(3) A群溶連菌咽頭炎 >
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2014(H26)年に2,900件以上の報告があってから、以後毎年2,500件以上の報告が続いていたが、2018(H30)年は2,412件とわずかながら減少に転じた。
2013(H25)年までと2014(H26)年以降では簡易迅速検査の普及度が異なると考えられるので、2014(H26)年以降で見ると、2018(H30)年の患者報告数が最も少なかった理由は2つの要素が考えられる。
1つは、実際に患者発生そのものが少なかった可能性、もう1つは、A群溶連菌感染症は腎炎などの合併症が問題なためにきちっとした診断と治療が要求される疾患であるが、 「合併症は3歳よりも年長児でのリスクが高いので、2歳未満は正確に診断する意義がさほど高くはない」ということが小児を診療する医師たちにある程度行き渡ったため、の可能性である。
A群溶連菌咽頭炎報告グラフ
シーズン別の報告数合計:A群溶連菌咽頭炎
平均報告数 | 2008年 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 |
2017年 | 2018年 |
1,987 | 1,442 | 1,193 | 1,359 | 1,298 | 798 | 1,031 | 2,911 | 3,678 | 2,737 |
2,966 | 2,444 |