2021(R3)年 年報
(2) 流行性角結膜炎
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2021(R3)年は、全県で11件の報告があった。東部9件、中部1件、西部1件であった。2021年は、前年に続き新型コロナウイルス感染症対策のため、マスクの着用、手洗い、手指の消毒などが徹底されており、 結膜炎の発症が少なかったと思われる。東部地区での感染が8月に多く見られ、年齢は60歳以上の感染が多くみられた。学校等での集団感染はなかったと思われる。
流行性角結膜炎は感染力が強く、家庭内発症や職場、学校での集団感染を起こしうるので、早期の発見と診断が重要である。感冒症状を伴う結膜充血や眼脂が見られる場合、アデノウイルス感染症を念頭に置いて、 対象患者の発症状況や周辺環境を含め詳細な問診が重要であり、さらなる流行の予防のための丁寧な生活指導、治療が重要であると思われる。
流行性角結膜炎報告グラフ
シーズン別の報告数合計:流行性角結膜炎
平均報告数
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
31
27
11
29
31
73
78
14
31
27
12
11
島根県感染症情報センター