2007(H19)年 年報
(11) ヘルパンギーナ
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2006(H18)年のヘルパンギーナは、過去10年間の患者数と比較した流行指数が1.45と大きな流行となった。流行指数は東部2.10、中部1.52、西部0.74であり、特に東部の流行が大きかった。本年の流行も例年のように、6月に報告数が増加し始め、7月にピークとなる典型的な流行パターンを示した。地域別に見ると、中部の流行が始まった後、東部、西部、隠岐の順に報告数が増加したが、ピークに達したのはいずれも7月初旬であった。
流行したウイルスはコクサッキーA6型およびコクサッキーA3型であった。コクサッキーA3型は1990(H2)年以来17年ぶりに流行した。またコクサッキーA6型は毎年のように流行するウイルスであるが、昨年は流行しておらず1年ぶりとなる。このため、0歳から1歳児の報告が全体の45%を占め、主な患者である1歳前後の乳幼児に感受性者が多く、流行が大きくなったと考えられる。
ヘルパンギーナ報告グラフ
シーズン別の報告数合計:ヘルパンギーナ
平均報告数
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
797
372
1,105
877
555
845
1,030