2023(R5)年 年報
(2) 流行性角結膜炎
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2023(R5)年は、全県で48件の報告があり、東部8件、中部36件、西部4件であった。昨年は過去10年で最も発生数が少なかったが、再び報告が増加した。 新型コロナウイルス感染症が本年5月から5類に移行したため、これまで感染防止のためのマスクの着用、手洗い、手指の消毒などの対策が個人の判断となった事が影響したと思われる。
流行性角結膜炎は感染力が強く、家庭内発症や職場、学校での集団感染を起こしうるので、早期の発見と診断が重要である。感冒症状を伴う結膜充血や眼脂が見られる場合、 アデノウイルス感染症を念頭に置いて、対象患者の発症状況や周辺環境を含め詳細な問診が重要であり、さらなる流行の予防のための丁寧な生活指導、治療が重要であると思われる。
流行性角結膜炎報告グラフ
シーズン別の報告数合計:流行性角結膜炎
平均報告数
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
33
29
31
73
78
14
31
27
12
11
5
48
島根県感染症情報センター