2023(R5)年 年報
(3) A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
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コロナ自粛が続いていた5月までは過去最少レベルの報告数で推移していたが、6月から9月は少し増加、10月に急に増加の程度が大きくなり、11から12月は過去と比較してもかなりの高レベルの報告数となった。 自粛緩和の影響はいろいろな感染症の増加という結果をもたらしたが、本疾患においても顕著であった。さらに、本疾患は細菌感染であるため抗生剤投与が不可欠であるが、 ジェネリック製薬メーカーのトラベルに端を発した小児用抗生剤の品薄状態が続いており、憂慮すべき深刻な状態が続いている。 加えて、小児用抗生剤と同様メーカー側の生産体制が主因の、迅速検査キット不足という問題も深刻な状態に拍車をかけている。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎報告グラフ
シーズン別の報告数合計:A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
平均報告数
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
1,828
1,031
2,911
3,678
2,737
2,966
2,483
1,823
1,087
421
223
750
島根県感染症情報センター