7月30日(金)〜9月13日(月)
※( )内は20名以上の団体料金 ※小・中・高生の学校教育活動での観覧は無料(詳細はこちら) ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、及びその付添人は 入場無料 ※ミュージアム・パスポートでご覧いただけます ※前売券は、ローソン各店(Lコード68816)、チケットぴあ窓口(Pコード764-183)、JRの主な駅 主な旅行会社、各プレイガイドにてお求めになれます。
主 催 / 島根県立美術館、日本海テレビ、NHK松江放送局、日本経済新聞社、SPSしまね 後 援 / 朝日新聞松江総局、毎日新聞松江支局、読売新聞松江支局、産經新聞松江支局 中国新聞社、山陰中央新報社、新日本海新聞社、島根日日新聞社、山陰中央テレビ BSS山陰放送、エフエム山陰、山陰ケーブルビジョン
1956年、個展「人間の土地」により、それまで全く無名だった青年が、ひとりの写真家として日本写真史上に 確固たる地位を築いた。1950年に松江高校を卒業し、早稲田大学大学院在学中だった奈良原一高である。 このシリーズは、長崎沖の軍艦島と熔岩に埋もれた桜島・黒神村に取材し、外界から隔絶された極限状況 の中で人間が生きることの実存的な意味を問いかけ、発表と同時に大きな反響を呼んだ。続く個展「王国」 (1958)では、心理的な極限状況といえる修道僧と女囚の世界へと分け入り、日本写真批評家協会新人賞 を受賞した。そして翌年、東松照明・細江英公・川田喜久治・佐藤明・丹野章と、写真家によるセルフ・エー ジェンシー「VIVO」を結成、その新鮮な映像感覚によって、日本の写真表現を塗り替えていく。 その後、4年間のヨーロッパ滞在の成果を纏めた写真集『ヨーロッパ・静止した時間』(1967)で、日本写真 批評家協会作家賞、芸術選奨文部大臣賞、毎日芸術賞を受賞。さらに、日本の伝統を新鮮な視覚で捉えた 『ジャパネスク』(1970)、広大なアメリカ大陸に対峙した『消滅した時間』(1975)、また『ヴェネツィアの夜』 (1986)をはじめとするヴェネツィア・シリーズを纏め上げている。奈良原は、自らの身を置く「場」を移しなが ら、そこに生きる人間の生命力を、巨視的な視野で捉え、極めて独創的で詩情豊かな映像を生み出し、国際 的な評価を得た。この展覧会では、作品約500点で奈良原一高の写真の全貌に迫り、その核を形成した50〜 60年代に焦点をあて、魅力の本質を探る。