあります。

 

木を細かくしたイラストバイオマス発電木を細かくしたイラスト

石油や石炭を使う代わりに、木質チップやパームヤシ殻等を燃焼し発生した蒸気で、タービンを回転させて発電させる。

環境への影響は少ないが、電気を作るのにコストがかかる。島根県内にあるバイオマス発電所は、松江市と江津市にあります


■日本のエネルギー自給率

 

 日本のエネルギー自給率は、6%。94%が輸入。

 

メモと書いたイラスト

1960年、日本のエネルギー自給率は、国産の石炭や水力で58%ありましたが、国内の石炭・石油産業の衰退、化石燃料の輸入量の増加等により、1970年代の石油ショック時には、9.8%まで落ち込みました。その後、エネルギーの安全保障(環境への影響を考慮しつつ、国民生活、経済産業活動等のため、必要なエネルギーを合理的な価格で確保できること)を確立。2010年までに19.9%まで回復しましたが、2011年3月に東日本大震災があり、現在、日本のエネルギー自給率は6%となっています。

 

豊田先生:石油ショック(オイルショック)を聞いたことがありますか?

徒:・・・。

 

トイレットペーパーのイラストオイルショックトイレットペーパーのイラスト

1970年代、石油の供給危機により、石油価格が高騰。日本では、トイレットペーパーなどの石油関連製品の買い占め等により、スーパー等の店先で大パニックが起きた。

 

 

まとめ

☆生徒からの質問☆

 

Q1バイオマス発電を増やすために、林業を盛り上げている活動はありますか。

A1林業の作業工程(木を切る、枝を切る、最適な長さに切る等)を機械化することで、労働生産性が向上し、作業工程も楽になり若い人の就労を増やしています。例えば浜田市では「補助金に頼らない林業ビジネスモデルの実践」として、積極的に高性能林業機械を導入しながら、労働生産性の向上と若者確保を目指しています。ただし、林業機械を導入するためには、お金のかかる林道や作業道の整備が全国的に課題となっています。

また、小、中学校で、木育(森や林業や木に親しむ授業等)や、山の授業を取り入れています。

 

Q2バイオマス発電に使用する木は、すべての木をチップにしているのですか、それとも木材の加工で出たくずを使っているんですか。

A2どちらも使っています。買取価格は、どういう木材(工場からでた木くず、間伐材等)でチップを作ったかで決まります。

 

Q3日本がモデルにしている国はありますか。

A3木の切り方は、ドイツやオーストリア、地域エネルギーの使い方は、ドイツ、スウェーデン、デンマーク等です。

 

 

☆生徒の感想☆

「再生エネルギーの経済について、まだ身近ではありませんが、今後、新しい再生エネルギー等が開発されたときは、知ることから始めようと思います。」

 

最後に、豊田先生にお礼を伝える生徒の写真 

 

 

担当者のつ・ぶ・や・Part2

吹き出しイラストバイオマス発電をはじめとした『再生可能エネルギー』。地球温暖化対策を考えたとき、天然資源を利活用することがとても有効であることを、生徒の皆さんも改めて知ることが出来たのではないでしょうか。


お問い合わせ先

環境政策課

〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
TEL:(0852)22-6379 FAX:(0852)25-3830
E-mail:kankyo@pref.shimane.lg.jp