シマネスク55号
美味お国自慢

いまや隠岐の春を告げる「隠岐のいわがき」。旬は3月から6月 潮の香りと“ぷるん”とした食感で
日本海から鮮烈な春の息吹を運ぶ
「隠岐のいわがき」。

平成4年、全国に先駆けて隠岐島の島前(どうぜん)地区で始まった
いわがきの養殖は、年月を重ねるごとに出荷数を伸ばし、
その味と品質の高さで、
今や島根が誇る食のブランドの一つとなった。
時季になると全国からラブコールが舞い込む
「隠岐のいわがき」の味に迫る。

海のミネラルたっぷりの“旬の味覚”と“安全性”へのこだわり

水深3〜10mの海中にロープをつるして稚貝を大きくする
 岩石のように頑丈な殻に守られた、色白で大粒のかき。鼻をくすぐる潮の香りとともに口に入れると、ぷるんとした歯ざわりも束の間。コクと甘味のあるエキスが広がり、飲み込むとさわやかな風味が残る。3月から6月にかけて旬を迎える、この「隠岐のいわがき」が、築地市場(東京)などで、着々と認知度を高めている。
 「隠岐のいわがき」の生産地は、島根半島の北東およそ60キロ地点、青く澄み切った日本海に浮かぶ隠岐の島々であり、全国に誇る清浄海域である。対馬暖流の影響を受け、清澄で流れの速い養殖場で、いわがきは良質のプランクトンだけを食べ、3年間じっくりと育てられる。
 また、生育海域の定期的な水質調査に加え紫外線で殺菌処理した海水に約20時間漬けてから出荷するなど安全面にも配慮していることから「隠岐のいわがき」は、市場関係者の信頼を勝ち得てきた。島前地区で産声をあげたいわがき生産事業は、島後(どうご)地区を含めた隠岐島全体に広がりをみせ、消費者のニーズと信頼に応える養殖・出荷体制づくりを行っている。

海士町伝承の“小醤油味噌(こじょうゆみそ)”で味わう「いわがきの味噌田楽」と「かきの釜めし」

いわがきの味噌田楽
かきの釜めし
 陶板の器のふたを開けると、海の香りと味噌の香ばしさが一つになって立ち上る。奉書の上で蒸し焼きにしたいわがきに、添えてある小醤油味噌を付けていただく「いわがきの味噌田楽」は、ほどよく火の入ったいわがきのプリプリ感がたまらない一品。小醤油味噌とは、海士町(あまちょう)の食卓に欠かせない「なめ味噌」のこと。毎年、お盆すぎに小麦・大豆・麹(こうじ)菌で仕込み、塩・水あめ・燗(かん)冷ましなどを加えて熟成させたものだ。焼き飯(焼きおにぎり)や焼き魚に付けたり、漬物や炒め物の味の決め手にするなど、地元では手作りの万能調味料として、各家庭で受け継がれている。この小醤油味噌をひとはし添えたいわがきをほお張ると、うま味がさらに強まり、のど元を通り過ぎるころには、ほのかな甘味が口の中に残る。かきを生で食すのは苦手という人にも、新鮮ないわがきの醍醐味を堪能できるだろう。一方、「かきの釜めし」も贅沢そのもの。淡い昆布だしで炊くご飯の具は、メインのいわがきと三つ葉のみ。他の野菜やキノコ類は加えず、いわがきの磯風味を存分に楽しむというのが、ご当地“海士町の流儀”なのだ。ふっくらと炊き上がった釜めしは、米の一粒一粒がいわがきのエキスをたっぷり吸い込んでいて、奥行きのある味わい。釜の底のおこげまで、余すこと無くたいらげてしまうおいしさだ。

