2018(H30)年 年報
(6) 手足口病
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例年よりも早い春先からエコー18による流行が始まり、8月にやや減少したが、その後10月に大きな流行となり、年を越してやっと収束しかかっている状況である。 患者発生が多かった地域は中部であった。
原因ウイルスが、春から夏はエコー18、秋はCA16が主役でその他のCAも検出、といったように複数のウイルスが原因であったことが、 流行のヤマが二つで長引いた原因と考えられる。
総件数そのものは2017(H29)年の6〜7割、流行指数0.87と多くはなかった。ただ注意すべきは、エコー18による手足口病は、 臨床像が突発性発疹やその他のウイルス疾患と紛らわしかった例があったとの報告が寄せられたし、 実際通年的に患者数が一定しているのが特徴の突発性発疹が、 この流行に時期を同じくして登録数が増えていたことから、突発性発疹に誤って登録された手足口病がかなり存在すると考えられることである。
手足口病報告グラフ
シーズン別の報告数合計:手足口病
平均報告数
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
1,404
620
725
897
3,659
86
2,795
246
2,680
564
1,935
1,239
島根県感染症情報センター