2007(H19)年 年報
(21) 成人麻しん
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2007(H19)年は全国的に麻しんが流行し、中でも成人麻しんの割合が高かったことが特徴的であった。島根県の定点報告でも、小児麻しんが6件であったのに対し、成人麻しんは8件の報告があった。成人麻しんが多かったのは、接種者の約5%には免疫ができないこと(primary vaccine failure:一次性ワクチン効果不全)や、麻しんの流行がなくなったために野生の麻しんウイルスに接触する機会が減少し、成人するまでに麻しんに対する抗体が低下してしまうこと(secondary vaccine failure:二次性ワクチン効果不全)が影響していると考えられている。
2008(H20)年からはMRワクチンの3期(中学1年生)、4期(高校3年生)接種が5年間の時限措置として実施されるため、成人麻しんの防止が期待できる。
成人麻しん報告グラフ
シーズン別の報告数合計:成人麻しん
平均報告数
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
1
0
0
0
0
0
8