取材協力店

マリンポートホテル海士 支配人の波多努さんマリンポートホテル海士
「しまね故郷(ふるさと)料理店」
〒684-0404 隠岐郡海士町福井1375-1
TEL08514-2-1000(代) FAX08514-2-1521
ホームページ http://www.oki-ama.com
●営業時間(食事処)
11:30〜13:30
17:30〜21:00(ラストオーダー20:30)
●宿泊料金(1泊2食)11,500円(1名)〜

 隠岐・島前の中ノ島の玄関口、菱浦港(ひしうらこう)(海士町)から徒歩3分。入り江の高台に立っているのが、マリンポートホテル海士だ。ロビー、レストラン、全43ルームの客室、展望大浴場と、すべての施設から日本海が見渡せるロケーションの良さと、旬の食材をメインにした和食・懐石料理、海鮮バーベキュー(夏季)には定評があり、シーズン中は多くの宿泊客でにぎわう。「海士町はきれいな海と里山が同居し、名水にも恵まれている所です。ホテルを訪れるお客さまには、豊富な海・山の幸を通して、島の魅力を満喫していただきたいですね。」と語るのは、マリンポートホテル海士の支配人、波多努(はたつとむ)さん。サザエ・イカなどの魚介類はもとより、米(コシヒカリ)・野菜・調味料の塩など、海士町産食材の提供にこだわっている。4〜6月には、旬を迎える海士町産いわがき「春香(はるか)」のPRにも積極的だ。生がき、バター焼きのほか、今回写真で紹介したオリジナルメニューをそろえ、ご当地ならではの「隠岐のいわがき」の味わい方を伝えている。
しまね故郷料理店マーク
※「しまね故郷料理店」とは、「しまねの味」を提供する料理店を知事が認証するもので、『こだわり「しまねの食材」のお店』と『こだわり「郷土料理」のお店』の2種類があります。

しまね県産品のブランド化重点産品

 島根県では、「隠岐のいわがき」のほか、「浜田(はまだ)のアジ・カレイ・ノドグロ」、「十六島(うっぷるうい)のり」、「多伎(たき)のいちじく」、「しまね和牛」をしまね県産品ブランド化の重点産品に選定し、全国の優れた食品が集まる東京をターゲットにしてブランド化に取り組んでいます。

◆期間限定!旬の「隠岐のいわがき」をおもいっきり堪能!
 隠岐の「しまね故郷料理店」では、地元の旬の食材を使った料理で来訪者をおもてなしします。第一弾は、しまね県産品のブランド化重点産品でもある「隠岐のいわがき」を期間限定(4〜6月)で提供いたします。
(共通メニュー)
「隠岐のいわがき」料理
「隠岐のいわがき」の旬は3〜6月、タウリンや亜鉛が豊富で、「海のミルク」と呼ばれています。日本海の楽園「隠岐」で旬のいわがきをご賞味ください。
お問い合わせ先
 隠岐観光協会 TEL08512-2-1577
ホームページ 「島根の物産」 http://www.shimane-bussan.or.jp/
隠岐の「しまね故郷料理店」
<海士町>
マリンポートホテル海士 TEL 08514-2-1000
<西ノ島町>
国賀荘 TEL 08514-6-0301
にしわき鮮魚店 TEL 08514-6-0518
ホテル隠岐 磯四季 TEL 08514-7-8000
めるへん TEL 08514-6-0188
旅館みつけ島荘 TEL 08514-7-8115
リゾ隠岐ロサージュ TEL 08514-6-1000
<隠岐の島町>
あいらんどパーク TEL 08512-6-2715
味乃蔵 TEL 08512-2-3975
隠岐プラザホテル TEL 08512-2-0111
羽衣荘 TEL 08512-6-3232
ホテルサンライズ布施 08512-7-4326
ホテルニューかじたに TEL 08512-2-3350
ホテル海音里 TEL 08512-5-3211
※ 予約時に「隠岐のいわがき料理」の注文をお願いいたします
※ 店によっては「隠岐のいわがき」の提供期間を延長しますのでご確認ください
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