2019(R1)年 年報
(2) 流行性角結膜炎
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2019(R1)年は、全県で27件の報告があった。東部7件、中部10件、西部10件であった。アデノウイルス感染による重症結膜炎発生時の、感染拡大に対しての対策が各医療機関でなされており、大きな流行が見られなかったと推察される。 全県での月別報告では、8月から12月の発症が多くみられた。年齢区分では、20歳から59歳までの報告が20件と多かった。児童の報告は5件と少なく、学校などでの流行はなかったと思われる。
流行性角結膜炎は感染力が強く、家庭内発症や職場、学校での集団感染を起こしうるので、早期の発見と診断が重要である。 感冒症状を伴う結膜充血や眼脂が見られる場合、アデノウイルス感染症を念頭に置いて、対象患者の発症状況や周辺環境を含め詳細な問診が重要であり、さらなる流行の予防のための丁寧な生活指導、治療が重要であると思われる。
流行性角結膜炎報告グラフ
シーズン別の報告数合計:流行性角結膜炎
平均報告数
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
32
26
8
27
11
29
31
73
78
14
31
27
島根県感染症情報センター