2022(R4)年 年報
(2) 流行性角結膜炎
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2022(R4)年は、全県で5件の報告があり、東部2件、中部0件、西部3件であった。過去10年で最も発生数が少なく、新型コロナウイルス感染症対策のためのマスクの着用、手洗い、手指の消毒などの徹底が、 発生数の減少に影響したと思われる。新型コロナウイルス感染症が落ち着きを見せ、マスク着用が個人の判断となったことにより、今後の感染症発生状況が増加に転じるのか注視したい。
流行性角結膜炎は感染力が強く、家庭内発症や職場、学校での集団感染を起こしうるので、早期の発見と診断が重要である。感冒症状を伴う結膜充血や眼脂が見られる場合、 アデノウイルス感染症を念頭に置いて、対象患者の発症状況や周辺環境を含め詳細な問診が重要であり、さらなる流行の予防のための丁寧な生活指導、治療が重要であると思われる。
流行性角結膜炎報告グラフ
シーズン別の報告数合計:流行性角結膜炎
平均報告数
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
29
11
29
31
73
78
14
31
27
12
11
5
島根県感染症情報センター