2017(H29)年 年報
(11) 流行性耳下腺炎
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流行性耳下腺炎は2005(平成17)年から2006(平成18)年および2010(平成22)年から2011(平成23)年にかけて流行した。流行後の2013(平成25)年に患者報告数86件まで減少したが、2014(平成26)年(346件)、2015(平成27)年(426件)と報告数が増加し、2016(平成28)年の患者報告数は1,125件で、5年ぶりの流行となった。
2017(平成29)年は1,320件と2016年の報告数を超えた。圏域別では出雲圏域(603件)、益田圏域(243件)、雲南圏域(212件)および松江圏域(172件)で報告数が多かった。年齢群別では2歳から10歳未満が中心であるが、成人患者も報告されていた。雲南圏域および益田圏域では年初から6月中旬まで、出雲圏域では10月まで、定点当り2.0人を超える状態が続いた。浜田圏域および隠岐圏域では既に流行期を終えており、患者報告は少なかった。
2014年から始まった流行は2017年末で収束に向かっていると思われる。流行性耳下腺炎はワクチンで予防可能な疾患であるが、定期の予防接種の対象にはなっておらず、4から5年ごとの流行が繰り返されている。
流行性耳下腺炎報告グラフ
シーズン別の報告数合計:流行性耳下腺炎
平均報告数
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
704
587
88
267
1,758
1,262
483
86
346
426
1,125
1,320